第漆話
「教師って…僕らこれでも生徒なんですけど?」
「あら、創立者様がそんなことを言われるなんて」
「俺に至っては完全に部外者だしなぁ(教師に対して)」
「ふふ、創立者と第1回目卒業祭、それらを此処の教師が知らないとでも?」
「ッチ…どこまでも入れ知恵が働く…でもどうすんだ?特に俺はレミリアと知り合ったわけだし絶対なんか言われるんだけど」
「あら、簡単じゃない『真実を話す』のよ」
「はぁ…怠いが、学生の効力が少なくなっているのも事実、此処は頑張りますか」
「はぇ珍しいな、お前がそこまで本気の目をするのは」
「ふふ…鍛えがいがありそうだ」
こうして俺たちはひょんなことから、生徒→教師とランクアップした。
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そして今入学式の真っ最中なのだが…
<学園長、式辞>
「改めて、この学園の学園長を務める西行寺幽々子と申します。先ずこの前の試験についてー」
と生徒にありきたりな言葉を投げかける中、俺たちはというと…
「やばいやばい!めっちゃ緊張する!」
「はいはいわかったっての!別に何も言わないんだし大丈夫だって…」
「いや、うーん…そうだけど、そうだけど!」
幽を宥めるのに精一杯だった。
「さて、最後に今年から入ってきた新しい教師をご紹介するわ」
その言葉で俺たちは壇上に出てくる
別にスーツとか堅苦しい格好をしているわけじゃあない。
それでも、反感はときに大きな圧力に変化する。
「ふふ、そこまで威圧しなくてもいいじゃないの。
彼らはこの学園の勝率者とその弟子…第一卒業生よ」
幽々子の発言に生徒たちがざわめく
「バカだ」「信じられない」と言う声のほか「操られているのでは」と言う声も聞こえた
「それじゃあ担当クラスね、お二人には全クラスを担当し、この学園の生徒の育成をお願いするわね」
「了解しました。西行寺幽々子殿、あなた様に多いなる尊敬と堅実を。」
そして式は終わった。
それから数十分後、俺たちは全てのクラスの生徒を校庭へ集めていた。
「さて、自己紹介からだね。俺は戊眤謙吾、一応この学園の創立者だが信じていないならそのままでいい」
「俺は雹雪幽、一応こいつの弟子で第一卒業者なんて言われている。」
「まずは…東風谷早苗、霧雨魔理沙、魂魄妖夢。呼ばれた3名は俺についてきてくれ」
「「「…はい」」」
「そのほかはお前に預ける」
「はいはい…人使いが荒いんだから」
「それはお互い様だろ?」
「はは、ちげぇねぇ」
さて、あいつ(謙吾)はどっかいったか
「先ず、俺の超能力について話してやろう、不公平だからな」
「…あなたからは彼よりも弱いオーラしか感じられないわ」
「ん?レミリア、だったか。それは俺が物理型じゃないからだ」
「どう言うこと?」
「俺は物理型であり、物理型じゃない。特殊なんだよ」
自分でも訳のわからない説明をしているっってわかっている。
「それで、俺の超能力についてだったな。俺の超能力は幽霊、透明になったり物体を通過したりできる。」
そこで俺は振り返り
「それこそ君みたいにね」
背後にタッっていた緑髪の少女に言い放った。
「すごい!お兄さん本当に私が見えるんだ!!」
その声は興奮と違う感情が含まれていた。
「さて、こちらの手は開示したんだ…早速実習といこう」
そういって俺は姿を消す
(先ずは…Sクラスだな。早めにプライドを折って損はない)
そうして俺は超能力を使った状態でSクラスの人たちを通り過ぎる
「がッ…」
すると通り抜けた人が崩れ落ちる
「ッ!」
はぁ…予想どうりっちゃ予想どうりだが…
「本当に見えないんだな」
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私こと霧雨魔理沙は今、親友の妖夢と早苗とともに創立者と呼ばれる人に連れ出されていた。
「な、なぁ」
「どうしました?」
「わ、私たちってなんかしたか?」
「いえ、身に覚えがないですね」
「…怖い」
早苗が口にした通り、私達は恐怖している、あの創立者に
「さて、この辺でいいか」
「は、話す前に質問…いいですか?」
妖夢が言った
「ん、いいよ」
「ありがとうございます。なぜ私達なのでしょう」
「それは君たちがDクラスだからって意味かな?」
「は、はい」
「う〜ん…そのことなんだけどね?これからすることについて必要だからだよ」
「わ、わかりました」
「うん、綺麗な返答ができなくてごめんね」
「いえ…」
さて、本題に行こう
「魔理沙はこれ、そんで妖夢がこれで…最後が早苗のだね」
「…これ、は?」
「それは記憶のディスク…そのディスクには人に記憶が入っているんだ」
「そ、そんなものをどうして私たちに?」
「早苗の意見はもっともだ、それはね託されたんだよ」
「託された?」
「まぁその話はまた後で…それで君たちにはそれを使ってもいいし使わなくてもいい。どうする?」
「「「………」」」
「…私は、使う」
意外にも魔理沙がはじめに言った
「いいのかい?そのディスクは君の価値観を変えてしまうかも知れない」
「それでも…私はこれを使う、私は強くなりたい!」
どうやら魔理沙の意思は硬いようだ
「君たちはどうする?」
「「…使います」」
「……そうか。なら使い方を教えよう。」
そうして俺は一枚のディスクを取り出し
「このディスクの使い方は簡単。頭に差し込むッ!」
「え?、え?」
頭に吸い込まれたディスクを唖然とした表情で見つめる3人
「別に痛くはないから、あとは覚悟の問題だよ」
「な、なぁみんなで一気にしようぜ」
「えぇ、それが良さそうですね」
「あ、なら私のを魔理沙が、妖夢のを私が、魔理沙のを妖夢が入れればいいのでは?」
「確かに、それならまだ…」
「よし…せーので入れるぞ?」
「「うん」」
「せーの!」
その瞬間3人には記憶が流れ込んできた
「「「あぐ…」」」
「…記憶量に耐えられなかったか。此処じゃあ面倒だ、マイ・イン・ザ・ミラー俺たちが鏡の世界へ行くことを許可しろ」
こうして、教師初日から何かを企む二人であった