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第36話 戦術対抗戦3

俺が逃げた先は工場がいくつも建ってる場所だった。俺は何とか逃げきれたが、7ペアのうち3ペアが脱落してしまった。

俺が生きているということはリンネも生きてるんだろう。リンネは運動神経が悪い方だが、魔力感知が桁違いなので、魔術を避けることは造作もないだろう。


俺も魔術に当たらなかったので、ポーションは温存しておけるしな。


俺は現在地面にあるものをばらまいてる。これをばらまいて15分くらいなので、賭けに勝てればもうすぐ…



「ここから匂いが」


「良かった。やっと来てくれたか」


「アルス、何故ここに?」



俺のところにやってきたのはシロナだ。俺がばらまいていたのはキャットフードや、猫専用の高級おやつを開けたもの。もしかしたらシロナの鼻が良いかもと思い持ってきておいた。それをシロナに説明しておく。



「なるほど。それでいい匂いがしてたのか」


「シロナの鼻が良くて助かった。1人じゃ危ないからな」


「戦闘ならまかせて。これでも魔術論の計測では姫音よりも結果が良かったから。

ところでこれは食べていいの?」



物欲しそうな目でおやつを見ていたので、たくさんあげておいた。とても幸せそうに食べている。



「とりあえず戦闘エリアの中心付近にいるから暫くはじっとしておくか」


「わかった」


「なぁ聞いていいか。シロナって身体能力も魔術の記録も良かったならなんでCクラスだったんだ?」


「それは実技のテストで寝たから」


「え、寝たの?」


「うん、寝た。あの日はもの凄くいい天気だったからつい」



こいつ、猫の部分が強すぎる。おやつが無くなって悲しそうな顔をして、猫耳が下がっていたので新しいおやつをあげておいた。猫耳は元気になった。触りたいけど親しい間柄じゃないとダメって聞くしな。



「人数が4分の1くらいになったな。減りが少し早いか?」


「多分私たちを狙ったBクラスが、ほとんどやられたから」



あの時《索敵》の引っかかっていたペアが一気に少なくなったのはそれが原因だろうな。


俺達がゆったりと話をしていたら俺の《索敵》に反応があった。



「ん?誰かこっちに来てる?」


「分かるのか?」


「んー、何となく足音と匂いと気配がする感じ」


「俺のスキルによれば、こっちに来てるのは1ペアだけだな」


「いいスキル持ってるね。私も欲しいかも」



このスキルはレベルの小特典の1つなので難しいかもな。こっちに来ている生徒は迷いなくこっちに向かって来ているようだ。



「どうやらバレてるっぽいな。これは戦うしかないかも」


「わかった。任せて」



こっちに来ているペアが俺達のいる建物に入ってきた。片方はモヒカン頭の悪そうな顔のヤツ。もう1人は首にトゲトゲの首輪をつけたヤツ。随分と個性的な奴らだ。



「ようやく見つけたぞ。なんでこんなに移動してるんだよ」


「まぁそう言うなよ。片方は真也の言ってたとこにちゃんと居んだし」



会話の内容から多分Aクラスの生徒だろう。あいつらの言っていることが本当なら連道に逃げた先がバレているのか?



「よう!俺達はAクラスの生徒だ。悪いがお前達を倒させてもらうぜ」


「さっきの会話聞くに、元々1人で来る予定だったのか?」


「俺達Aクラスはな、もう充分に報酬を得たし後は好きに動いていいって言われてんだよ。だからそれぞれの実力を図るためにCクラスに1対1を仕掛けに来たんだよ」


「なるほどな。それでお前達のどっちが俺と対決するんだ?」


「話が分かるやつは助かるぜ。お前と闘うのはこの俺だ」



そう言ったのはモヒカン頭の方の生徒。



「じゃあ私はそっちとやるの?」


「ああ。そうだ。互いが邪魔になるのもなんだ、移動するぞ」


「俺達は1対1に納得した訳じゃない。早めに決着が着いたら助けに向かうぞ」


「やれるもんならやってみな。俺達はペアじゃないからな。やれるならだかな」



俺は工場の2階の方に。シロナ達は1階のところで戦うことになった。2階と言っても網がかかった足場が、いくつか伸びているだけなのでシロナ達の様子は丸分かりだ。、


さて戦術対抗戦で最初のちゃんとした戦いだが、俺はこの勝負どう動くべきだろうか。


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