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ぼっち陰キャの俺が超絶陽キャパリピしかいない学校に転校したらスーパーハーレム爆誕しちゃいました  作者: ぼっち陰キャ


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6/6

自由過ぎる

「くあ゛ああっ!!」

 俺の胸板の上で彼女の爪さきが優雅に滑る。

「きゃははは! なんだぁ? もっとやって欲しいのかぁ? こちょこちょこちょこちょ~」


 くすぐったい。

 気持ちいい。

 このままでは理性を保てる自信がない。

 彼女の手をどけたいが触れていいのかわからない。

 女の人に触れたら犯罪にならないだろうか。

 気持ち悪いとセクハラで訴えられないだろうか。

 さっきは彼女のほうから俺の腕をつかんできた。

 だったらいいのか?

 俺から触れても。


 行き場を失った俺の両手のひらは地面の真っ白な砂を強く握りしめ、気持ちよさに耐えていた。


「あっ! そういえばあなたは誰なの!? お名前は?」


「むっ…‥むらかあ゛あっ! ……はる、たっ…‥」


「はるた!? 昔飼っていたハムスターとおんなじだ! いい名前だなぁこちょこちょこちょこちょ~」

 おちょくるような言い方で俺の心とチクビを(もてあそ)ぶ。


「うあ゛っ」

「きゃははは。私の名前は愛知(えち)チエミだよ~ん」

 何なんだその言い方は。


「えちさん……」

「あはは、えちちでいいよ~ん。みんなもえちちって呼んでるよぉ~ん」


「もうやめて……くだ、さい……」

 

 バチンッ!

 


 突然、頬に痛みが走った。


 え……ビンタされた?

 俺はびっくりして頬をおさえた。


「あっ、ゴメンなさい! でっかい蚊が止まっていたからつい、叩いちゃった……」

「か……」


 えちちは俺の上から降りると隣に(ひざ)をついて俺を起こしてくれた。

「だいじょうぶ? 痛かった?」

「少しだけ……」


「私のほっぺたも叩いていいよ!」

 そう言って彼女は目をつぶってほっぺたを突き出してきた。


「いや、大丈夫です……」

「いいよたたいて。おあいこだよ。やられたらやり返す、倍返しで」

「いや……いいです」 

 それにしても顔が近い……白い産毛までよく見える。


「え~なんで? 私に触りたくないの? 私の事汚いと思ってる!?」

「いやいやいやそんなことは……」

「じゃあどうぞ、はい!」


 押しに弱い俺は仕方なく彼女のほっぺたをたたいた。


 片手で覆い隠せそうなほど小さい顔だった。

 肌はすべすべぷにぷにしていて少し熱を持っていた。


 何それ、こんなんじゃ(あり)もころせないよとえちちは笑った。


 「もっと強くやってみよう!」

 もういいですと断ったが彼女がしつこくせがむので、さっきよりも強く引っ叩いた。

 またも彼女は笑った。


 「もう一回、もっともっと強くやってみよう。ん」

 仕方なくたたいた。

 彼女は楽しそうに笑った。


 そういうやり取りが何度か続いて、6度目のビンタ。

 結構な力を込めた。

 彼女のほっぺたには俺の手形がくっきりとついて目には涙が浮かんでいた。

「出来るじゃん!」 

 それでも彼女は嬉しそうに笑った。


 人に暴力をふるったのは物心がついてから初めての事だった。

 しかも女の子に。

 凄い罪悪感が俺を襲う。


 でも彼女が嬉しそうに楽しそうに笑ってくれるから、良かったのかなとも思えた。


 思えば、女の子と喋ったのも、女の子に触れたのもいつぶりくらいだろうか。

 小学校低学年とかそれくらいぶりか。


「そうだ、はるぴっぴ! リネ交換しようよ!」


 はるピッピって何だ。

 俺の事か?

 えちちは腕を後ろに回し、ビキニの中に手を入れてお尻の辺りをまさぐった。


「あ! スマホがない! 落としちゃったかも。きゃははは! ごめーん、リネ交換はまた今度しよー」


 何で嬉しそうなんだこの人は。


 えちちは海の方に向き直り体育座りした。

 俺も向きを変えて正座した。

 

 目の前には眩しい太陽の光に照らされてパライバトルマリンのように輝く海が広がっていた。

 こんなにきれいな海を見たのは生まれて初めてだ。


「私ここでウミガメを助けた事があるよ」

「ほぉ……」

「ひっくり返ってて、手足をパタパタパタ~ってしていたから裏返してあげたの」

「へ……そうなんですか……」


 眩しそうな目をして海を見つめる彼女の横顔はなんだかとてもリラックスしているように見えた。

 汗でほっぺたにくっついたゆるゆるパーマの金髪を耳にかけなおす。

 

「ここイルカとかジュゴンも来るよ」

「ほぉ……すごい……」

「ねえ見て! この貝殻可愛くない?」

 彼女が砂の中から取り出して嬉しそうに見せてきたその貝殻は2センチくらいの大きさのうんこのような形をしていてかわいかった。

「はるぴっぴにあげるね。 ヘアアクセ」

 そう言って俺の頭にのせてきた。

 

「よし! じゃあ泳ぎに行くか」

 えちちはニコっと笑って俺の背中をポンとたたくと立ち上がり、尻についた砂を払った。

「海まで競争ね。 行くよ? よーい、ドン!」

 彼女はひとりで波打ち際まで走って行くと海の中に飛び込んだ。

 


 すぐに上がってきて、頭をぐわんぐわんと振り、長い髪についた水を振り払うえちち。

 顔を上に向け、両手で髪をかきあげた後、首筋から鎖骨をなぞって胸の横をなでおろし。

 脇腹からおへその下へ滑らせ、股の所で手の指を絡め、前かがみの姿勢になると俺の方に視線を向けた。


 俺にはそのしぐさがスローでみえた。

 まるで映画のワンシーンの様で。

 すごく画になると思った。


「おーい! はるぴっぴは入らないのー!?」 

 両手をくちもとに添えて叫ぶえちち。

「水着もってないし……そもそも元から入る気は」

「えー? 何て言ったのー? 聞こえなーい!」

「俺はー! 水着をもってきてないから」

「何ー!?」

「俺わああああー! 水着いいいー! もってき……」

「「ウェエエエエエエ~~~~~~~~イ!!!」」



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