閑話 とある転生者の話
俺の名前はウィリアム・フリード。そして前世での名前は天童薫だ。
前世と言ったように、俺には前世の記憶がある。前世では高校生位の年だったが、居眠り運転をしたトラックに轢かれて死んでしまった。
そして気づいたらこの世界に転生していた。
物心ついたくらいの時に、突然思い出すかのように記憶が溢れてきた。5歳位の時だ。
少しこの世界について説明しよう。この世界はワルドと言う世界だ。この世界の国は3つ程に分けられる。1つはアルタ王国。俺がいる国だ。
このアルタ王国は、世界最も広い面積を持っている。そして最も有名なのが学園都市だろう。
もう1つの国はベーカ帝国、実力主義の国らしい。
最後にデルネフ国家と呼ばれる亜人大国だ。ここは様々な種族が暮らしている。
他にも国はあるがまぁあまり覚えなくてもいいだろう。そして忘れてはいけないのが魔界の3つだ。
魔界は国と同じくらいの大きさがある。ダンジョンが沢山あるダンジョン地帯。魔物の巣窟であるモンスター地帯。そして天候が荒れ、強い魔力と魔物が住んでる魔豪地帯だ。俺のいるアルタ王国と隣接してるのは、モンスター地帯とダンジョン地帯だけだが。
そしてこの世界、化学が発展しすぎている。正確には魔法と化学が合わさったものだが。何よりこの発展を象徴するもの、それがイデアル端末だ。これは生まれながら脳の中枢部分と融合される物で、これがあればゲームにネット注文、中継、ARに個人証明、なんでも出来る。素晴らしい。
俺は現在8歳。今はトイレにこもっている。排泄のためでは無い。では何故こもっているのか、それは修行のためである。
この世界を語る上で絶対に外せないこと。それはレベル、スキルがあること。そしてエニグマである。
レベルとスキルは前世とあまり変わらない。ではエニグマとはなんなのか。それは個人だけが所有する世界でたった1つの物。エニグマは全部で8つの進化があるらしい。進化方法は不明。
俺の場合はバルムンクと呼ばれる剣である。
だから俺はとりあえず剣に魔力を流したりエニグマを顕現させたり消したりしている。
その甲斐が有ってか、今は第2進化を終えている。
エニグマは名前があったりモチーフがあったりしたらとても強いらしい。バルムンクっていう名前がある俺のエニグマ。これも転生者特典というやつだろう。俺は選ばれた男なのである。
「ねぇまだー?早く変わってよー」
「後ちょっとだ!」
そろそろ先生に怪しまれる頃か。ここらで引き上げよう。
ん?ずっとトイレに座ってたからか、急に便意が!?
説明役 国の話とかは覚えんでいいかも
ちなみに主人公とは同い年です