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FREE【こえげき台本】

作者: GON
掲載日:2020/03/22

笹原(♀):

かつき(♂):

森本(♂):




笹原:私の名前は、笹原のぞみ。高校・大学と卒業して、小さな会社の事務になった。

   彼氏はいない。

   心からわかり合えるという親友もいない。

   それが悪い事だとは思わないけど、…ときどき寂しい。

   寂しさを紛わす為に、私は、韓国ドラマを借りて来て、夜中にひとりで見る。

   隣には、赤ワインと、ポテトチップス。

   これさえあれば、私は幸せ。




かつき:さぁさぁ、諸君!!わが営業部は、この会社の心臓部と言って、過言ではない。

    わが社の、業績は、われわれの双肩にかかっている。

    今期の、営業目標は、前年度の二割増し!!

    しかして、どうかね諸君!!

    今の所、その目標の、半分も満たしていない!!

    こんな事でどうする!!?

    会社を倒産させたいのかね?

    朝から皆でハローワークにでも並ぶか?


笹原:ハローワークか。。悪くない。



かつき:何か、言ったかね?笹原君!

 

笹原:いえ。。何も


かつき:何か発言する時は、ちゃんと手を挙げてから言うように。

    学校でならわなかったか?


笹原:・・・・・


かつき:皆も、そうだぞー

    やる気のないものは、会社を辞めていただいて、一向に構わない!

    今期の目標は、営業成績、二割増し。

    気合を入れて、頑張るように!




笹原:こいつの名前は、山本かつき。

   皆からは「カチキ」。「頭でかんち」「人のいを借るカチキ」と、馬鹿にされている。

   最近、昇進して、係長になったからと言って、やたらと張り切っている。

   本当にうざい。





森本:あ、えっと、・・・いえ、連れが先に来てるはずなんですけど。

   ええ。たぶん。ん~~~っと。 あ、いたいた。


笹原:森本君。こっちこっち


森本:おう。笹原


笹原:久しぶり


森本:久しぶりだな。 こないだの同窓会以来か?


笹原:そうね。 ・・・しごと?


森本:んん。取引先からな。


笹原:忙しい中悪いね。


森本:気にすんな。それより、どうかした?


笹原:ううん。 なんで?


森本:珍しいじゃん。お前から、飲みに誘うなんて。


笹原:そう? 迷惑だった?


森本:迷惑じゃないけどさ。 珍しいなぁって思って。


笹原:たまには良いじゃん。   のも


森本:そうだな。  それじゃぁ、久々の再会を祝して!!


笹原:かんぱーい



笹原:この人の名前は、森本あつき。

   高校の人気者。

   誰にでも優しく、頭が良かった。

   有名国立大学に入って、大手の会社に入社し、今はバリバリ働いている。



森本:ははは、、でっさー、それで、鈴木の奴、言うんだぜーー。

   「人類の起源はフィリピンにあるんだーーー」って


笹原:そんな事あったんだぁ~


森本:そうそう。それで、冬のボーナス、全部使ってさぁ、チケットとったんだって。仲間集めてさぁ。

   「フィリピン探索ツアー」って奴?


笹原:うわぁー


森本:でも、あいつ、パスポート有効期限切れててさぁ。


笹原:それで、どうなったの?


森本:勿論、飛行機のれねぇじゃん。

   空港で、皆を見送ったらしいよ。

  「本日は鈴木観光ツアーにご参加いただき、

   まことにありがとうございます。良い旅を」って。


笹原:うわぁーばかだー


森本:だろー。馬鹿だよなー


笹原:皆と、結構あってるの


森本:たまたまだよ。たまたま。


笹原:ミキとは?


森本:…山田かぁ。


笹原:連絡、とってるの?


森本:…たまにな


笹原:そぅ。…どうしてる?ミキ


森本:元気そうだよ


笹原:そうなんだ。


森本:そういや山田、結婚するんだって。


笹原;え?


森本:相手は、どっかの病院のお医者なんだってさ。


笹原;そうなの?


森本:玉の輿って奴じゃねぇの? すっげーよなぁ。将来は、院長夫人って奴?


笹原:そっかぁ~。すごいね・・・




笹原:山田ミキというのは、高校時代の私の親友。

   そして、森本あつきの彼女。

   いや、だったと言うべきか。

   高校時代は、三人でよく遊びに行った。

   遊びに行くと言っても、近くのファミレスでドリンクバーだけ頼んで、

   長々と時間だけを過ごしただけ




森本:今日は、会えてよかったよ。久々にいろいろ話しできたし。


笹原:うん♪私も、楽しかった。


森本:・・・あのさ


笹原:ん?


森本:・・・もし良かったらだけど、また今度、こうやって会えない?

   ほら、鈴木の話とか、又したいし・・・・


笹原:「人類の起源はフィリピンにあったのか!!?」とか?


森本:そうそう!!・・・だめかな?


笹原:いいよ。。うん。今度また、ぜひ誘って。続き聞きたいし


森本:おぅ!!じゃぁ、また鈴木に会って、ネタ仕入れとかないとな。


笹原:うん♪楽しみにしてる







かつき:さぁさぁ、諸君!!わが営業部は、この会社の心臓部といって、過言ではない。

    わが社の、業績は、われわれの双肩にかかっている。

    今期の、営業目標は、前年度の二割増し!!

    諸君の努力と奮闘。そして何より、私の指導のかいあって、その目標まであと少しの所まで来た!!

    しかし、ここで油断は禁物だ!!

    目標とは、達成する事に意味がある。

    過程など、問題ではないのだ!!

    「頑張ったんですけど、駄目でしたぁ~」じゃぁ全くもって意味がない!!

    できなかった。無理だった。

    そんな言葉なんぞ、私は一言たりとも聞きたくない!!

    私が聞きたいのは、「できました!!」「成功しました」この二つだ!!

    頼むぞ、諸君。

    どうか、この言葉で、私を喜ばせてくれ!!!



笹原:。。。。んふふ♪「昨日は楽しかったよ(はーと)」だって。。。

   「私も早く、あ・い・た・い」っと・・・



かつき:何か、言ったかね?笹原君!!

 

笹原:いえ。。何も


かつき:君は、最近やけに、にやついている事が多いねぇ・・

    仕事中も、心、ここにあらずという感じだ。



笹原:・・・・・


かつき:男遊びもいいけれど、仕事は、ちゃんとやって貰わんと困るぞー。

    もし、寿退社をしたいなら、

    早々に会社を辞めて、結婚紹介所にでも行くんだなぁ。

    やる気のないものに、いてもらっては、全体の士気というモノに関わる!!


    皆も、そうだぞーーー

    やる気のないものは、会社を辞めていただいて、一向に構わない!!

    今期の目標は、営業成績、二割増し。

    気合を入れて、頑張るように!!





森本:どうした? 今日は元気ないじゃん


笹原:んーーー・・・そう?


森本:なんかやな事あった?


笹原:別にーーー。

   ・・・会社、やめよっかな。


森本:例の上司となんかあったの?


笹原:そうじゃないよ。

   頭デカチは、相変わらず。・・・相変わらずうざいけど。。。

   なんか、このまま、この仕事続けてて、意味あるのかなぁって。


森本:大丈夫?


笹原:ねぇアツキ。私が仕事辞めたらどうする?


森本:・・・どうするって?


笹原:私の事、嫌いになる?


森本:嫌いにはならないよ。


笹原:じゃぁ、好き?


森本:・・・好き…なんじゃないかなぁ?


笹原:どのくらい?


森本:どのくらいって・・・


笹原:ごめん。 忘れて。ね♪

   そうだ。今度みる映画だけどさぁ、どれにしよっか。


森本:・・・・嫌なら、やめちゃえば?


笹原:え?


森本:仕事。


笹原:でも。


森本:…俺ら、まだ若いんだしさ、別にこれが自分の人生だって、

   決めつけなくてもいいんじゃない?

   笹原はさぁ、笹原の好きにしたらいいと思うんだ。

   嫌な事があったら、嫌だって言えば良いじゃん。

   好きなものは好き。欲しいものは欲しい。

   それで良いじゃん。


笹原:そっか。・・・そうだよね


森本:あ、わらった。

   やっぱ、笹原は笑ってた方がかわいいよ。


笹原:アツキ・・・・


森本:今日は飲も? 俺のおごり♪

   

笹原:うん♪





かつき:諸君!!わが社を担う、栄光ある営業部諸君!!

    今期の、営業目標は、前年度の二割増し!!

    諸君の努力と奮闘。そして何より、私の指導のかいあって、

    ついに我々は達成した!!

    私の聞きたい「できました」「成功しました」

    この言葉で喜ばせてくれた諸君のことを、私は誇りに思う!!


笹原:そうだよね。私の人生は私が決めないと。


かつき:今回の業績を記念して、社長栄誉賞を受賞する事が決まった。

    皆を代表して、私が出席するわけだが、私の心は常に諸君と共にある。

    ひがんだりはしないでくれよ。

    ついては、その事で皆に相談があるわけだが、

    社長との会食で、水玉とシマのネクタイ、どちらをつけて行くべきだろうか?

    やはり、ここはシックに、シマのネクタイの方が良いだろうか?

    いやいや、水玉で若々しさをアピールするのも良いかもしれない。

    ・・・・ あ~~~・・・・笹原君? 笹原君!!

 

笹原:・・・え? 私ですか?


かつき:君だよ。笹原君!! 

    どうしたんだ?ぼーっとして。

    何か言いたい事でもあるのかね?


笹原:いえ・・なにも・・・


かつき:じゃぁ、どうして、私の話をちゃんと聞いていない?

    君は、わが営業部の一員じゃないのかね?


笹原:すいません・・・


かつき:せっかく、私がこうして皆の苦労をねぎらってるというのに、君は何とも思わないのかね?


笹原:すいません・・・


かつき:大体、女とというものはこれだからいかん。

    仕事を何だとおもっとるんだ。

    結婚するまでの腰掛けかね?

    なら、さっさと辞めて、婚活とやらに精を出したらどうかね?


笹原:・・・・


かつき:何か、言う事でもあるのかね?

    発言もちゃんとできないくせに、権利ばかり主張して。

    大体からして・・・・


笹原:・・・・うるさい


かつき:何か言ったかねー? 発言する時は、手を挙げて・・・


笹原:うるさいって言ったのよ!!

   何なのよ!!あんた。偉そうに、くちゃくちゃ、くちゃくちゃ。

   

かつき:な、何だね!?きゅうに。。。


笹原:大体あんたは喋り過ぎなのよ。

   たいして仕事もできないくせに、威張り散らす事ばっかして!!

   今度の事だってそう。目標を達成できたのは誰のおかげ?

   皆が頑張ったからじゃない!!

   その間、あんたは何してた?

   部長と飲み歩いてたの、皆が知らないとでも、思っていたわけ!?


かつき:な、何を言い出すんだね??


笹原:「熱血おっぱいパブ」でしたっけ?


かつき:どこでその名前を!!??


笹原:こういう領収書、経理にまわすの、やめて頂けます?

   恥かくの、私たちなんで。


かつき:・・・こんな事をして、ただで済むと


笹原:首ですか? 結構ですよ。

   こんな会社、こっちから願い下げです。

   でもその時は、きちんと説明してくださいね。「熱血おっぱいパブ」


かつき:ぐ・・・・


笹原:・・・そうだ。

   係長、社長との会食の時ですけど。。


かつき:何かね?


笹原:ネクタイの前に、カツラ、新しいのに変えた方がよろしいんじゃありません?


かつき:!!??


笹原:今のだと、一目でわかっちゃいますよ





笹原:アツキ!!


森本:おぅ・・・


笹原:急に連絡くれたから、びっくりしちゃった。


森本:悪い。


笹原:ううん。私も、アツキに話したい事あったし♪


森本:そぅ・・・何?話したい事って?


笹原:アツキが先。何なの? 話って?


森本:うん・・・あぁ。。。


笹原:話しにくい事?


森本:いや、あの、その、


笹原:ん?


森本:のぞみ。・・・おれな、。実は・・・


笹原:うん。


森本:実は、俺な。

   ・・・結婚するんだ


笹原:え?


森本:お前には、本当にすまないと思ってる。

   別に隠すつもりはなかったんだけど、実は前から付き合ってる人がいて・・・


笹原:・・・・・


森本:相手は会社の同僚でさぁ。

   俺たちの二つ下。


笹原:・・・そぅ


森本:その子とさ、これからの人生って奴?考えていきたいんだ。

   ・・・それでさ、親友であるお前に、祝福してもらいたいって、思ってる。


笹原:・・・そうなの


森本:・・・・駄目かなぁ?


笹原:・・・え? なに?

   私がアツキの結婚、祝わないとでも思ってる?

   そんなわけないじゃない。祝うわよ。勿論


森本:ありがとう


笹原:何なら、花嫁の付添人だってやるわよ。

   えぇっと、なんだっけ?あの、シルクのケープ、後ろから持って歩く奴。

   ・・・こうやってさぁ、ピンクのフリフリの服着て、・・・私、意外とピンク似合うのよ


森本:はは。それは良いや。向こうの友達に頼む。


笹原:そっか、そうよね。あーごめんねぇ。なんか変にきぃ使わせちゃったみたいで。


森本:ううん。 大丈夫か?お前?


笹原:大丈夫。大丈夫に決まってんじゃん。

   何もう。水臭いなぁ。

   どうしてもっと早く、紹介してくれなかったのよう?


森本:ん、んん


笹原:そっかー。アツキも結婚かぁ。

   ミキも結婚しちゃったし、とり残されちゃったなぁ。


森本:大丈夫か?のぞみ?


笹原:大丈夫。私は大丈夫よ


森本:話って?


笹原:へ?


森本:話したい事あるって、さっき言ってたろ?


笹原:あぁ、その事ね。良いの良いの。もう、いいの


森本:でも・・・


笹原:そんな事より飲も♪飲も♪

   あ、今日はアツキの結婚祝いだから、私のおごり。

   じゃんじゃん頼んでよー

   

   すいませーん。おかわり下さーい!!





森本:今日はありがとな。

   ・・・楽しかった。


笹原:ん♪

   あ、今日だけだからね。結婚式じゃぁおごんないから。


森本:はは。うん。お前にちゃんと報告できてよかったよ。


笹原:お幸せにね


森本:あぁ・・・・・


笹原:・・・・・・・


森本:・・・・じゃな


笹原:うん。 ・・・それじゃぁ




森本:ささはら~~!!!

   結婚しても、俺ら友達だよなぁ~?


笹原:とーぜんでしょーー


森本:また、会えるよなー?


笹原:・・・・・・・・・・


森本:なーーーささはらーーー


笹原:ばーーーーーーーか

   馬鹿な事に気ぃまわす暇あるんだったら、さっさとお嫁さんとこ、かえれーーーーーーーー


森本:じゃーなー


笹原:・・・・・・

   しあわせになれよーーーーーー


森本:おう!!!!

   またなーーーーーーーーーーー


笹原:ばーーーーーーか









笹原:私の名前は、笹原のぞみ。高校・大学と卒業して、小さな会社の事務になった。

   彼氏はいない。

   心からわかり合えるという親友もいない。

   それが悪い事だとは思わないけど、・・・ときどき寂しい。

   寂しさを紛わす為に、私は、韓国ドラマを借りて来て、夜中にひとりで見る。

   隣には、赤ワインと、ポテトチップス。

   これさえあれば、私は幸せ。




かつき:皆さんこんばんわ。山本かつきの御送りする、ミッドナイトレイディオのお時間です。

    本日最初のお便りは、東京都にお住まいの、「こいしたウサギ」さんからのお便りです。

    「今日、私は、大好きな、彼氏に、振られてしまいました。恋をするって悲しいですね。」

    ん~~~「こいしたウサギ」さん。

    恋をするって、楽しいかったり、嬉しかったりするけれど、

    反面、傷ついたり、悲しかったりするものですよね。

    そんな、傷ついた乙女心を、POPに歌い上げた名曲。

    恋人がいなくなって、自由の身になったは良いけれど、そんな自由なら欲しくはなかった。

    それでは、お送りしましょう。マイリトルラバーで、「フリー」

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