第15話 戦闘終了後
「姫音!俺が今銃で印をつけた奴が本体だ!そいつの中心をよく見ろ、核があるはずだ。そこを魔力で攻撃しろ」
「!?分かった!」
姫音が上手く水球を避けながら本体の近くへ迫る。
「これか!」
姫音の剣に炎が纏わりつく。青い炎だ。その剣でプラナリアンの核を真っ二つに斬った。
それと同時にあんなにいたプラナリアンがいっせいに溶けていった。後には小さい魔石以外何も残っていない。
〈おめでとう。まさか倒せるとは思っていなかったぞ。素晴らしかったよ〉
先生がそう言って通信を切るとと後ろにあった扉が開いた。
「すまない。アルス殿、助かった」
「いや、初めに伝えとけばよかったよ」
俺達は話しながらステージの外へ行く。
「言いたくないなら言わなくていいんだが、なぜ本体が分かったんだ?1回バラバラにした時に分からなくなったと思うんだが」
「俺のスキルのひとつに魔力が見えるものがあってな、プラナリアンを見てみたら本体に向かって魔力が集まってたんだ」
「そうだったのか。しかしなぜバラバラにした時に倒せなかったんだ?」
「それは多分プラナリアンが核を移動させてたからだな。仮に核に攻撃が当たっていても魔力攻撃じゃなければすぐにくっつくけどな」
プラナリアンの成体じゃなくてほんとに良かった。幼体と成体じゃ強さが全く違うからな。流石に成体は出さないだろうと思うが。
「アルス君も終わったの?」
「フレイも帰ってきてたのか。そっちはどうだった?」
「マスル君がいて助かったよ。僕がいるってことでマスル君がCランクにしてくれたんだけど、マスル君リトルベアーと力比べしてたよ」
「どんな筋肉してんだよ」
リトルベアーと力比べって、相当危ない事やってんな。下手したら怪我してるぞ。
それに筋肉君は意外と気が利くらしい。
「アルス君はどうだった?」
「俺たちはAランクに挑んだけど、しっかり姫音が倒してくれたよ」
「いやアルス殿がいなかったら倒せなかったさ」
「Aランクに勝ったんだ。凄いね!」
フレイがキラキラとした目でこちらを見てくる。ちょっと照れるな。
「そういえばこの後は新入生歓迎会があるね。どんなことするのか、僕ちょっと楽しみだよ」
「俺も結構楽しみにしてる」
1年生の全クラスが集まるらしいからな。ミリアにも会えると思うし。先輩たちは各学年毎に数十名が参加するらしい。場所もSクラス校舎だということで楽しみだ。
だがこの時は知らなかった。俺達Cクラスがどのように扱われているかを。この学校がどのように競走心を煽ってくるかを。




