19:一橋鎖のブログ「イベントでの二人の立場」より
2022年4月11日
□「イベント」での二人の立場
前回書いた通り、珂木市の市民ホールで毎年やってるイベントで、浜部拓也と真崎芽衣さんを見た、という話が出てきた。今回は、二人がそのイベントにどういう立場で参加していたのか。そして、二人が接触した可能性はあるのか。そこを考察していきたいと思います。
まず浜部について。
正直、浜部については、取材してても職場のこと、勤務態度のこと以外で得られる情報が本当に少なかった。
浜部は、他人とプライベートの話をする機会がほとんどなかったらしくて、そういうことを人に聞いてみても
「知らない」
「わからない」
「そういう話する人じゃなかった」
こればっかりだった。友人と言える人にも、取材中には会うことができなかった。
イベントでの目撃情報に目を向けてみる。
話を聞かせてくれた人の証言だと、当日のイベントの運営側の人間は、腕に団体名の書かれた腕章を付けていたらしい。おそらく、関係者用のスタッフの目印みたいなものだったんだと思う。
で、昨日の記事でも書いた、飲食ブースで食材を運んでいた浜部も、その腕章を付けていたとのことだった。
目撃した人はそれを見て、普段プライベートで何をしてるか全然見えない人だったから、地域振興的なイベントに運営側で関わっているんだ、というのが意外に思えて、ちょっとびっくりしたらしい。
もちろん、これだけで浜部が団体関係者であると100%断定ができるわけじゃないけど、状況的に考えて、その可能性は高い。少なくとも、腕章を付けてる時点でその日のイベントにおいては「運営側」だったんだろうと推測できる。
一方で、真崎芽衣さんの目撃証言はこんな感じだった。
話を聞かせてくれたのは地元住民の一般来場者の方。その方曰く、このイベントの一般来場者は親子連れや小さな子供が中心で、中学生から高校生くらいの子供はほとんど見かけないとのこと。だから、真崎さんを見かけたことは印象に残っていた、ってことらしいです。
この方は二度真崎さんを見かけていて、一度目はホール前の広場、飲食ブースで買い食いをしていたところ。真崎さんは一人ではなく、友人らしき同い年くらいの女の子と一緒に来場していたみたい。
そしてその後、ホールのステージ前でも二人を見かけた。飲食ブースで買ったっぽい食べ物を持ったまま、椅子に座っていた、ということが聞けた。
じゃあ、二人が接触する可能性はあったのか?
同じ日に、同じイベント会場にいた。
状況的には、十分に可能性はある。
こうなると……なんか自分勝手にストーリーを妄想してしまいそうになるけど、それが俺の悪い癖。もうあんな失敗はしたくないし、パッピーさんにホントにぶん殴られるのも勘弁だからね。あの人、最近子供の反抗期に備えて空手習い始めたとか訳わからんこと言ってるし…怖すぎ。
ちょっとふざけてしまいました。閑話休題。
今回は、「もしそうだったら」で自分勝手なストーリーを作るのではなく、あくまでも、もらった証言を並べて、可能性が広がるのか狭まるのかを見ていきたい。
というわけで、イベントの内容を確認していく。
イベントが開催されたのは2020年9月。開始は10時。
文化ホール前の広場に飲食テントが並んで、ホール内の多目的スペースには射的とか輪投げとか型抜きとか、そういった小さな子供向けなゲームの店がある。この辺から、前述の「イベントにくる子供は小学生くらいが中心、中高生はあまり見かけない」っての、確かにそんな感じがする。あとは、団体の広報スペースも出展してあるらしい。
ホール内にはステージも設営されていて、時間ごとに催し物が開催される。
タイムスケジュールはこういう流れ。
11時:マジックショー(約30分)
12時:吹奏楽の演奏会(約30分)
13時:子供たちの合唱(約30分)
14時:団体代表の男性による講演会(約90分)
で、16時にイベント終了。
10時から16時まで、6時間あるイベントの中で、浜部の目撃情報があったのは10時半頃。広場の飲食ブースで、台車で食材を運んでいたという話だった。
真崎さんの目撃は、11時頃の飲食ブース。
それと、12時過ぎに演奏会の座席に座っていたという話。
どちらも友達と思われる女の子と一緒。
もし接触があるとしたら、やっぱり飲食ブースだろう。時間的にも近いし、なによりも客とスタッフとして会う可能性はある。
目撃情報の内容的にも、聞き込みで得られた内気そうな性格からも、浜部はどちらかというと裏方業務を担当してそうだけど、スタッフなら一時的に接客側に回ることはあるかもしれない。そのタイミングで、真崎さんとの接触があったとしても不思議ではないと思う。
逆に、吹奏楽の演奏会に奏者として出てたとか、そういう線は薄い。
浜部を目撃した人は、演奏会も鑑賞していたらしくて、「ステージ上に浜部はいなかった」と証言してくれた。
「浜部さんの意外なところを見かけたから、ひょっとして吹奏楽もやってたりして…」と思って演奏会を見てたから、間違いないって言いきってくれた。
目撃証言と当日のイベントスケジュールとを組み合わせてみても、あくまでも「あったかもしれない」の域を出ない。この角度からはこれ以上の考察は難しそうに思えます。
では、ここからはちょっとデリケートな部分に触れていきます。
真崎さんも、その団体の関係者だった可能性はないのか?
もちろん、ゼロと言い切れるわけない。そんなの言い切れるような立場でもないし確かな情報を持ってるわけではない。
でも、今の段階では、その線は薄いと思ってます。で、そっちの理由はきちんとあるので、説明します。
イベントに来場した人から話を聞くと、当日の運営側スタッフの中には、空き時間に会場を回って楽しんでた人も多かったらしい。なぜそんなことがわかるかというと、浜部も付けていた「腕章」だ。
飲食の店やゲームのブースを楽しんでいる人たちの中に、例の、団体の名前が入った腕章をつけている人たちがいたそうだ。おそらく、運営スタッフとして参加しているが、空き時間には普通に客としてイベントを楽しんでいたのではないか。ただ、あくまでもスタッフとして、何かあった際にすぐ対応できるように腕章をつけたままにしていたんだろうって想像できる。
実際、親とはぐれて泣いている子供がいたとき、かき氷のテントに並んでいた腕章をつけた人が、真っ先に子供のもとに駆け付けて対応する場面を見たという人もいた。
そして、真崎さんとその友達は、腕章を付けていなかった。
もちろん、これだけで判断できるわけじゃない。だから、俺が今言えるのはあくまでも
「真崎さんとその友人は、一般来場者であった可能性が高い」
っていうことだ。
そして、だからこそ俺の行きついた結論はこうなる。
このイベントで真崎さんと浜部が接触した可能性はある。だけど、それが「面識」と呼べるほどのものだった可能性は低いのかもしれない。
正直に言うと、「同じイベントにいた」ってだけで、俺はなにかを掴めたような気がした。前に進んだ気がした。もちろん、現地でしか拾えない情報も手に入れたこと、それ自体は間違いなく前進だったと思う。
でも、二人の関係性って意味では、現段階の情報だけだと、接触があったとは、まだ想像しづらい。だから、状況的には振り出しに戻ったと言ってもいい。
ここまで読んでくれた人も肩透かしを食らったように感じたかもしれません、すみませんでした。
でも、自分で調べることで今回の「接点が生まれ得る場所」の存在に気付けたことは、大きな収穫でもあったように思う。新聞や週刊誌、ネット記事だけを読んでわかった気になってコタツ記事を書いてるのとは、まったく違う「やりがい」のようなものも感じてたりする。…この表現が、いいのかはちょっとまだわからないけど。
今日はここまで。
次回は、このイベントの運営の中心にいる団体についても少し調べたことがあるので、書いていこうと思います。
ちょっと読者のみなさんにもしつこいと思われるかもしれないけど、炎上してしまった過去がある以上、先にひとつ言わせてください。
俺はこの団体がどうこうって話にしたいわけじゃないです。
でも、ようやく見えた浜部の仕事以外の顔を追うには、この団体の存在を無視するわけにはいかないと、そんな風に思っています。




