閑話 とある転生者の話4
こんにちは。ウィリアムだ。
今Sクラスの教室では現在新入生対抗戦に向けての会議が行われている。
「戦術対抗戦に出る人は手を挙げてください」
ミリアさんは今日も可愛い。苗字で呼んでくださいと言われたが心の中ではミリアさんでいいだろう。
「うーん。私を含めて13人かー。奇数だし戦術対抗戦は生き残るうちにどうしても身内と戦ってしまうから、出来れば誰か技術対抗戦に出て欲しいんだけどなー」
ミリアさんが困ったように呟く。出来れば俺が行ってあげたいが戦闘の方が得意なので意見を変えることは出来ない。技術対抗戦だとかっこいいところを見せれないしな。
「だっらミリアが行けばいいんじゃないの?」
「えー。私はちょっとしたいことがあるし無理かな?」
隣のナーシャがミリアさんに言う。学校は始まったばかりだけどこの2人はすぐに仲良くなっていた。その理由は2人がランキング1位と2位だったからだ。
この2人が俺よりランキングが高いのはなんだが複雑な感情だな。まぁすぐに越すとは思うが。
それと何となくだがたまにナーシャのミリアさんへのあたりがたまに強くなる気がする。気の所為かな?
「しょうがないわね。私が技術対抗戦に参加するわ」
「本当?フレン、ありがとね!」
ミリアさんのナーシャに対する口調は砕けている。俺もあの喋り方をミリアさんにされるように仲良くならないとな。
「よく考えたら、簡単に優勝できる技術対抗戦に参加した方がアピールになりますしね」
ナーシャさんが何かを言った気がしたが、小さくてよく聞こえなかったな。
☆☆☆
「じゃあ戦術対抗戦に、出る人でペアを決めようと思うんですけどどうしますか?」
今は戦術対抗戦に出る人だけが集まって、ペア決めをしている最中だ。
「私はラナとペアがいい」
「私もレナとペアがいい」
そう言うのは双子の生徒、ラナさんとレナさんだ。2人は一卵性双生児というやつかな。非常にそっくりな顔をしている。ミルキーブロンドの髪も同じ髪型になっている。一見しただけではどっちがどっちなのか全く分からないな。
でもラナさんは目が赤くて、レナさんは目が緑なので見分けるのは簡単だったね。
「2人はそっちの方が実力を発揮できるもんね。じゃあ1ペアは決まりだね」
「それなら私の役目は姫様をお守りすることだ。私とペアになるのは姫様しかいない」
「もうアインス!勝手に決めないで」
「申し訳ございません。ですが姫様をお守りするのは私の責務。私とペアになることをお許し頂きたく存じます」
「仕方ないですね。アルティミアさんお願いできる?」
「分かりました。そのように申請しておきますね」
この2人はアインス・ラスニール、そしてこの国の第2王女であるリアナ・アルタイル・ルクウェイだ。
アインスさんの家系であるラスニール家は伯爵家で先祖代々王家に使える騎士らしい。
リアナさんは最初に会った時、王家と知らずにタメ口を使ってしまった。本人はそれでいいと言うのでそのままの口調にしてるけど、時々アインスさんに睨まれるの何とかならないかな?
流れでペアが決まって言ってるけど俺どうしよう。あ、そうだ、いいこと思いついた。
「アルティミアさん良かったら俺とペアにならない?」
「私とですか?何故?」
「戦術対抗戦は長く生き残った方が良いんでしょ?だったら1位と3位の僕達が組んだ方がいいと思わないかな?」
「うーん。それもそうですね。分かりました。私とペアを組みましょう」
よし。作戦通りだ。これを機にミリアさんと仲良くなるしかないな。




