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第一章

最近、ネットで恋愛をしたりする人が増えてて中には

一回も顔を合わせたことがないが付き合っていることも


高校生の会えないカップルが現実世界と異世界を行き来出来るようになり二人に一体何が起こるのか?


初めて小説を書いてみました。

宜しくお願いします

俺は高校二年生小田大和、周りからは変わっている

と言われたり馬鹿だと言われたりすることも少々だが

気にしてはいない。

そもそも俺が通っている高校

この城江学園は偏差値が低く名前を書けば受かる

なんて言われてしまっている学校である。

今日は夏休みが終わり新学期がスタートする日だ?


「おーい大和何寝ぼけてるの?」


そう話しかけてきたヤツはこの学校の中では学力が高い方である佐伯だ。

佐伯は俺と同じ2-5クラスで中学からの友達である。


「うるせーな昨日も夜遅くまで起きてたから眠たいんだよ」


昨日は深夜1時まで起きてたこともあり周りからみるとかなり寝ぼけた顔をしていたのだろう。


「でもなんでまたそんな遅くまで起きてたんだよ?」


(そんなの決まってるだろ)と心の中で思いつつ

そもそも俺が遅くまで起きてしていることはクラスのヤツらは大体知っている。分かった上で

馬鹿にするように聞いてきやがるんだ。


「これだわ!」


俺は小指を立て周りに勝ち誇った顔で

自慢した。そう俺には彼女がいる。周りのヤツらは

いつも通り笑うのである。理由は彼女とはネット上で

会ったこともない女子だからである。そんなの彼女と

呼べるのかと言うヤツもいるが俺は恋愛とは個人の

完全に自由であり、今はジェンダーだの色々謳われているのだから全然アリだと考えている。


「まあまあ、大和はこれで楽しんでるんだからいいじゃん」


佐伯のフォローにもならない言葉を聞いても

ムカっとくるだけである。

チャイムが鳴り学校が終わる。

今年の秋は冷えると言われていた。まだ9月が始まったばっかだがかなり涼しくなったようだ。

下校してから俺はすぐに自分の部屋にこもりスマホを

開いた。今から彼女とメールや電話でやり取りをするからだ。

 [おつかれ]

 [今日も夜電話出来そう?]

彼女と話してる時間だけが今の俺には楽しく思えた。「雪、まだ既読つかないな」

彼女の名前は雪。当たり前だが俺は二次元と恋愛してる訳でも物質を愛してる訳ではない。

ただ相手はスマホの画面の向こうにいるだけであって

本当の女子高生だと俺は信じている。

付き合って三ヶ月だが当初は佐伯達からは「それ詐欺じゃないか?」とか「どうせ誰かのなりすましだろ」

と言われて俺がキレ散らしたのも懐かしい事だ。

この三ヶ月の月日は他のカップルとは比較にならないくらい長い物だと言いきれる自信がある。

「ピロン」雪から返信が来たようだ。

[おつかれ]

[今日は親いるから小声でなら通話出来るよ!]

俺と雪は毎日会えないからこそ画面越しに声を聞けるのがとても嬉しかった。俺にとっては二人の電話は普通のカップルのデートのようなものだからな。

[じゃあ9時半からな!]

俺はそれまでの時間はゲームをしたりして時間を潰しプライベートな時間を過ごす。これが俺と雪の遠距離長続きのコツだ。そこらの大学生カップルも参考に

してほしいね。約束の時間になり俺はスマホのメールアプリを開こうとする。すると「ブー」とスマホが鳴った。

雪からと思ったがそこにあった名前はまさかの佐伯だった。


「こんな夜中に野郎が何の用だ」


俺は一応出てやるつもりだがふざけた内容だったら

すぐに切ってやるつもりだった。

「なんだよいきなり」

「おい!大和ビッグニュースだよ!」

「続けろ」

「2-4の山内さんが大和の事が好きだって!」

言われた瞬間、混乱の一言では表せないくらい

頭がおかしくなりそうだった

「僕さっき山内さんから連絡来て今大和が自分の事

どう思ってるか聞いてほしいって。これ絶対大和の

ことが好きだよ!」そもそも山内という女は俺が

高一の時に告白しフラれた女であり。誰にでもフレンドリーだがどことなく恥ずかしがり屋な一面も持つそんな女だった。佐伯に相談を持ちかけるあたりも彼女らしい。

だが何故今になって、、、やはり彼女が出来ると人は変わるというのは本当だったのか?俺は考えながらも

「で?どうしろと?」

「だから今付き合ってるバーチャル彼女とは別れて

山内さんに告白しなよ!今なら絶対付き合えるよ」

物凄い葛藤が頭の中を駆け回った。

「待て少し考えさせてくれ」

佐伯ははっきりとした声で

「考えるも何も顔の知らない子と付き合うよりどう考えても同じ学校の子の方がいいでしょ。デートだって

たまに出来るし、もしかしたらキスやハグ以上の事も

出来るかもしれないよ!!」

いやそんなの長続きする自信がない。大体何故一回

フラれた女にもう一回告白しなくてはならない。

俺は男としてそんな過去の恋には囚われたくない。


「悪いが雪を捨てることなんて出来ない、、」


悲しげにとても低い声で言ったが佐伯はさっきと

同じトーンと声量で

「でももし雪ちゃんが逆の立場になったとしたらさ

どっちを取るかな?」

その発言は俺の意表を突くようで図星を突いた。

それもそのはずだ年頃の女子高生が会えないネット

上の顔も知らないヤツと相手がイケメンで同じ学校の

ヤツだとしたら絶対そっちを取るはずだ。

俺に関しては長く続けられる自信はないが雪なら

続けていける自信があるだろうと思った。

雪と会話してく中でもちろん彼氏なんだから雪の

性格を知らないはずがない。

[確かにその通りかもしれない]

佐伯の鼻で笑う顔が想像できるムカつくぜ。


「だがな彼女を裏切れる訳ねえだろ!!」


俺は怒鳴った。佐伯は一瞬動揺したが冷静に説得するように続けた。


[大和もさ雪ちゃんもたぶん寂しいんだよ]


[は?]

[寂しいからネットで本当かどうか分からない彼女と

付き合って話しているだけなんだよ]

ネット上で生活している民はその寂しさを埋めるために同じく寂しいと感じる人と共感し友情や愛情を

育むのかもしれない。だがそれのどこが悪い!


昔の時代にも文通とかいう似たようなモノがあっただろ!

[嫌な時代になりやがったな]

[別に否定してる訳じゃないんだよ]

まあ正論を堂々と突き立てられた訳だが正直俺は

悩んでいたのは事実だった。

「まあ今日はいいや、また明日学校で、おやすみ」

「プルン」電話が切れ時計を見た所9時50分になっていた。慌ててメールを開く

「雪に連絡しなくては約束の時間が、、」

ネット上の恋愛において時間が守れなかったというのは一般的なカップルの数倍罪が重い。

それはネット上だから信頼関係が上手く構築されていないからと言ってしまえばその通りだが、先程佐伯も

言ったようにネットの民は寂しいという感情が強いからだ。雪に寂しい想いをさせてるに違いない。

慌てて電話をかけようとした。

電話が繋がった。

「やまと!遅い!」

かけた瞬間に雪から怒りの声があがった。

「ご、ごめん」

「なんで遅くなったの?」

「友達と電話してた、」

「まさかその友達って女の子じゃないでしょうね?」

「クラスの男友達だよ、、」

そう言った瞬間話している内容は山内のことだったと

思い出し少し詰まりながら答えた。

「本当に?」

[本当だよ!俺が雪のこと裏切るわけないじゃん!!]

俺は咄嗟に言葉が出た。

「ならいいけど」

その後は普段通りの会話が出来たので危機回避と

いったところだ。

「また明日ね!おやすみ大和!」

「また明日」

この時明日から起こる出来事を二人はまだ知らなかった。



1章を読んでいただきありがとうございました。

意見や指摘、アドバイスがありましたら

ぜひ宜しくお願いします!

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