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「でもただ力のみを言えば、マノンは強い方なんでしょう? その強さに惹かれたとか」


「う~ん…」


マカは頭を抱え込み、唸った。


「…まっ、とりあえず頭には入れとくさ」


「うん、そうしなよ」


「ところでお前は本当に泊まるのか?」


「うん、できれば」


真剣な表情で頷いたリウを見て、マカは深く息を吐いた。


「ならちょっと待ってろ。連絡してくる」


「あっ、してくれるんだ? ありがとー」


マカはケータイ電話を握り締め、リビングを出た。


そして数分後、リビングに戻ると、リウも電話をしていた。


「あっ、マカが戻ってきたから、切るね」


そう言ってすぐに切ってしまった。


「友達か?」


「うん、最近知り合ったんだけど、結構ウマが合ってね。よく話したりしてるんだ」


「ふぅん…。あっ、お前の両親には了解を得たから」


「やった♪ 流石は次期当主さま!」


「ついでにシヅキとルカが泊まるからな」


「えっ!? 何で?」


「お前をフロに入れるのに、男手がないとダメだろう?」


「ぶ~!」


「十五にもなって、ふくれるな! それにシヅキのメシは美味いぞ?」


「なら良いケド」


ケロッと表情を変えたリウに呆れながらも、マカは裏切り者のことで頭がいっぱいだった。


裏切り者は幹部にいる、という説は正しいだろう。


そして恐らくは、自分の考えも正しいことをマカは気付き始めていた。


それがどんなに残酷な結末になろうとも、裏切りは許してはいけない。


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