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きみは ”ひとり” じゃ、ないよ!?  作者: ぽんこつ3’ (DASH)
第01章 始まりの物語
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始まりの物語 ~Wokn~ 特定Lv到達特典 1

いつもお読み戴き有難うございます。

 __『....難易度特盛級ユニークジョブの初期称号職のLvが10に達したので、各専用職専用武器を進呈....』


 っていうシステムさんのいつもと違ったモノが聞こえた。システム画面の会話ログから先程聞いたモノを再度確認した。...うん。何度見ても変化しないと......いう事はシステムさんのコレは正しいんだと思う。



 「今、システムさんが凄く重要な事を言っていたんだけど....。」


 「タツヤ君にも聞こえたの。」


 「....聞こえた。」


 「重要な事....?」



 どうもこのシステムさんの重要な事を聞かされたのは、ボクとココロお姉さん、みかちゃんの三人だけの様だ。月海さんにはこのシステムさんの重要な言葉が聞こえなかった様だ。


 「幾つかあるんだけど、先ず1つ目として....。ねえ、月海さん。ベータ版にもジョブのLvが10を超えた辺りに何か起らなかった?」


 「Lv10...。ああ、そういえば特定Lv到達特典というのがあって、Lv10到達特典は、【各Job専用の威力の高いスキル】か【とても使い勝手の良い各Job専用スキル】のどちらかを貰えたんだけど...ちょっと待ってね。確認するから。......え~と.......確か......。」




 月海さんが特定Lv到達特典の2種スキルについて調べている間に、ボク達三人はもっと重要な部分について話を進める事にした。


 「難易度特盛級ユニークジョブ.....ってどういう事?」


 「うん。ウチもそれが凄く気になってた。」


 「....気になった。」


 「これって、ボク達三人のユニークジョブの事だよね?....という事は三人に共通する【名もなき】から始まる名称のジョブに就いた者の事を指しているのが【難易度特盛級ユニークジョブ】って事になるんだと思うんだけど....。」


 「「絶対にそう(それ)。」」


「って事は、ボク達のジョブって公式で認められている程の不遇職って事になるんだけど...。」


 「じゃあ。キャラ削除して新たに作り直す?」


 「いや。それは...ありえない。確かに、他のジョブと違って攻撃関係弱いし、装備制限というかぶっちゃけ縛りプレイしているけど....1つだけ。このキャラで良かったと思える事があるんだ。」


 「それは...何?」


 「ココロお姉さんやみかちゃん、それに月海さんとゲームを通じて仲良く慣れた事////。」


 「「////」」


 「ちょっと臭過ぎたかも....。ボクってどちらかというと主人公っていうよりも、モブキャラって感じだと思うけど。」


 「大丈夫。タツヤ君は立派に主人公の1人だよ。ほら、あのアニメでも言ってたじゃない。『十人十色。皆違うからこそ面白く、誰でも自分という物語の主人公なんだ』ってさ。」


 「あ、それって....。」


 「そう。父さんが好きなあのアニメ。中央迷宮に仲間たちと挑もうとしている主人公たちに、主人公のママさんが主人公に言った言葉。」




 「揃々、良いかな?」



 「「「えっ??」」」


 ボク達三人に向かって、ちょっと照れた顔をしている月海さんが痺れを切らしたって声できいてきた。


 月海さんがいうに、ちょうどボクが三人と仲良くなれた事を良かったと話している辺りで、作業を終えた月海さんが戻ってきたらしく....恥ずかしさで顔をみれないよぉ~。



 「まさか、あのタツヤ君の口からあんなセリフを聞けるなんて...。」


 「もう。勘弁して。」


 「さてと...じゃあ。先程の話の続きで、私のLv10到達特典の話なんだけど。」


 「うん。」


 「リジェネ系って言ったら分かる?」


 「確か、F○か何かのRPGで有名な時間制の自動回復だよね?」


 「そうそれ。【自動治癒の舞い】というリジェネ効果+状態異常回復が30秒間効果というのと、【重葬連撃覇じゅうそうれんげきは】という拳技が追加可能になってたわよ。」


 「とても使い勝手の良いというのが【自動治癒の舞い】で、威力の高いスキルというのが【重葬連撃覇じゅうそうれんげきは】だよね。」


 「私は【自動治癒の舞い】の方が欲しいんだけどね....舞いの熟練度が少し足らないみたいで、熟練度を得るまでこの特典を受けずに放置するわ。で、タツヤ君達の特典は何だったの?」


 「各専用職専用武器というのを貰えるらしいんだけど、何処で貰ったら良いの?」


 「確か....インベントリに直接入ったはずよ。その類いは。」


 「インベントリ......っと。......あった。アレ?」


 「どうしたの?」


 「武器の名前が【名を忘れし木剣】っていうらしいんだけど、武器の攻撃力が【木の棒+1】よりも凄く弱い。STR+1となってるし。」


 「それって変ねえ。私の特典に及ばないというのが、変。もしかしたら....装備してみたら何か変化するんじゃない?」


 インベントリから【名を忘れし木剣】という武器を取り出すと、装備してみた。見た目は某狩りゲーのアイアンソードを全て木で作った感じの大剣。取ってから刃の先端までの長さは150cmくらい。ボクの身長が175cmだから背負ったとしても、これって背負う事が出来るか心配な長さだ。


 武器の詳細を見てみた。.....え???


 「この大剣...。攻撃力はしょぼいけど、武器に付いてる特殊効果というか能力が凄いんですけど。」


 「凄いってどんな?」


 「【無属性】・【物攻+1】・【切れ味10/10】までは木の棒よりもしょぼいけど。その他というと、【不壊属性】・【完全盗難無効】・【自己成長Lv1】ってのが付いてる。」


 「不壊属性って.....もしかして耐久値が無限って事。」


 「そうみたい。完全盗難無効ってのが、在りとあらゆる状況下であっても盗まれる事は不可能で、ダンジョン等で紛失しても喚ぶ事で手元に戻ってくるって。自己成長というのは、ボク達の様に戦闘等で経験値を貯める事で強さ(攻撃力)が強くなっていくって。」


 「それって所謂、魔剣?」


 「呪われていないけど(苦笑).....どちらかというと守護剣かな。」



 自己成長という能力を分かり易くいうと、悪いイメージだと○トの紋章という作品の幻魔剣とか、良いイメージだとテ○ルズの○-ディアンかな。忘れていたけど、最近の作品だとダン○会という作品にも神が作った剣とかがそうなのかな?



 ...っとそんな事を考えていると、脳内にまたシステムさんの声が響いた。



 __『専用特殊装備を装備し馴染んだ事で新たな能力を覚醒しました。専用装備用メンテナンス能力、【錬装術】を覚えました。詳細はステータス画面から確認下さい。』




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