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きみは ”ひとり” じゃ、ないよ!?  作者: ぽんこつ3’ (DASH)
絆が紡ぐ物語
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絆が紡ぐ物語 ~Wokn~  見習いの為の道03

いつもお読み下さりありがとう。



ブクマして下さっている方有難うございます。凄く励みになってます。

 翌日。全ての用意が終わり、後は目的地に向け出発するだけとなった。




 目的地までの移動は流石に徒歩といく訳にはいかず、小型獣車を借りた。


 この大陸に於いての、獣車というのは金額によって性能が大幅に異なる。



 例えば、地球の砂漠地帯の人や荷の運搬として利用されているラクダに似た動物。顔以外はラクダで、顔含む頭部がプードルぽい動物である『プーラダ』。尻尾の部分以外がまんまステゴサウルスなのに、尻尾にモコモコフワフワな毛玉が付いた動物の『モコビサウルス』。でっかい鶏で足が三本ある『八咫やたどり』。パッと見で雪だるまにしか見えない『スモー』と呼ばれる牛系動物・・・・など。


 他にも、西洋竜ドラゴン和龍タツなども含まれるが、金銭的なモノだけでなく、技量や相性といったモノが絡む為、はなっから移動手段の候補に挙げていない。


 因みに、先程挙げた動物の中では『スモー』が一番安価である。・・・が、物凄く臆病な性質な為、平原や高原では使えても外敵の多い森林地帯では怯えて進まない。


 その為、今回は長距離移動が可能で度胸がある『モコビサウルス』を借りた。参考までに価格を書いておくと....1頭あたり30日で20000ptsもする。スモーだと、同等の期間の利用で9000ptsで済む。八咫鶏やプーラダは大体(地域によって変動)で70000ptsにもなる。ついでに書いておくと、西洋竜(種族で変動)で150000~300000pts、和龍で500000ptsもかかる。





 インベントリやアイテムボックスにも入れているが、道中、どの様な事態に遭遇するか解らない為、荷車にも一部の食材を積んでから出発した。




                     















 中央北エリアから中央エリアを少し過ぎた辺りまでは何もなく、安全に進む事が出来たが、中央南エリアに進行して半時間の辺りで何か不気味な気配のする黒いもや状のモノに遭遇した。


 その靄の大きさは小学校低学年くらいの大きさで自然現象が起こすモノでは決してなく、こんな局地的範囲発生な点を観るに自然発生の気象現象でもない。


 かといって、魔法による○○ミスト系という訳でもない。魔法によるミスト系であれば、術発動から数分で辺りに散り、空気に溶け込む様に消えていくはずだ。


 また、生物的なモノでもない様だ。なんといえばいいかな。生物的なモノであれば、生命の迸りとも云える残滓や、何らかの感情....敵対であれば警戒など...といった気配が感じられるはず。


 でも、その不気味な気配のする黒い靄からはそういったモノが感じとれない。




 .....これはいったい何なの?




 放置して通り過ぎても良いかも知れないが、何というかこれを放置するのは危険だと脳の何処からかからそういう気持ちが浮かんでくる。



 どうしたモノか。



 月海さんやみかちゃんに「これ、どうする?」という視線を向けると、月海さんとみかちゃんは足元に転がっている石ころをせっせと集めている。


 何か解らないが、とりあえず遠距離から目の前に浮かぶ、黒い靄に投石による攻撃をするという考えに至ったみたいだ。



 戦闘に入ると危ない為、モコビサウルスと荷車をその靄から150m程放し、ちょっと勿体ない気もするけど、簡易結晶石(魔除け・モンスター避け効果)を使い、モコビサウルス達に被害が及ばない様にした。


 その上で、接近戦も想定して腰に引っ提げていた愛用の剣【主と共に歩みし木剣】を上段の構えに持ち、月海さん達の前、投石の射線を遮らない形で待機した。



 先ずは、月海さんが黒い靄に向けて一投。




 log 【????】は回避した。



 今度は、みかちゃんが投石。



 log 【????】は回避した。




 この黒い靄....生命反応はみられないけど、生物ぽい?


 黒い靄の正体を知る為、敢えて視界の端に行動ログを表示させているんだけど、ログを見るに生物かもしくは人口生命体ぽく、『【????】は”回避した”。』と表示されている。


 生きているのかは不明だけど、わざわざ”回避した”と表記したからには物理ダメージが通るっぽい。




 エタイの知れないモノだけに、近寄って攻撃するのは危険な事だけど、剣を上段の構えから斜め下段(袈裟)に構え直すと、黒い靄横を駆け抜ける様に走った。すれ違い様に袈裟切りからの突きを当てた。


 攻撃を当てた際の感触は、まるでスライム系粘体モンスターを切った時の感触に似ていた。....分かり易い例えでいうと、絹ごし豆腐を包丁で切った時の感触と思って戴ければ。




 log 【????】に300のダメージ。

   【????】は警戒モードに移行。




 ....警戒モード?



 ログには『警戒モード』と表示されてはいるが、見た感じ攻撃を当てる前と全く変化が見られない。


 一応、こちらも警戒するという事で、剣を腰の鞘に戻すと、月海さん達と同じく足元に転がっている石ころを拾い集めた。


 口に出さず月海さん達とアイコンタクトを送った後、頷くと同時に三方向から一斉に黒い靄目掛けて石ころをガンガンぶち込んでみた。




 log 【????】は回避した。【????】は回避した。【????】は回避した。【????】に5のダメージ。【????】は回避した。【????】は回避した。【????】にクリティカル!8のダメージ。【????】は回避した。【????】は回避した。【????】は回避した。【????】に5のダメージ。【????】に5のダメージ。【????】に5のダメージ。【????】は回避した。【????】は回避した ・・・・・・・・







 三人で十分程石ころをぶつけまくったら、突如、黒い靄の体積が膨らみ始めた。



 そして・・・・




 体積の大きさが、アル○スの天然水2L6本入りケースを3箱横に並べたくらいの大きさに膨らんだ後、靄が消滅し靄のあった場所に・・・・何故か、古ぼけ薄汚れた石板ぽいモノが浮かんでいた。





 ?


 !?


 ・・・・


 三者三様の混乱した状態で、ただじっと石板ぽいモノを見つめた。


 数分しても、黒い靄から現れた石板ぽいモノは何も変化も反応もない。






 罠の可能性があるが、なんらかの突発イベントのキーアイテムの可能性がある為、誰かが石板に触れてみるという事になった。


 一応警戒しつつも少し離れた所で、誰が石板に触れるかジャンケンで決める事にした。


 二十数回のアイコの後、チョキを出した事で負けた....ボクが触って確認する事になった。



 恐る恐る、石板に手をかけ・・・・・

前回更新から少しあきました。色々忙しかったり、花粉症が重度で鼻詰りからの頭痛が酷くてキーボ叩けなかったり風邪併発して重病化して寝込んだりで遅くなりました。すみません。

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