女神とのあれこれ
「はい。立ててますよ。まぁ今は魂のみのような存在なので立ててるという言い方が正しいかどうか分かりませんが。」
魂だけの存在?何を言っているんだ?そしてあんた誰?
「あなたもよく見ているじゃないですか!ほらネット小説とかの異世界転生物の神界とかそういう感じのやつですよ。そして私は女神です。」
いやいや別にトラックに轢かれてないし・・・
ってあれ?俺、口に出して喋ってないぞ?もしかして心読まれてる?
「はい。心を読んでますよ。女神ですからそれくらい朝飯前です。そして私はあなたに謝らなければならない事があります。」
謝らなければならない事?
「実はあなたの巻き込まれた交通事故。あれは本当はもう少し・・・あと二時間ほどあとに起き、巻き込まれる者はなく運転手だけがお亡くなりになる筈だったのです。それを私のミスであなたを巻き込んでしまったのです。本当にすみませんでした。」
ちょっと待てよ・・・ということは・・・
「俺はあんたのせいで陸上をやめるはめになったのか!すみませんでしたで済むわけないだろ!!」
「はい。なのであなたには特例で記憶を持ったまま、好きな世界へ転生できるようにしました。」
ん?好きな世界へ転生?しかも記憶を持ったまま
ということは、また走ることができるのか・・・
テンプレ的にはチートも持たせてくれるのかな?
「はい。チートの事はあとで話すとしてどのような世界へ行きたいかを教えて下さい。」
んーと・・・そうだな
「レベルあり、スキルあり、そして魔物とかがいる。テンプレ的な世界がいいな。」
「分かりました。次にチートの話しですが、これはもう決まっています。《願いの種》これです。これはあなたの心のそこの望みに適する能力を発現するものでどのようなものになるかはあなたの次第です。身分は貴族の四男辺りにしておきますね。」
おぉなんか凄そうなの貰ったぞ。しかも貴族の四男か、長男じゃないのは俺の自由を考えての事だな。
「そろそろ時間です。この度は本当にすみませんでした。どうか来世では最後まで楽しんで生きて下さい。」
「ああ勿論だ。さっきは怒鳴って悪かったな。いろいろありがとな。」
また視界が白く光ってくる。