内診
ピンク色の椅子に座る。おぱんつも脱いで、ワンピースはお腹まで捲って。準備ができたら、椅子が回転しながら上がっていく。それと同時に脚が開く。先生は容赦ない。カーテンで顔は見えない。容赦なく、器具を挿れる。痛い。痛いです先生。手をぎゅっと握りしめる。力を抜いてください。先生はそう言う。思い出すだけで、お腹がきゅぅっとなってくるくらい、私はこれが怖い。怖いけれどもどうしようもない。薬が効いているのかどうか検査をせねばいけません。だから、この日はただの肉の塊になって、感情など棄てねばならないのです。
先生は馴れているから、どうってことないんでしょう。私の苦しみがわかりますか。お腹が張るんです。得体の知れない何かがあるようで、私のお腹おかしいんです。
先生、私、どうなっていくのかしら。