転生モノって最強になるんじゃなかったっけ??
転生したけど‘’最強主人公‘’のポジションはすでに取られていて、、?!
成り上がり系転生物語!
是非お読みください!
ーー僕の人生なんてこんなものだろう。
生前僕は最期にこんなありふれたことを思ってこの世を去った。
‘’白血病‘’皆聞いたことがある名前だろう。僕は15歳でこの病気に殺された。
この世での名前は 佐々木 有紀 女の子みたいな名前って勘違いされることもあった。
実に平凡な生活を送っていた僕はこの病気にかかった時も、もちろん生きたいとは思ったがこれも運命なのかな、とも感じていた。
最期はそれなりに皆悲しんでくれて、家族も数少ない友だちも僕を看取ってくれた。
、、、眠くなってきた。そろそろかな、、
さような、、、、
突然、日光が目に突き刺さる。
「うわっ眩しっ、、!」
、、、待てよ、これ日光じゃない。
目の前には人間ではない何かの怪物?のようなものがこちらに向けて口を開けていた。
確実に僕を飲み込みそうな大きさの口の奥でまばゆい閃光がこちらに向けて走っていたのだ。
これ、、、アニメで見るような‘’あれ‘’だよな、、エネルギーの塊みたいなやつ。
今にも放たれそうな閃光を前に僕は何もできずにいた。
おかしい、死後の世界ってこんなものなのか、、?
光が一層強くなる。
やばいっ死ぬっ!!
とっさに両腕をクロスして守りに入った。
ーーその瞬間
「神聖火炎!!」
辺り一面が見たことのない色、迫力に包まれる。
一瞬のうちに‘’怪物‘’が消滅した。
呆気に取られていた僕にひとり、歴史で見たような鎧をつけた青年が近寄ってくる。
「大丈夫か?」
「あ、、はい、、あのここは?」
うろたえる僕に彼は続けて
「お、やっぱり君は日本人か!ということは転生者だよな?」
「あ、、そうです!僕さっき多分死んじゃって」
ん?これは、小説で読んだことある流れだぞ?
転生したら最強の勇者になって世界を救う的な!
ということは、、もしかして僕が勇者になるのか?
そして、そして、主人公補正がかかってなんか強い敵にも勝っちゃうみたいな?!
これは絶対そうだ。人生二週目で遂に来てしまったか。
そう思っていたら先ほどの青年が口を開いた。
「あ~俺またなんかやっちゃったかなぁ」
あれ、、、このセリフって主人公がいうやつでは、、?
「いやぁ流石ですねぇ、勇者様は」
「まぁ?こんな敵勇者様からしたらただのザコよね」
「おれぁまだ認めてねェけどなっっ!!」
おや???
これまたよく見る主人公パーティーでは??
「まぁ!俺のスキルは全部Lv.99だからな!」
Lv.99??
まてよ?これはもしかしてその青年が、、
「俺はホンモノの勇者になる男‘’ユアン‘’!このまま魔王討伐まで突き進むぞ!」
あ、完全にそうだ。
転生したら‘’最強主人公‘’は僕じゃない。間違いなく彼だ。
ということは、、、あれ僕は???