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3

人や動物に自分の気を込め、思い通りに操るのが能力だった。


思い通りに動かせる内容や時間は、込めた力の分量による。


だがリウはその力を使いこなしており、自由自在にいろいろなモノを操作できるようにまでなっていた。


おそらくカズサは最初に強い力を込められた。


その後、用がある時だけ『操作』され続けたのだろう。


『操作』された相手は、その間の記憶を失う。


つまり証拠が残らない。


しかし今回は幹部から情報が洩れていることが分かっていた上、『操作』能力を使うリウが、疑わしい人物の側にいれば、そんなに難しい推理でもなかった。


「…いつからマノンに協力していたんだ?」


「実はマカがマノンを見つける前、だったりして」


つまり昔の【擬態】事件の始まりの頃には、二人は出会っていたのか。


「僕も彼も体が足りない存在だからね。何となく、気が合ったんだよ」


「マノンは約束してくれたんだ。情報を与えれば、僕の足を動くようにしてくれるって」


そう言ってリウは嬉しそうに、その場を飛んだり、数歩歩いたりした。


「やっぱり足が動くっていいよね! 生きているって気がする」


「―それで? お前はこの後どうするつもりだ?」


「う~ん。とりあえずはマノンのところに行くよ」


リウの言葉が言い終わった途端、影が動き、リウを包み込んだ。


「くっ…! 足止めの時間が切れたか!」


「じゃあね、マカ。同属の中でも、キミのことはキライじゃなかったよ」


「ぬかせ! 次に会った時は、マノンと共に狩ってやるからな!」


「ふふっ。楽しみにしてる」


そうしてリウは姿を消した。


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