第16話 暗雲
短めです
「午後からは新入生歓迎会が行われる。それまでにはS校舎に着いておくように。
それと午後の部は各クラス3組づつ計12組が参加する。他は午
前の部で終わってるからな。じゃあお前ら頑張れよ」
5クラス3組ずつだから12組と思うかもしれないが、Sクラスは2組、Dクラスは1組しかないので、12クラスだ。
「アルス君、良かったら僕と一緒に行かない?」
「アルスー俺とも行こうぜ」
「じゃあ3人で行くか」
CクラスとSクラスは結構離れてるが今から行ったら余裕で間に合うだろう。
「ついでに昼食もとってくか」
「そうだな。じゃあエムドナルドにでも行くか」
☆☆☆
「ここがSクラスの校舎か」
「でかい…」
噂のSクラスの校舎はとても広かった。地図を確認してみるが、敷地の中には有名飲食店やトレーニング施設、娯楽施設など、なんでもある。なんで学校の敷地に電車が走ってるのだろうか。
周りを見てみるとCクラスの他の組の生徒や他クラスの生徒も歩いている。
その中を学校専用のバスが通り抜けていく。中に乗ってるのは新入生歓迎会へ行く生徒だろう。
「バスとか出てたのか?」
「端末で見た限り中に乗ってたのはBクラスだったな」
「BクラスはCクラスより距離が近かったし、学校がバスを出してくれたんじゃないかな?」
バスに乗ってた人を思い出す。2人は気づいていなかったが、こちらに向けた目には哀れみや侮蔑の感情が含まれていた。バスの中の生徒だけでは無い。周りの生徒もCクラスに対してそのような目を向けている。
『後1時間で新入生歓迎会が始まります。Cクラスの生徒は資料のデータを職員室に取りに来てください』
「放送?データってなんの事?」
「これはもしかしたら面倒な事情がありそうだな」
先生が言っていた頑張れとは、もしかしたらこのことなのかもしれない。




