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きみは ”ひとり” じゃ、ないよ!?  作者: ぽんこつ3’ (DASH)
第01章 始まりの物語
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始まりの物語 ~Wokn~ 始まりの街 その2

閲覧戴きありがとうございます。


20160323 おかしな表現を削除・修正しました。

 ボクは、ココロさんに教えられた通り、右奥の受付窓口に座る子供(?)に話しかけた。


 「あのう...。」


 「おう。どうした?」


 見た目、幼女なのに、声と口調が完全におっさんな女の子(?)に内心、驚きつつもチュートリアルがここで良いのか聞いてみた。


 「チュートリアルでここに行けと聞いて来たんですが...。」


 「おう。そうじゃぞ。ワシがお主ら新人のチュートリアルを担当しとる。よう来たのう。」


 「え~と....。」


 「なんじゃ? ああ。ワシの見た目が愛くるしい美幼女なのに、中身がおっさんなのが不思議な様じゃな。」


 「はい。」


 「こんな見た目でスマンが、ワシ。中身と同じおっさんじゃ。若い頃にちょっとばかり、迷宮で無茶をしてドジってもうてな。呪いで、こんな姿びようじょに変えられてもうたんじゃ。」


 「のろいですか。」


 「ああ。この【始まりの街】と呼ばれている、正式には【ラテラの街】からず~っと西の方角の所にある【サンテレイ海】を越えた先に浮かぶ【プルック島】にある【伝説の洞窟】の最下層に広がる【呪われた伝説の迷宮区ラビリンス】で呪いをうけたんじゃ。まあ。未だ、お主らひよっこには関係ない話じゃがのぉ。あそこに行こうと思ったら、最低でもギルドランクが銀色以上がひつようじゃ。」


 「銀色?」


 「おっと。その辺りの事も含めて話をするかの。まあ、先ず、ワシの名前じゃが。【ヴォルグ・ロード】っちゅうんじゃ。一応、この【セルフィナ王国】、ラテラの街支部のギルド長をしとる。」


 「ギルド長...!!」


 「おう。お主もそういう反応するかのお。皆、同じ様な反応をしよるのお。さておき、先ずはこの紙に必要な事を記入してくれんかの。話はそれからじゃ。」


 外見、美幼女。中身、おっさんなヴォルグがすっと何かが書かれているA5くらいのザラ版紙を差し出してきた。それを受け取ると、紙に書かれている文字を読んだ。


 【冒険者ギルド登録者専用用紙】と上に書かれており、キャラネームと年齢と性別を書く欄があった。必要事項を全て書き込むと、ヴォルグに用紙を渡した。


 「ふむ。問題なく書かれているようじゃな。これで、お主のギルドカードが作れるわい。ちょっとここで待っておれ。」


 そういうとヴォルグさんは、用紙を持って奥の扉に入って行った。


 扉に入って数分でヴォルグさんは、右手に銀色の金属板を持って、窓口に帰ってきた。


 「これが、お主の所謂【ギルドカード】と呼ばれるモノじゃ。正式には【冒険者ギルド・レベルプレート】というモノじゃ。初めての登録は無料で出来るが、紛失等をした場合の再発行は10000pts必要じゃ。手に取って、お主の名前、年齢、性別に間違いがないか確認するのじゃ。」


 ヴォルグさんから、レベルプレートを受け取ると名前とかに誤りがないか確認した。


 「誤りはないです。」


 「ふむ。では、そのレベルプレートの名前が書かれている側の右下に、小さな宝珠が二つと大きな宝珠が一つ並んでいるじゃろ。その大きな宝珠を左の親指でしっかりと押さえ込むんじゃ。」


 ヴォルグさんのいう通りに、大きな透明の宝珠に左手の親指を押し付ける様に握った。

 すると、名前と年齢と性別しか表示されていなかった場所に、他にも文字が浮かび上がってきた。




 名前:【タツヤ】 / 性別:【男】 / 年齢: 【15】


 冒険者Lv: 【1】 / 冒険者ランク: 1/【無色】

 発行:【セルフィナ王国・冒険者ギルド・ラテラの街支部】発行


 現在受注中依頼:なし

 依頼達成履歴: 採取系 0 / 討伐系 0 / 護衛系 0 / 緊急系 0 / 失敗 0 /


 備考: 前歴なし




 「冒険者レベルっちゅうのはな、1から10あってな。依頼を達成する事で、【依頼達成ポイント】っちゅうのが窓口で加算される様になっておってな。それに加えて、冒険者ランクと呼ばれる色分けが10種あり、冒険者レベルが10になったら、次のランク色のレベル1になるんじゃ。で、そのランク色なんじゃが、1/【無色】→2/【白色】→3/【黄色】→4/【水色】→5/【黄緑色】→6/【緑色】→7/【青色】→8/【赤色】→9/【銀色】→10/【金色】と順番に上のランクに上がる仕組みになっておる。ここまでは分かるかの。」


 「はい。ランク1/【無色】からランク2/【白色】のLv1になるには、ランク1/【無色】のLv10になる必要があり、各Lvを上げるには依頼を達成していき、窓口で【依頼達成ポイント】を加算して貰う必要があるって事ですよね。」


 「うむ。模範回答じゃ。続けて、【現在受注中依頼】という欄はな。文字通りなんじゃが、窓口で受けた依頼クエストで、どういったモノを受けておるか詳しく表示される様になっておる。例えばじゃな、薬草採取依頼を受けたとするじゃろ。その場合は、【依頼名:薬草採取依頼】/【受注窓口:セルフィナ王国・冒険者ギルド・ラテラの街支部】/【納入期限】と表示される様になっておる。これはな、昔多かったんじゃが、受注していた依頼がなんじゃったか忘れて窓口に戻ってくるというバカがおったせいでな。イチイチ、窓口に戻って来られたら窓口業務に支障が生じるじゃろ。そういうわけでな。数年前から、レベルプレートに依頼内容を表示する様になったんじゃ。とは言え、この依頼内容欄に書かれている内容によっては他の関係のない者に知られると厄介なモノの場合は【守秘魔法】が施され、他の奴からは【???】と見える様になっとる。」


 「へえ。それは凄く便利ですね。」


 「うむ。【依頼達成履歴】というのはじゃな。お主が過去にどういった系の依頼をクリアしたかの回数が記される様になっており、勿論、依頼失敗の履歴も表示される様になっておる。で、【備考】欄に書かれておる【前歴なし】というのはじゃな。お主が過去にやった犯罪履歴があるかどうかじゃな。ここ、セルフィナ王国の全ての街ではな、犯罪履歴があると街中に入れなくなっておる。だから、くれぐれも犯罪を犯すではないぞ。」


 「はい。」


 「うむ。良い返事じゃ。ここまでで何か質問はないかの?」


 「特にありません。」


 「ふむ。そうか。では、レベルプレートに施されておる他の機能を紹介しとこうかの。レベルプレートの裏側の真ん中に丸い円(○)と四角(□)があるじゃろ。」


 ヴォルグさんの説明を聞きながら、レベルプレートの裏側をみた。


 「この□を指で5秒程長押しする事で、お主が通った場所を地図に表記できるという、【自動マッピング】機能を搭載しているんじゃ。○の方は見たら分かる通り、コンパスになっておる。一部の迷宮やダンジョンでは自動マッピング機能は使えんが、それ以外の場所ではこれがあるなしでえらい難易度が変わってくる様になっておる。道に迷った時等に使うと良いじゃろ。」


 「凄く助かります。」


 「うむ。最後になるがの。ついでじゃから、何か依頼を受けて貰おうかの。そうじゃの。ラテラの街を出て西にある【ケラの森】に住み着いておる【イノ】(猪ぽい)という魔物を5頭討伐して、持って来て貰おうかの。討伐した魔物はこのアイテムボックスにいれてくれ。【イノ】のサイズじゃと10頭まで入る。」


___『【ヴォルグ】からの依頼:【イノ討伐:5頭】が発生しました。期限は今回はありません。数人でパーティを組んで討伐する場合は、人数の頭数×イノ5頭が必要になります。』



 「【イノ】を討伐してきたら、ここの3つ左の受付窓口にいる【ラティナ】に袋を渡してくれ。【イノ】以外の魔物に関しては討伐部位を持ってきてくれれば、報酬を上乗せして渡そう。では、頼むぞい。」








冒険者ギルドのレベルプレート(ギルドカード)説明回でした。次話では、ココロさんと合流して討伐依頼に行く予定。

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