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閑話 幼馴染

私には生まれた時から才能があった。最初はそんなこと私には分からなかったけど大人になっていくに連れて嫌でもそれを理解した。


私は人よりも頭が良かった。それはテストが証明している。

私は人よりも運動が出来た。それは体育の成績や身体能力テストが証明している。

私は人よりも顔が良かった。それは周りの反応や告白された数が証明している。

私は人よりも成長が早かった。それはレベルとスキルが証明している。


これを経験してきた私は、人よりも優れていることを理解した。


だけどそんなものは全部どうでもいい。何故か、それは私にとって1番大切なのはいつも、たった1人の幼馴染だけだから。




☆☆☆




初めての出会いは3歳の時。私が保育園に行っている時。私はその時から覚えが早く、周りとの言葉の差を感じていた。周りの子も私と話すと言葉についていけなくなりみんな離れていく。

その時、私に話しかけてくれたのがアル君だった。アル君はみんなよりも少し成長が早いだけだったけど、私と会話できる人は彼しかいなかったので、私は彼と友達になった。


彼とはずっと仲が良く、私は彼に好意を抱いていた。そして我慢できなくて私は彼に告白した。



「私、アル君のこと大好き」


「僕もミリアちゃんのことすきだよ?」


「だったら両思いだね。大人になったら結婚しよ?」


「けっこん?ミリアちゃんとならしたいかも?」


「やった!私たちはこれで婚約者だね!」


「うん。こんやくしゃ!」



本当は魔術契約をしたかったけど私にはやり方が分からなかったので諦めた。


私は彼に相応しい人になれるよう花嫁修業を努力した。






私が大きくなってもアル君への好意は変わらなかった。むしろ日に日に大きくなっていく。


小学2年生にもなると私は優れているんだなって理解した。テストでは1番だったし。それに対してアル君は普通だった。でも私の想いは変わらない。むしろできないこともある可愛さを知って、さらに好きになってしまった。


この時私は思いついた。アル君が普通なら逆にアル君を私が甘やかしてダメにして、そこを私がアル君を養って依存させれば、アル君と私はずっと一緒にいられるんじゃ?


この日から私は、株や商売に手をつけてお金儲けを始めた。




☆☆☆




小学校3年生後半の時の事だった。アル君は急に変わった。表面上は何も変わって無かったけど、いつも少し疲れているようだった。

私はさり気なく疲労に効く食べ物や、マッサージの練習と言って、彼を癒してあげた。



そして小学校5年生の時、彼は学力テストで1位になっていた。成績が少しづつ上がってたのは分かってたけど、あの日のテストでは急に私と並んで1位になっていた。


私のアル君をヒモにする計画はボツになってしまったけど、彼が活躍するなら私はそれを支える妻になればいい。




☆☆☆




中学校はアル君と同じ進路にした。アル君は地元を離れて学園都市の中学校に入学した。家の隣から私が出た時のアル君の驚いた顔は、なんだか少し可愛かった。


この日から私はアル君の通い妻になることに成功した。アル君は私に申し訳ないって断ってたけど、私の本気料理を食べたら渋々認めてくれた。


私達の中学校の学力テストは難易度が高く、それに高得点は取れるけど満点は取れないような仕組みになっていた。私でも知らない問題があったけどアル君は普通に解いていた。


この日初めて私は同年代の人に負けた。やっぱりアル君は私の特別だった。私にはやっぱりアル君しかいない。




☆☆☆




そしてあの日、私はアル君の秘密を知った。




☆☆☆




私は今、Sクラスの祝勝会に参加してる。本当は参加するつもりなんて無かったけど、さっきアル君から今日は祝勝会だから帰り遅くなるって連絡があったので私も参加することにした。


Sクラスは新入生対抗戦いい成績をあげたみたい。私にとっても入ってくるポイントが増えるのは嬉しい。将来のために残すべきかな?


祝勝会は高めのカラオケ店でしている。私の隣には、ウィリアム・フリードっていう人が座ってる。もう反対の方は壁。


彼は正直下心が見え見えだしウザすぎる。でも彼には存在価値があるので、上手く使っていきたい。


祝勝会も盛り上がってきた時のことだった。彼は何を勘違いしたのか私の小指にそっと触れてきた。反対は壁なので逃げれない。


身体中に鳥肌が立つ程の嫌悪感。吐き気がしそう。アル君と触れてる時は妊娠しそうになるのに、彼とは小指だけで気持ち悪さしかない。


正直殺そうと思ったけど、ここで彼を殺すのは勿体ない。必死で我慢する。


彼の奥を見ると、ナーシャさんがこっちを見て薄く笑っていた。彼女のことはよく知らないけど、入学時から少し敵意をいつも感じる。でも面識は1度もなかったはず。


気持ち悪い彼は、ナーシャさんの方にも寄っていく。女だったら誰でもいいのだろうか?気持ちが悪い。私は祝勝会を途中で抜けることを決意した。

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