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微笑みと

作者: 菖蒲

君の微笑みが好きだった


微笑みと共に、がんばろうと声をかけてくれる君に励まされた



僕の告白に答えてくれたときの


少し恥ずかしそうで、でもはっきり声に出した、


はい


の一言は、僕を虜にした



僕がしばらく君の隣を離れねばならないとき


初めて抱きしめた君の身体は


思っていたより華奢で、壊れてしまいそうなほど小さくて


でも、とても温かくて


絶対にまた、君の傍に戻る


そう、強く思うには充分の温もりだった



今、君は、涙を流して


僕の前に立っている


どうして泣いているの


どうして微笑んでくれないの


どうして君は、別れようなんて言葉を発しているの



どうしようもなく可愛くて美しくて愛しい君は


僕のことを嫌いになってしまったの?



それでも、別れなければならないなら


輝くような笑顔じゃなくていいんだ


涙を流していてもいい


だから、お願い


少しでいいから、がんばろうって微笑んで



そしたらまた、僕は勇気を出す


そして君に、もう一度伝えるんだ


君が、もし、僕のことを嫌いなわけでなくて


ただ、僕のことを思って別れようなんて口にしたのだとすれば


君の瞳から流れ落ちる涙に


僕との別れを惜しむ意味が少しでもあるならば





愛しています


僕と共に生きて欲しい






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