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オープンカレッジ 1
「けどコウちゃん、此所の偏差値って幾つなの?」
「……60」
「えっ、コウちゃんの成績ってたしか理数系以外散々だったよね?私も受かるとは限らないし。」
「だ、大丈夫だよ。推薦入試もあるし、一般入試なら歴史無しの4教科だから。それより咲も高専行くの?話聞いてると行く気無いように感じたけど。」
実は私、高城 咲はコウちゃんのことが好きなのです!
「勿論だよ、コウちゃんが行くとこなら私何処まででもついていきたいから…」
「ん?今なんて?」
「何でもない、コウちゃんのバカっ」
そう、コウちゃんは何時もどこか抜けていて、私はそんなところが可愛くてついてきているのだ。
そんな話を続けていると、いつの間にかオープンカレッジの説明は終わって、施設見学の時間になっていた。
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