第27話 リンネの実力
「アルス君どうだったの?」
「私とペアになるんだから、私にも結果見せなさいよね」
「俺も気になるわ」
「あまり送りたくないんだけどな」
次の番のフレイとペアのリンネ、前の番だったレンヤが聞いてくる。姫音もこちらを見て目で訴えかけてくる。正直記録を送りたくないが仕方ない。4人に記録を送信っと。
アルス・クラウス
魔力量30200
回復速度A
魔質B
魔力感知D 19%
魔力操作 D
魔力出力D 0.5
etc.
「これは…」
「うわっ、この魔力量でこれって宝の持ち腐れじゃないの」
「だから見せたくなかったんだよ」
魔力量は多いし回復速度も早く15時間位で全回復する。ただ魔力操作が低く、簡単な魔術の発動にも時間がかかるし、発動しても威力は半減してる。
「大丈夫だよアルス君、僕も魔術は苦手な方だし」
「そう言ってくれると助かるよ」
「アルスってこういうの得意なイメージあったんだけどな」
「ペアなんだからしっかりしてよね」
「そういうリンネはどうだったんだよ」
「見たい?」
めっちゃドヤ顔。これ絶対成績良かったやつやん。なんか見たくねぇー。でも気になる。
「見たいからそのドヤ顔やめろ」
「しょうがないわねー」
リンネから送信されてきた記録に目を通す。
エアリアル・シルフィード・リンネ
魔力量 99999
回復速度 S
魔質S
魔力感知 S 100%
魔力操作 S
魔力出力 S 3
「「「「………」」」」
「えっと、故障?」
「失礼ね、ちゃんとした結果よ」
「いやこれはバグでしょ?」
「ちゃんとした機械でも測ったことあるわ。魔力量も出力もこの機械じゃなかったらもっと高かったしね」
「これより高いってあるの?僕初めて見たよこんな数値」
俺も見たことないよこんな結果。
「回復速度Sってどんくらい早いの?」
「半日も掛からず全回復ね」
「やっぱエルフだからなの?」
エルフの種族はみんな魔術に対する適性がずば抜けていると聞くしな。それに有名な精霊魔法とかもある。魔法だぞ魔法。
「みんな基本高い数値だったけど、ここまで高いのは私の才能ね!どう?こんな私とペアになれて嬉しい?」
「なんでCランクなんかにいるんだよ?」
「え?そ、それは…」
「それは?」
「その、私、初級魔術しか使えなくて」
初級魔術しか使えない?この魔力操作で?一体どういうことなんだ?




