表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/16

4

リウはそのまま、とある住宅街の公園へと移動させられた。


そこにはマノンがいた。


「やあマノン。どうやらハメられちゃったみたいだね」


「そうだね。相変わらず姉さんは手が早くて困るよ」


セツカの力を破り、マノンは脱出してしまった。


「足はどう?」


「おかげさまで、よく動くよ。まだ違和感はあるけどね」


そう言ってリウはズボンの裾を上に捲くった。


すると真っ黒に染まった両足があらわになる。


しかしリウは微笑み、両足を撫でる。


「馴染むまでにはもうちょっとかかるかな?」


「そうだね。それまではムリに動かさない方がいいよ」


「だね。もうしばらくは車椅子生活かな」


「こっちで用意するよ。とりあえず、この場を離れようか。嗅ぎ付けられると厄介だ」


「そうだね」


二人の姿が影に呑み込まれる。


「あっ、そうだ。一つリウに言っておきたいことがあったんだ」


「ん? なに?」


マノンはちょっと拗ねた顔をして、リウを指さした。


「ちょっとボクの姉さんに、甘え過ぎじゃない? 姉さんはボクの獲物なんだからね!」


「マノン…」


リウの笑顔が固まる。


「キミ…ちょっと思っていたけど」


「何だよ?」


「重度のシスコンだろう?」


ガンッ!


マノンの怒りの鉄拳が、リウの頭上に落とされた。


「あいたっ! …暴力的なところは、血のつながりを感じるよ」


さっきよりもよりいっそう拗ねたマノンと、涙目になりながらも苦笑しているリウを呑み込み、影は消えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ