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世界樹と冒険者の町  作者: シルバー
第1章
9/16

夜の町⑴

前回の続きをすこし。

夜の町の様子もかきます。

武器屋から酒場へ戻りながら、俺はふと疑問を口にする。

「シエル、さっきの武器屋の人ってどんな人?あと、何歳?」

「うーん…そうだね…。いつもあんな感じだよ。24歳って言ってたかな?」

シエルは首を傾げながら答える。

「でも、武器屋としての腕は確かなんだろ?」

「そうらしいね。」

「また後で、本人に聞いてみるか?」

2人は顔を見合わせて、思わず笑った。

「そうだね、明日くらいにもう1度行ってみようか」


「あっ、あれ美味しそう!」

急にステラが飛び出してきた。ステラが指さす方向には、店に並ぶ小さなリンゴがあった。

「買ってほしいなー。いい?」

シエルは困ったような顔をして、

「しかたないな、買ってあげるよ」

と店の人にお金を渡し、リンゴを手に取る。

「ありがとー、シエル」

ステラはにこっと笑ってリンゴを貰うと、ぱくっと噛み付いた。


その後しばらく3人で町をまわっていくことになり、俺はその広さに驚かされた。やっぱり町は賑わっていて、あちこちに人だかりが出来ている。

ステラは何か魅力的なものを見つけては、シエルに買って欲しそうにしていた。シエルは少し困っていたが、上手く乗り切ったようだ。



気が付くと空は美しい橙色に染まり、海も金色に光っていた。明るく爽やかな昼とは、また違った景色だ。

空を飛ぶ鳥達がどこかへ去っていき、すぐに夜がやって来た。それでも辺りは街灯で照らされ、昼と変わらない賑わいを見せている。

「もうそろそろ戻らないとな」

俺は宝石店の前で話しているシエルとステラを呼ぶ。

「あれ、もう暗くなっちゃったの?もう少し遊びたかったな。」

と、ステラは残念そうな顔をする。

「あっ、そうだ!」

急にシエルが声を上げる。

「ん、どうした?」

「僕達が止まっている宿に来ない?まだ部屋が空いていると思うんだ」

ステラもこくこくと頷く。

「そうだな、せっかくだし一緒に行くよ」

「よし、決まりだね。戻ろう!」

空はすっかり暗くなっている。

「みてみてー、あの星きれい!」

ステラが空をさしている。俺も空を見上げてみると、砂糖を散らしたような、たくさんの星が瞬いていた。


閲覧ありがとうございます。

次回に続きます。

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