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3

一方、両親がいる部屋に向かうマカの足は重かった。


「はぁ…。また厄介な存在がマノンの元へ行ってしまったな」


そう言いつつも、心の中でどこか納得している自分がいた。


二人とも生まれ付き、欠けた体を持っていた。


その補いたいという気持ちが昂り、二人は友となったのだろう。


もし同属でなければ―?


「いや、その考えは意味がない」


同属でなければ、二人は出会うことがなかった。


そして力が無ければ、暴走することもなかった。


「そして私には止める術がない、か…」


マカは不完全であることをイヤだとは思わない。


けれどその気持ちはあの二人には伝わらないだろう。


不完全だからこそ、愛しいと思う気持ちが生まれることを…。



【終わり】

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