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きみは ”ひとり” じゃ、ないよ!?  作者: ぽんこつ3’ (DASH)
第01章 始まりの物語
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始まりの物語 ~Wokn~ 初めての依頼 その1

お読み戴き有難う。


風邪が悪化したのか、頭がズキズキしつつ更新。


20150823 誤字脱字修正

20150902 誤字修正 ココロさんの会話の 店長× → 店員○

 【イノ討伐依頼】を受けたボクは、冒険者ギルドを後にした。


 先ずは、ココロさんに【フレンド間通信】で無事討伐依頼を受けられた事を報告を兼ねて呼び出そうと...フレンド通信アイコンの中にある昔の黒電話マークに触れた。


 トゥルルルルルル・・・・・・・・・・・・。


 『はいはい。ココロお姉さんだよ。』


 『無事チュートリアルの説明を終えて、討伐依頼を受ける事が出来ました。』


 『ああ。タツヤ君だったか。今、ウチは冒険者ギルドから東に5分程歩いた所にある【ラテラの街の防具屋さん】にいるから、コッチに来て貰えるかな。今、丁度。防具の採寸を図って貰ってるから、身動き取れないんだよねぇ。』


 『ここから東に5分の所にある【ラテラの街の防具屋さん】ですね。分かりました。直ぐにそちらに向かいます。』


 『ごめんねぇ。赤い屋根が目印だから、近くに来たら直ぐに分かると思うよ。』


 一度、通信を切ると【ラテラの街の防具屋さん】という店のある方向へと歩きだした。


レベルプレートの地図を出しっぱなしにしたまま歩くと、ラテラの街の北側の半分以上が埋まった。自動マッピング機能について分かった事は、地図を表示させずに歩いた場合と、地図を出し放っしにした場合とで、白紙に埋まる地図の範囲が異なる事が分かった。前者の場合、レベルプレートを中心に半径100m以内の円が記録されるのに対して、後者の場合は半径300m以内の円の記録がされる。


 地図に記録される記号(武器屋なら剣のマーク)の詳細はどちらも変わらず、店内に入ってみない事にどういった商品が並べられているのかは分からない。地図に記されるのは、そこが何屋なのかだけ。これを踏まえて考えると、ヴォルグさんが言っていた一部の迷宮やダンジョンを除く、多くのダンジョン等においてこの自動マッピング機能が有効になるのは、踏破エリア+αの空間の情報と、宝箱が設置されているかどうかぐらいだと思われる。


 宝箱の位置が分かっても、中身が分からない可能性が高く、盗賊系のスキルを手に入れるか、盗賊系のjobについている人をパーティーに入れるかしないといけない。ダンジョン探索モノでおなじみの致死性のトラップやミミック系の可能性があるし、おいおいこの事も考えていかないといけないかもしれない。




 自動マッピング機能の検証と考察をしていたら、いつの間にか【ラテラの街の防具屋さん】の近くまで来ていた。


 店内に入ると、そこにいたのはココロさんとココロさんの腰の辺りに纏わりつく女の子の二人がいた。


 「え~と...。」


 「ああっ。タツヤ君、良い所に来た。この子を引きはがしてくれない?」


 ココロさんは困った顔で、ボクに話かけてきた。


 「え~と。これってどういう状況なんです?」


 「この子、ウチの常連さんの妹さんなんだけど...いつの間にか纏わりついちゃって。」


 「常連...?」


 「ウチん家、喫茶店を経営してるのよ。ウチん所に週三ぐらいで通ってくる女の子がいて、その子の妹さんがこの子。」


 「へ~。」


 「関心してないで、助けてよぉ。」


 「いや。助けるっていっても、女の子に触れると、セクハラでアカウント停止になるよね?」


 「ウチとここの店主さんが証人になるから、大丈夫よ。それに規約によると、胸とかを故意に触らなかったら大丈夫。」


  ビクビクしながらも、その女の子の両肩を掴んで引き離した。


 「....誰、この人...?」


 妹さん(略)はそういうと、下からボクの顔を見上げてきた。


 「ウチのお友達のタツヤ君よ。」


 「初めまして? タツヤです。」


 「ん? どうしたの? タツヤ君。」


 「いや。何ていうか、ボクの知り合いに似てるんです。」


 「知り合い...?」


 「そんなに親しい間柄ではないんですが。ボクの通っている高校のクラスメイトに、目元と口元と顔のラインがそっくりなんです。」


 「ねえ。もしかして、タツヤ君の通っているのって、夢高...?」


 「はい。そうですけど...。」


 「じゃあ。ウチの後輩君なんだ。ウチは去年、夢高を卒業して、夢高の近くの喫茶店の店員さんをやってます。」


 「夢高の近くって事は、喫茶・夢織亭...?」


 「そうよぉ。」


 「うわぁ。偶然ってあるんですねえ。」


 「本当にねえ。」


 「....夢高生...?」


 「うん。たぶんだけど....君ってもしかして、委員長の妹さん?」


 「はい...。確かに、お姉ちゃんは夢高で委員長さんをしてますが。」


 「うん。確定。ボクはね。君のお姉さんのクラスメイトで、副委員長をやっています。お姉さんにはクラス行事とかで色々お世話になってます。」


 「ねえ。偶然の出会いも1度ならマグレでも、2度なら必然っていうくらいだし、この三人でパーティー組まない?」


 「ボクは構いませんが。」


 「...いいよ。」


 言い出しっぺのココロさんをパーティーリーダーにして、この三人で組む事になった。委員長さんの妹さんは【みか】ちゃんという名前でログインしていると聞いた。勿論、フレンド交換もした。


 丁度、全員。【イノ討伐依頼】で街の外に行く為の準備で防具や武器、回復アイテムを買う所だったので皆で色々見て回った。



タツヤの周りがハーレム化しつつあるけど、残念。現時点では恋愛フラグは発生していません。因みに、この話で入った女の子は話を繋ぐ為に急遽作成したキャラで、当初予定してなかったキャラの為、今後、恋愛フラグが発生するかは未定です。

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