第41話 戦術対抗戦8
「お待たせ、アルス」
「俺も今来たところだから気にすんな」
待ち合わせの場所で待っていたらリンネがやってきた。
「この辺りには誰もいないみたいだから安心してくれ」
「ずっと1人だったの?」
「いや、途中まではシロナと一緒だったんだが」
この場所に来る途中でシロナが失格になったことを伝える。ちなみにシロナに最後言われたことは「おやつ、ちょうだい」だった。おやつを手に入れたシロナは笑顔で転移場へと去っていった。
「アルスは弱っちいから、途中までシロナちゃんに守ってもらってたのね」
「まあ、そう言うわけだ」
結局あの後敵と遭遇することはなかった。意図的に避けてたのもあるが。
だから別にシロナに守られていた訳では無いと思う。うん。
「結構ペアの数も減ってきたな」
「ここからが終盤戦ってわけね」
「次の戦闘エリアがどこら辺に収縮するかだな」
戦闘エリアも結構狭くなってきている。1度戦闘エリア外に入ってしまったが、少し通知が来るだけであんまり気づかなかったので、注意しておかなければ。
「おっ。結構近い位置に収縮するみたいだな」
「早めに移動しておきましょう」
☆☆☆
俺たちは次の戦闘エリア収縮地帯の中に入っている。ゲームで言うところの安地って奴だろう。
「ここなら安全ね。ポーションの数もたんまりあるし」
「まだ涼宮のペアが生き残ってるからな」
今生き残っているペアは俺達のペアと涼宮達のペアのみ。
さっきまでは筋肉達のペアも生き残れていたようだが、いつの間にかいなくなってる。
それにしても涼宮のアイテムボックスには回復ポーションやバフポーションなどが大量に入ってる。欠片を浄化しまくってるみたいだな。
「ポーションのおかげで結構助かってるし、これが終わったらちゃんと感謝を伝えなきゃな」
「私も助けられたし、お礼を言っておくわ」
ポーションのお陰で怪我を気にしなくていいのは大きい。
次の戦闘エリア収縮までに移動しておきたいしな。《索敵》で周りを探っておくか。
「っ!周りに3人、敵がいる。こっちに気づいてるかも、いや気づいてる」
「3人?4人じゃなくて?」
「3人だ。Aクラスみたいに分断して行動してる奴だと思う。動き的には味方同士だな」
ここに来て新しい戦闘か。しかも2対3でこちらが少し不利だ。このまま逃げておく方が賢明かもしれな
「アルス!危ない!」
リンネに突き飛ばされる。次の瞬間目に入ったのは、リンネと俺の間に、俺たちを分断するように岩壁が生成される光景だった。




