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第17話 実力主義の学校

生徒の集合場所は体育館である。俺達は今、体育館の前にいる。集合時間までは後10分である。早めに来たつもりだったが敷地内を徒歩で歩いていたらこんな時間になってしまった。


俺達は体育館の中に入る。大半の生徒達が椅子に座って喋っている。


何人の人がいるのだろうか。

Sクラスは1組が10人、2組とそれぞれのクラスの1組が20人、他40人のクラスが6つ、1年生だけで330名の生徒がいる。意外と少ない。

人数に合わせて体育館を狭めてあるので、少し狭く感じる。


Sクラスに目を向けて少しミリアを探してみる。あ、目が合った。

手を振ってきたので振り返しておく。


自分のクラスの場所へ行こうと目を話そうとした時、Sクラスのある生徒が目に入る。

そうか。あいつも俺と同い年だったか。それにしてもSクラスに入学出来たのか。あちらもこちらに気づいたようで、驚きながらも手を振ってきた。振り返しておこう。



ずっと同じ場所にいるのも邪魔なので、俺達はCクラスの案内が立てられている場所まで移動した。


だが俺達が目にしたのは、衝撃の光景だった。



「これは何かの冗談だろ?」


「ここまでするなんて…」


「これは予想外だな」



目の前にある光景は、Cクラスの生徒が座っていること。


ただし椅子ではなく床にだ。


入学する前からネットなどで、Cクラスには差別的な扱いがされると耳にしていたがまさかここまでとは。

何が問題なのか。それは学校側がこれをしている事だろう。学校が扱いの悪さを主導しているのだ。


学校の目的は決まっている。Cクラスのような存在を作ることで、下には行きたくないと思わせること。Bクラスの生徒は努力をすることだろう。

Cクラスの生徒もまた上のクラスに上がるために努力するだろう。このような事で折れる生徒など、学校にとってそもそもいらないのだろう。


だがここまで露骨にしてくるとは思わなかった。先程の資料を取りにこさせるのも見せしめの1つだろう。大方Cクラス以外には予め送信してあるに違いない。バスの件も同じ事だろう。


ではDクラスはどうなのかと思うだろう。DクラスがCクラスのような扱いを受けないのには理由がある。

それはDクラスには問題のある生徒が集まるということだ。ここで重要なのは問題があるのと実力がないことは、イコールでは無いということだ。


この学校ができた当時はDクラスも生徒からそういう扱いを受けていた。だがそれは続かなかった。学校がDクラスに不利を与えることはなく全てCクラスに集中した事、Dクラスの実力がAクラス並にあったことが理由だ。


つまるところ、Cクラスの扱いはどのクラスよりも酷いのである。


改めて周りを見てみる。よく見るとBクラスとAクラスでは椅子の性能に差があることが分かる。

実力がなければ最低の扱いを受け、有るものには高待遇と将来が約束される。徹底した実力主義、これが優秀な生徒を多く輩出するアルタ王立学園の仕組みなのだろう。

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