オープンカレッジ 2
機械、電気、電子学科見学のかたはここに残ってください。建築、土木学科見学のかたは今から行きますのでついてきてください。現役高専生らしき人がそう説明している。
「コウちゃんはやっぱり機械工学科?」
「うーん、まだ決めれられないかなあ、今回の説明で決めるつもりだけど。てか決めないと先生からなにか言われるでしょ。」
「あー進路希望調査まだ出してなかったの?あんなのまだ変更できるのだから適当に書いとけば良いじゃない。」
「そういうわけにもいかないよ。先生はもう分かってると思うけど、早めに高専志望だって言わないと受験対策とかあるでしょ。多分このまま何もなければ推薦ももらえると思うし。」
はーい、では次移動しますのでついてきてください。
まずは機械科から紹介します。と、現役高専生らしき人が言ったので、咲たちは学科見学の列に加わった。
ーー見学が終わり、校内自由行動の時間になって私たちは部活を見て回ることにした。と言うのも、孝治の「オンゲー部見に行こうよ」という誘いに対し、咲が「折角だから全部見ていけばいいじゃん」と言った為である。実際全部回る時間など無いのだが、やはり高専、公立高校には中々無い部活が色々とあった。と言うわけで咲たちは、ロボット研究部(通称ロボコン部)に来ていた。ロボコン部の先輩の話を纏めると、毎年開かれているロボコンの優勝を目指して活動しているらしい。咲は初めて間近に見るロボットに興味を示していたが、孝治はつまらなさげだった。何故なら孝治は、事前にロボコン部は、高専では一番と言ってもいいくらいブラックだという情報を仕入れていたからである。続いて咲たちは、軽音部にいった。この軽音部、発足当時は同好会だったらしいが、某アニメで大量に部員が増え、部活動として認められたといういかにも高専らしいエピソードがある。主な活動は文化祭でのライブ等があり、過去にはその腕のよさから講師として招かれたり、それらでためたお金で一部には有名なギターのTALBOを買った猛者もいるとかいないとかいう話である。二人は、先輩たちの演奏を聞きながら、次はどこへ行くか相談をしていた。
「咲、次こそオンゲー部行こうよ。もう時間無いよ。」
「わかったわ、けれどオンゲー部って何してるの?オンゲーにもMMOとかFPSとか色々とあるじゃない」
「活動報告によると今はサザンクロスとかstone×3とかTANKS!をやってるみたいだね。個人ではシャカオンとかピクシーアイランドとかもやってる人いるよ」
「TANKS!やってる人いるんだ~どのルート進めてるのかな?私も気になってきた」
「咲もそういうと思った。基本オンゲーなら誰かがしてたりするともかいてあるから、会話には困らないんじゃない?」
「でもなんでそんな部活が部活として認めれてんの?あ、だから同好会だったりするの?」
「其処のところは分かんない、まあ見に行こうよ。そうすればわかるでしょ。」
「そうね、いきましょ」
小説を書くのがこんなに難しいとは思わなかった。
作中のサザンクロスはFPS、TANKS!はWo○、シャカオンはガ○オン、ピクシーアイランドはリ○リーアイランドと思って下さい 尚、stone×3はまだ考えてません(これから決めるつもりです)。