表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類滅亡学者の旅路  作者: さくら
探索
57/58

思考実験

 外は雨。

 窓から雨粒が打ち付ける音が聞こえる。


 雨けぶる外は、荒れていて、住居の有り難みが益々増します。

 ここは、勝手にお邪魔した海辺のマンションの一室。


 窓から外を眺めながら、今日は一日中家に居ようと決めた。

 雨が降ったら活動はお休みです。


 僕が休んでも誰も困らないし。

 人類滅亡してるから、社会の人柱も不要である。

 ああ…なんてことでしょう…良い事尽くめです。

 人類の遺産は、使えるものは継承するし、使えないのは捨て置くだけ。


 うん…今日は人類の叡智たる本を読んで過ごそう。





 …






 読みながらふと考える。

 この様な多彩で深みのあるお話を作り出すほどに想像力の翼はためかす頭脳を持っていたのに、何故人類は滅びたのか?

 惜しい…このような物語のオリジナリティはAIでは創り出すの不可能です。

 自ら苦労して歩んだ重厚な歴史と微細な感性がなければ、多彩さも深みも生み出されないのだろう。

 安易に楽に作り出された物語は、やはり安易な話となり、つまらない。


 本とは、先人から継承されて来た知識の宝庫であり、人類の智慧の結晶、まさしく人類が生み出した叡智と言うに相応しい…これほどのものを生み出す能力がありながら人類は滅びに負けてしまった。


 何故?

 きっと、智慧や賢さを凌ぐものに敗れてしまったのだ。


 それは何だ?

 そして、滅びぬために何か必要だったのか?


 …


 窓を打ち付ける雨粒は、益々激しを増している。

 今夜は、嵐になるかもしれない。

 

 ふと空腹を覚える。

 あ!夕飯の食材はあったかな?

 でも今更、この雨の中を外に出る気はならない。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ