薔薇
薔薇の詩です。短いです。
その棘は誰かを傷つける為にあるの?
違うよ。自身を、守るためにあるんだよ。
私を乱暴に扱う人からね、
守るためにあるんだよ。
私を愛でるだけなら刺さらないよ。
優しく触れてね。
そしたら、
綺麗な弁をあなたに魅せてあげる。
優しく触れてね。
そしたら、
馥郁たる甘い香りであなたを酔わせてあげる。
そう、私を大切にしてくれる...愛してくれる
そんなあなたには、私は棘を刺さないわ。
私に愛の無い人には抗うの。
無数の棘を牙に変えて、自身を守りぬく。
だって、
愛の無い人になんか、抱かれたくないじゃない。
....皐月晴れ。
柔かな風が華を揺らす。
真っ赤な華が風に踊って、僕を見つめる。
僕は彼女が好きだ。
こんな強かな彼女が大好きだ。
僕は棘の痛みを知らない
なぜなら僕は彼女を愛しているから...
最後まで読んで頂きありがとうございました。