第拾話
「さて、そろそろ謙吾が帰ってくるかな」
と呟いた直後
「待たせたな」
「おせーわ」
「ま、俺のせいじゃあないがな」
「んな事ねぇよ…お前どうせ強引にしたろ」
「えぇ〜だってこの話しても信用取れなくね?」
「ん〜…それもそっか⭐︎」
「だろ⭐︎」
「私たち完全に置いてきぼりですね…」
「ま、それはそこにいる人たちも同じだろ?」
「そうですね」
「確か…萃香とさとりだったっけ?」
「ん?あ、あぁそうだが…」
「…(彼女らの覇気が強まっている…この30分の間で何が……)」
「確かこちらの方々は幽さんが相手をされていましたよね?」
「あぁ…正直私たちは見るだけで精一杯だったよ」
「ま、幽ならしょうがないか」
「…あの子を除いてね」
「え?まさか…幽を超える人がいるってのか?」
「…えぇ彼の名前は伊達秀磨。最終的には幽さんが勝ちましたが…それでも幽さんに一矢報えた人物です」
「そ、そんな奴がいたのか…」
「おい、今の話ほんとか?」
「あぁ」
「おいおいお前さんも落ちたもんだな」
「しゃあねぇだろ!あいつまじで黄金の精神持ってやがったんだぞ!?」
「まじか…流石にそこまでの人物がいるとは思わなんだ」
「人魔一体って言ってたかな?やぁまさか幽霊化した状態で剣を当ててくるとは思わないさ」
「はぇ〜、つくづく相性が悪りぃな」
「まだ体力が少ないだけマシだ…こっからどんどん強くなると思うと…」
「ま、お前アレ隠してんだろ?」
「当たり前だ。そう簡単に見せていいもんじゃあないからな」
「はいはい……」
「さて、それじゃあ今日の授業はここまで!」
八割がたの生徒が目を覚ましたところで俺は告げる
「明日は体育館集合で、持ち物は…水分とかかな?俺らは出来るだけ実技で教えたいからね。教科書とかは使わないかな」
「俺らが教えれるのは戦闘の一般知識だ。薬学や魔法具なんかは疎いからそこら辺は別の先生に頼んでくれ」
「それじゃあ解散!」
俺の合図と共に生徒たちが散り散りになる……ある1人を除いて
「ん?どうしたレミリア、なんか聞きたいことでもあったか?」
「えぇ勿論。聞きたいことがありすぎて逆に何から問おうか困るくらいに」
余裕の微笑を浮かべながらレミリアが言う
「まずはそうね……あの子たちのことからかしら」
そう言ってレミリアは魔理沙たちの方を向く
「あの子達、ものの30分で信じられないほど強くなってる…いや、強くしたわよね?」
「さぁ、なんのことやら」
「…そう、なら次。」
と一泊置いてレミリアは言う
「あなたのことを調べてみたの、そうしたらとんでもないことがわかったわ」
「そうか、そりゃアドバイスした甲斐があったってもんだ」
「あまり怖けないのね」
不気味な笑顔でレミリアは話していく
「そりゃ慣れと信憑性だな。そんな話聞いて信じれるやつは少ねぇよ」
「それもそうね。ジョンドゥ・ジョースター?」
「それ呼びにくいだろ。ジョジョでいいよ」
「…ほんと弄りがいの無い人ね」
「お褒めに預かりKED♪」
「はぁ…なんか私がバカみたいじゃない」
「そりゃバカだろ」
「はぁ?」
「こっちは裏であんたらを支えてんのに?そっちは無理難題ばっか押し付けてきやがって…俺のことなんだと思ってんだ!!」
「ちょ、いきなり大声を出さないでよ!」
「はぁあ…こんなことなら石仮面を被るんじゃあなかったなぁ…」
「…石仮面?」
「あら?知らない?」
「え、えぇ」
「あ〜…簡略化すると人を吸血鬼か究極生命体にする道具」
「はぁ!?」
「ちなみにお前が吸血鬼なのとは別だからな?それはお前の遺伝だ。俺羽ないし」
「は?え?…ん〜?」
「とりあえずはよ帰ってくれや」
「あ、そ、そうね…今日のところは帰るとするわ…」
神妙な顔持ちでレミリアは帰っていった
「さて、俺も帰るか」