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世界樹と冒険者の町  作者: シルバー
第1章
3/16

冒険者たちの憩いの場⑴

町でいちばん大きな酒場、『Seawind』。

俺はさっそくその酒場に向かっていた。

すれ違う人の中には、見慣れない種族もいる。一体どれだけの種族がいるのだろうと思いながら歩いていると、目的地が見えてきた。



扉を開けて入ってみると、中は大勢の人で賑わっていた。酒を飲む者、話している者などさまざまだ。そこで、近くにいた騎士らしき鎧の男に問う。

「冒険者ギルドの紹介で来たんだが、ここはどういう場所なんだ?」

「君は初めてきたのか。なら詳しい事は、そこの店主に聞くといいよ。」

そう言って騎士は、カウンターにいる大男を指す。彼はたぶん巨人族なのだろう。

「わかった、ありがとう。話してくるよ。」



年老いた大男は俺に気付き、話し始める。

「今日来たのか?」

「ああ、ヴォルテという。あなたは?」

「ジェラルドだ。呼び捨てでいいぞ。ここはな、冒険者たちが集まる場所なんだ。もちろん食べたり飲んだりできる。あとは、お互いに情報を共有したり、依頼したりできる。そこに掲示板があるだろう?」

ジェラルドが指す方向には人が集まる掲示板が2つある。

「なるほど。助け合えるんだな。」

「そうだ。見てきたらどうだ?」


俺は掲示板を見に行く。板に、紙を画鋲で止めてあるようだ。左には、探し物の依頼が貼り出されている。右の小さい掲示板には、一緒に冒険してほしいというような依頼がある。

その中に、「戦士で、世界樹を目指している人を募集します。詳しくは店主まで」というものを見つけた。俺は画鋲を外し、ジェラルドの元へ持っていく。


「何か見つかったか?」

「これなんだが、店主にきけと書いてあるんだ。」

ジェラルドに紙を渡す。

「ああ…これか。これは精霊術師の少年のだな。あいつは毎日ここに来るんだ。今日もそろそろ来るだろう。そこで待っているといい。」

そう言って俺をカウンター席に座らせた。


テーブルに飲み物が置かれる。

「サービスのジュースだ、割と人気なんだ。」

1口飲んでみる。どこかで飲んだことあるような…。

「これってなんだ?飲んだことあるかもしれない。」

「北の方で採れる果物らしいぞ。」

「なら故郷の近くかも知れないな。」

この酒場とは、意外なところで繋がりがあったようだ。

俺は店主と話しながら、依頼人を待つことにするのだった。

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