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酒の席
中国と日本の文化と言語の違いはきにしないでください。
マロには知識がないのでおじゃる
城で劉備は太原雪斎と酒を酌み交わしていた。
「ほぅ。劉備殿は蜀の国からこの日の本へ?」
「気がついたら、草原で倒れていました。」
この太原雪斎という男、まんざら悪い男ではなさそうだ。
信用し自分の過去を話すことにした。
漢王朝の再興を、目指して戦ったこと
義弟の関羽や張飛が死んだこと。
白帝城で無念の死を遂げたこと。
死んだはずの自分が、今ここにいること・・・
二人でしばらく話をしていると、雪斎が提案をしてきた。
「行くところがないのなら、当家に仕えませぬか?」
劉備は丁重に断った。自分は心では漢王朝に仕えているからだ。
「そうでござるか・・・当家は廃った義を正し。将軍家を助けようとしているのでござるのだが、
劉備殿、協力してはくれませぬか。」
劉備は内心ドキッとした。
自分のやっていることに当てはまっているのではないか・・・
「客将ということならば。」
「おお。そうでござるか!ではお頼み申す。」
ついまた酒が進み、いつの間にか夜は明けていた。