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裏切りの後始末

ずずぅ~ ずずず~


実家の邸の広間で、マカは不機嫌にそうめんをすすっていた。


そんな様子を、ヒミカとルナは複雑な顔で見ている。


「…とりあえず、二人には追っ手を差し向けているけど、そう簡単には見つかんないと思うわ」


「カズサの方は、マカとセツカのおかげで何とか回復には向かっているけど…。やっぱり裏切りの行為は本意ではないにしろ、あったことだから、幹部は降格処分になるだろうと、この間の会議で決まったわ」


「ふーん…」


「それで新たな幹部のことなんだけど…」


ルナが言葉を続けるよりも先に、マカは再びそうめんをすする。


ずずー ずるるるー


「…マカ。おもしろくないのは分かるけど、少しは聞く気になりなさいよ」


「聞いてる」


ヒミカの言葉もばっさり返り討ちにして、マカは表情を変えずに麺をすすり込む。


「はぁ…。とにかくカズサのおじさんがどこまで情報を洩らしていたかは今調査しているから」


「カズサはかなり情報を持っていたからね。でもそれを把握できれば、マノンの動きも大分読めると思うから」


「分かった。そっちは頼む」


麺を全てすすった後、マカは箸を置いた。


「私は両親の元へ行って来る」


「えっ!? まさか今回のことを…」


「言うわけないだろう。大体お前が言ったんだろう? ヒミカ。親にもっと会えと」


「言ったけどさぁ」


何かを察したルナが、ヒミカの服の裾を引いた。


ヒミカはルナの表情から、言いたいことを察した。


「まっ、いい傾向よね。会ってらっしゃいよ」


「調査の方は任せて!」


「ああ、頼む」


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