虹の架け橋
かつて、世界はより良い方向へ向かっていると言っていた者がいたことを思い出す。
うん…外れましたね。
残念、残念、残念賞です。
おめでとう、人類は滅亡しました。
そもそも、何の根拠があったのだろうか?
うん、確か比較された数値であったな…それが正しいとしたら、何が間違っていたのだろうか?
間違いを認めるのは至難の技だ。
過去の事なら尚更で、今更の話だ。
私の経験上、大抵の場合、間違いを指摘する方が人として間違っている。
正しい方は、殊更主張しやしないし指摘もしない。
当然だ、当たり前の話だから言う必要がない。
普通は他人の間違いは指摘しない…損得考えれば。
なのに敢えて指摘するは、そこに下種な思惑が見える。
だいたい間違いを指摘してあげたとして何の得があるのか?
間違う者は、えてして狭量でもある…きっと指摘した者を恨むに違いない…ずっと覚ええて仕返しするのを虎視眈々と狙われることになる。
それが人間という種の本質…残念ながら。
現実を見よ!
数値などは、所詮は過去のものでしかない。
変動の時代に数値は、あまり役には立たない。
数値を過大に評価してはならない。
あらゆる無限大の分野のうちの一つに過ぎないから。
その証拠に、人類は滅亡した。
これは、数値では予測出来なかった事象。
つまり、数値は何の役にも立たなかった。
アスファルトの道を踊りながら歩いていく。
照れはない。他に人はいないし、恥ずかしくもない。
前は、高速なみの速度で、ひっきりなしに車が通っていた高速道路下の道です。
音楽にはバラードがよい。
哀しみと切なさが、人類の終息に相応しい。
軽快に踵を返して、大地を蹴って跳ねるように踊る。
滅亡は、偶然ではなく必然。
滅亡を願わなくとも、滅亡に至る行動をしたはず。
そう…人類は滅亡にいたる必然的行動をしている。
これは、データでは判断できない。
私の思惟から出てきた、勘に似たる結論。
小賢しくも、滅亡などしないと思い込んだ頭の悪い猿としか言われても、滅亡した現実の前には、正鵠を得てるから反論のしようもない。
…馬鹿ばっかり。
笑うしかないほど、愚かな人類よ。
足りない、足りない、あなた達には足りないものがあるのだ。
踊りながらだと思考が働く。
だが、私がそれを突き止めても、今では無駄に終わる。
私は、踊りながら、内陸方向へ向かった。




