1 イン魔女登場
今年、「もしも」シリーズとして、ちょっとと言うより、かなりな方向にシフトしたお話を掲載していました。
本編の方は、子供も出来て「真面目」な感じで進んでいるので、かなりな方向に進んだお話は、「別連載」にしようと思います。
元々、魔女の話は「夢の話」であって、当然フィクションです ・・・ そう思わない人はいないと思いますが ・・・
そのフィクションの中の「こんなHな事もあるのではないのかな?」的なお話です。
今までは、主役?の名前が一緒でしたが、「別連載」にするので、ちょっとだけ似た名前にしようと考えました。
13日の金曜日。 今年は2回。 9月と12月。
9月の「その日には」それなりの内容のお話を載せたいと思いますが、それまでは、今までの「手直しバージョン」です。
「イン魔女」のインは、「淫乱」のインです。
イン魔女登場 ・・・ お誘いって何?
魔女はいつからいたのか?
いや、いつ生まれたのか?
ウィキペディアでは「古いヨーロッパの俗信で、超自然的な力で人畜に害を及ぼすとされた人間、または妖術を行使する者のことを指す」と記されている。
しかし、魔女は実際に存在した、いや、今も存在しているのである。
いつからか?
それは紀元前の話である。
文献などにも載っていないので、それくらいしか分からないが ・・・
太陽の黒点が異常に増え、それが収った時、異常な数の太陽フレアが発生して、地球上に突然の磁気嵐を起こしたのである。
今だったらスマホが使えなくなったり停電が起きたりするだろうが、当時は極点以外でもオーロラが見えて不気味だった程度の事だった筈であった。
しかし、ヨーロッパのある地方にだけ、その時妊娠していた胎児に影響があった。
不思議なことに男の子の胎児には影響が無かったが、女の子の胎児全てに不思議な力が授けられた。
それが「魔力」である。
生まれた女の子は、みんな、魔女になったのである。
色々な力があったが、目に見えて分かるものがあった。
物を動かせるのである。
魔女になった女の子が小さい時は、親も「不思議な事があるな」くらいの感覚であった。
少し大きくなると、傍目にもハッキリ分かった。
椅子に座ったままの女の子が指を動かすと、台所から女の子の前に料理の載ったお皿が動いていったからである。
色々な親がいた。
神様に祈る者。
周り中に自慢する者。
怪しい力が災いをもたらすと考え、娘を隠す者。
・・・・・・
当然、為政者にもこのことが知れる事となった。
周り中に自慢した親の子供は、親にお金で売られていった。
キリスト教など存在するはるか昔の時代であるが、神を崇拝する者が多く、神官と言える者がいた。
神官は娘を神に差し出すように親に命令した。
まあ、色んな事があったのだろうが、異端の者は迫害される。
そんな訳で、森の奥に隠れた魔女もいたのである。
それから、長い間森の奥や、人里離れたところで暮らしていると、逆に目立つ様になった。
美人で、スタイルが良い女性が森の中にいるのである ・・・ 当然、噂話の対象となる。
どうしたら、目立たなくなるのか?
色々考えたが、同じ様な物の中に同じ様な物を一緒にすると目立たなくなるのに気がついた。
魔女と言っても、元は人間の突然変異である。
出来るだけ人の多いところに紛れ込めば目立たなくなるのである。
美人でスタイルが良くても、人が沢山いる場所では、その様な女性も多い。
魔女は行動力に優れている。
直ぐに実行した。
そして、森に残っていたのは、都会暮らしが嫌になった「普通の人間」の年寄りだった。
大体、女性の方が長生きで、今のようにドラッグストアが無い時代、長生きの女性は自分で薬草を探して薬くらいは作れたのである。
そんな訳で、魔女や魔法使いと思われた女性は、森の中で夫に先立たれた婆さんだったのである。
だから、絵本に残っている魔女や魔法使いは、ババアばっかりなのである。
確か、作家のヤマザキマリさんが次のように言っていたと思います。
「フランダースの犬」の話の様に待っていればきっと誰かが・・・ではなく、「アラビアンナイト」の話の様にずる賢く狡猾に生きていかないといけない、と。
特に欧米では、そうでなくては生きていけないらしく、まして魔力を持っていても女性である魔女は、賢く狡猾に生きていくことにしたのである。
本物の魔女や魔法使いのお姉さん達は、優雅に都会暮らしをしていたのである。
美人でスタイルが良かったので、男を選び放題だったかは分からないが ・・・・・・
サキュバス (英語でSuccubus)というのがいる。
性行為をして男を誘惑する為に、女の形で夢の中に現れるものと言われている。
元々魔女の一種であったらしいが、お堅い厳格な魔女のおば様達が、一掃してしまった。
最初は消滅させようと思ったらしいが、一応同族であり、命だけは助けてやろうという事になり、魔力だけを取り上げた。
今、淫乱な女性、結婚しても平気で不倫してしまう様な女性、男と遊ぶのが大好きな女性は、このサキュバスの末裔である。
因みに男版はインキュバスであるが、殆どの男は「スケベ」なのでその要素を強く持った男というだけで、魔女の様に突然変異で生まれた訳ではない。
それに、男はいくら頑張っても、魔女には成れないのである ・・・ 魔女は女でなければいけないのである ・・・ 当然か?
魔女は結婚すると、その一人の男に残りの人生?を捧げる。
チェックもしないで、適当に男を決めている訳ではない。
ちゃんと確認しているのである。
????? ・・・ どうやって?
夢の中で男を捜し回るのである。
探すだけで終わる訳ではない。
当然、相性を確認する。
男が「夢精」をしてしまうのは、夜中に魔女とイタシテいるのである。
結婚すると旦那以外とは相手をしない ・・・ 魔女のルールブックに誓約するからである。
もし、しようとしても魔力が男を撥ね除ける。
撥ね除けられた男は、はるか遠くまで弾き飛ばされ、再起不能などではなく、確実に叩き潰されてしまう。
だから ・・・ ? ・・・ 結婚する前に自分に合った優秀な男を選ぶのである。
決して、直接ヤッテしまう訳ではない ・・・ それは出来ないので、夢の中でヤルのである。
しかし、記憶の奥底でその感覚を忘れないのである。
結婚をしたいと思った一時期だけ、魔女は夢の中で男漁りをするのである。
夢の中とはいえ、感覚的には、本当に男とヤッタ感覚が残る ・・・ ?
そうして、自分に最適な男を捜し出す ・・・ サキュバスの要素が魔女の中に残っているのかも知れない。
この行動が、魔女がサキュバスと思われる所以である ・・・ 夢の中ではあるが ・・・
殆どの魔女は、自分の国の中だけで探す。
知り合いの魔女のおば様達のお勧めで、身持ちの堅い男達ばかりであり、1ヶ月も掛からずに相手を見つけ出すのである。
まあ、一種の「お見合い」である。
お勧めをいただいた場合は、最低1回は男の夢の中に現れる。
男を選ぶ決定権は魔女だけが持っている。
また、お勧めした方も、男に対しては情報を漏らしたりしない、いや、出来ない決まりである。
言おうとすれば声が出なくなり、紙等に書くと書いたそばから紙が燃えてしまうのである。
男の方には、魔女の顔は何故かぼやけて誰だか分からないが、首から下については記憶に残る様である ・・・ まあ、夢の中の話ではあるが ・・・
魔女の方は男の顔だけでなく全てが分かるのである。 ・・・
夢の中だが、実際にヤッタ様に感じる事が出来るのである。
結婚すれば夫以外とはヤレないのである ・・・ まあ、結婚する前もヤレないようになってはいるのだが ・・・
だから、自分にとって最高の相手と一緒になりたいし、将来、飽きたり、他の男に目移りする事がない様にする為である。
「お勧め」という「お見合い」の様な感じではあるが、裏の方ではこう言われている ・・・ 「お試し」と ・・・
魔女だけでなく魔法使いも「お勧め」の対象となるのであるが、魔女も魔法使いも口が堅い。
口が堅いから魔女や魔法使いが存在する事が、人間には分からないのである。
まして夢の中とは言え、男とヤリまくる?行為となるのが「お勧め」という「お試し」である。
「お勧め」については、近親者以外に内容が漏れる事はない。
だから、こんな内容だったのではないかという「お話」である。
普通の魔女は国内くらいで「お勧め」相手は終わりだが、二番目の魔女であるナナミは、世界中の魔女からお勧めをいただいてしまった。
当然、ナナミも結婚を決める前に夢の中で男を捜し回るのだが、お勧めをいただくと、1回は男の夢の中に現れなければいけないのである。
何十人、何百人、もしかしたら何千人の男の夢の中に現れたのかも知れないが、普通の魔女よりはるかに多かったと思われる。
普通の魔女ではなく、二番目に生まれた「化け物」と言われる、強大な能力を持った魔女である。
男の子を持っている世界中の魔女は、ナナミを自分の息子の嫁にしたくて、お勧めの数が多くなってしまったのである。
結果、白・黒・茶色に黄色、、、色んな人種を試した?のである。
その中で選ばれたのが、今の夫「ゆたか」である。
だから?、ナナミは毎夜、夫にタップリ愛され、満足して寝ることが出来るのである。
ゆたかに決まるまで1年近く掛かってしまった。
それ程、お勧めの人数が多かったのである。
普通の魔女と同じ様に、男の方には、魔女の顔は何故かぼやけて分からないが、首から下については記憶に残る様である。
ナナミの方からは、男の顔だけでなく全てが分かるのである ・・・ 夢の中だけど ・・・
3月の初め、大学卒業前にナナミは先ず日本の「お勧め」から初めてみた。
色々な薬草や動物の骨を混ぜ合わせてお線香や蝋燭の形にして、ベッドの横に立てて火を付ける ・・・ 一種のアロマみたいなものである。
その蝋燭みたいな物に火を付ける時、会いに行く男の名前を書いた紙も一緒に燃やすのである。
太めの蝋燭型にしておかないで線香型にしてしまうと、会っただけで直ぐに終わってしまうからである。
蝋燭型であろうと線香型であろうと、火が点いている間だけ、一緒に燃やした魔法の紙に書いた男の元にいる事が出来るのである。
夢の中で、最初の男の元にナナミは現れた。
気が付くとナナミは何も着ていなかった。
思わず片方の腕で胸を、もう一方の手で股間を隠した。
顔を隠せば、男には誰だか分からないと思ったが、その夢の中では魔女の顔は男には分からないという事を思いだして、胸と股間を隠したのである。
「蝋燭みたいな物」を作る魔法の説明書に「本人だけが、一緒に燃やした魔法の紙に書いた男の元に現れる」とある。
それを、着ている衣類も一緒と思う魔女が殆どで、最初は物凄く驚くらしい。
まあ、二度目からは「夢の中だから」とか「顔は分からないから」と気にしなくなる様ではある。
夢の中ではあるが、相手の男は目が覚めているのである ・・・ 寝込まれていると「お試し」が出来ないからである。
最初の男は、ナナミに声を掛けた。
「寒いから布団の中に、お入り! 」
優しい声だった。
持ち上げた布団の中にいた男も、何も着ていなかった。
ナナミの身体は、本人の意思を無視して男の横に滑り込んだ。
「夢の中だけど、男にやられてしまう。 それも生まれて初めて。」そう、ナナミは思った。
男は優しく抱き締めると言った。
「寒くない? 」
思わず、ナナミはこう返した。
「ううん。 あなたといると温かい。 ず~とこのままでいたい。」
「分かった。」
男はそう言うと、ナナミの頭を撫でてキスをして抱き締めてくれた。
ナナミも男もそのまま眠ってしまった ・・・ ???
朝になってナナミが起きると、自分の部屋のベッドの上だった。
ナナミは最初の男と居るのが気に入ってしまい、1週間連続で男の夢の中に現れた。
男はいつも優しく抱き締め、キスをして一緒に眠ってくれた。
1週間が過ぎ、8日目の夢の中、ナナミは男に言った。
「私って魅力がないの? 」
男は答えた。
「いや、君は魅力の塊だよ。」
「じゃあ、何故抱いてくれないの? 」
「いつも抱き締めているじゃないか。」
「そっちの抱くじゃなくて、ほら、、、あの、、、」
「も、もしかして、セックス? 」
「そ、そう、それ! 」
「君がしても良いって言ってくれるまでは、したくないんだ。」
「え? 男の人って、裸の女の人と一緒なら、直ぐしちゃうんじゃないの? 」
「じゃあ、俺って特殊なのかな? 相手がしたくないのに、無理強いは嫌なんだ。」
「うふふふふ、、優しいのね ・・・ 」
「そんなものしか、取り柄がないのかな? 」
「ううん。 私、そういう人、好きよ。」
「ありがとう。」
そう言って男はナナミの頭を撫でて寝ようとしていた。
「きょ、今日は私を愛してくれる? 」
「本当に良いの? 」
「うん ・・・ 」
ナナミ、自分でもこんなに可愛い声が出せるのかと自分で驚いた。
男は優しくナナミにキスをすると、身体中に唇を這わせた。
ナナミの大きい胸も優しく揉まれ、股間の大事なところもタップリ指でほぐされた。
もう、ナナミの方が我慢出来なくなった。
シッカリ合体し、ナナミの中が男のモノでイッパイになり、ナナミの奥深くに男の愛が注がれた。
男の方ではなく、ナナミが男を離さないまま、朝になった。
朝になってナナミが起きると、ヤッパリ自分の部屋のベッドの上だった。
普段の連載ならここで終わって「メデタシ! メデタシ!」なのだが、折角の「13日の金曜日バージョン」、いや、「もしも」シリーズなので、続きを ・・・
それに ・・・ ナナミは律儀 (ちょっと?スケベでもある) ので、「お勧め」の数だけ「お試し」をしてしまうのである。
もう、他の男のところには行かなくても良いかな?と思ったが、決まりとして「お勧め」の男の夢に一度は現れなければいけないルールである ・・・ 実は本人次第だが ・・・
取り敢えず、次の夜から違う日本の「お勧め」の男の夢の中に現れた。
ナナミが現れた途端、男はナナミに襲いかかり、男だけが満足して終わった。
最初の男に比べると、物凄く早く、モノも粗末なものだった。
どうしても、一番最初の男と比べてしまう ・・・ 仕方がない事ではあるが、元カレを忘れられないのは、こんなものなのかも知れない。
そんなこんなで、日本国内は終了し、韓国、中国と、アジア各地を回り出してみた。
色々な男がいたが、最初の男を越える男は現れず、逆に女を馬鹿にする奴や、強姦まがいの行為をする男も多かった ・・・ まあ、夢の中だからかな?
アラブの方では、男は既に結婚しており、もし一緒になれば6番目か7番目の奥さんだというので、最初のアラブ人で止めて、初婚以外の男はキャンセルした。
アラブの方では他の地域とは異なり、既婚者でもお勧めの対象に出来る様であった。
ルールとしては、男も初婚が決まりなので、キャンセルが出来た。
ナナミは、夢の中の事ではあるが、嫌な事があると次の日の夜は、気が付くと、一番最初の男のベッドの中に潜り込んでいた。
男は嫌な顔をせず、いつも優しく抱き締めてくれた。
ナナミは裸であったが、愛して欲しいと言わない限り、男は抱き締めるだけで二人で朝を迎え ・・・ ないで、ナナミは自分のベッドの上に戻っていた。
ロシア人の男は自分の母親にベッタリのマザコンだと聞いていたが、戦争に引っ張り出されていて、対象外となった。
フランス人はやたら愛してくれるのだが、前戯が長く、せっかちなナナミは蹴っ飛ばしそうになってしまったが、肝心な方はアッサリで ・・・ 残念だった。
イギリス人は、オックスフォード出身の紳士だったが、気位が高く、何か話し掛けられても楽しくなく、淡泊な男だった。
北欧では、夢の中ではあるがサウナを楽しんだ。
男と二人でサウナで温まって、湖に飛び込んだ。
何故かそれだけで終わってしまった ・・・ ???
アフリカでは、夢の中に現れたら悪魔と勘違いされ、男が逃げ出して何も無く終わった。
ブラジル人は情熱的ではあったが自分勝手で、乱暴にするのが良いと思っているのか、強引なだけでつまらない男だった。
もう一人、ブラジル人がいたが、最初から後ろ (お尻の方)を狙ってきたので、痔になると嫌なので男のモノをへし折ってしまった。
アメリカでは「お勧め」の数が多く、休憩の夜は無しで、毎夜、蝋燭に火を付けた。
アメリカの一人目は、マサチューセッツ工科大学出の秀才のアフリカ系だった。
ナナミもIT系の大学の学部を出ていたので、気になっていたが、モノは大きいのだが強引で、あの最中に首を絞められた。
首を絞めると女の身体の筋肉が硬直するので気持ちが良いらしいが、気持ちが良いのは殆ど男の方だけである。
頭にきたナナミは、夢の中ではあったが、そのアフリカ系の男を返り討ちにして半殺しにしてしまった。
アメリカ人の二人目はカナダ出身で、オーロラを見せると言われ、二人で裸のままで歩き回っているだけだったので、呆れて途中で帰ってしまった。
夢なのに、アラスカの近くに移動した為、男のあれは、縮こまって惨めなものになっていて、それでナナミが呆れた所為でもあるが ・・・
アメリカ人の三人目は中国系で、テクニックもモノも大した事ないのに、親が金持ちなのを自慢しっぱなしであった。
ただ、金持ちとは言ってもケチなので、ネチっこいかと思ったら、物凄く早かった。
アメリカの四人目は再びアフリカ系だった。
いい男でモノも申し分なかったので、良いモノに当たったと思って喜んだので、出身校は有名な大学だったが忘れてしまった。
しかし、モノは太くて長かったが、やはり自分勝手で、苦痛だけで楽しくも何ともなく、ガッカリした。
アメリカ人の五人目はアメリカの魔女代表の息子であった ・・・ こいつで「お勧め」の男は最後である。
白人でハーバード大学出の、こいつも秀才で将来有望と言われている。
優しい対応で女を喜ばすことを知っている男で、ちょっと物足りないがこの男でも良いのかなと思ってしまったが ・・・
夢の中では、一人に対して一晩に一回しかしてはいけない決まりがある。
実際、あまりに早い奴が2度目をしようとしたが、する前に縮こまって出来なくなってしまった。
そんな決まりだったが、あまりにナナミの具合が良かったのか、二回目をしようとしだした。
思わず、ナナミは「駄目よ!」と言った ・・・ 勿論英語である。
男は怒り出し、ナナミを平手打ちしてこう言った。
「イエローキャブのくせに!」
この言葉を聞いて一気に冷めた。
平手打ちをされたのにも腹が立って、これも夢の中ではあったが、その白人を半殺しにしてしまった。
ナナミ、起きると自分の部屋のベッドの上だった。
そうでないと、ただの国際的「淫乱」魔女になってしまう ・・・
アメリカの魔女代表の息子の事を思い出すと、怒りが収らなかった。
どうしても気持ちが収まらず、夜になって例の蝋燭を立て火を点けた ・・・ 紙には最初の男の名前を書いた。
蝋燭の煙の臭いをかぐと、直ぐに意識が無くなって、一番最初の男のベッドの中に入っていた。
「もう、、、、本当に頭にくる、、、、」
ナナミは男の横で丸くなり、そうブツブツ言っていた。
男は優しくナナミを抱き締め、頭を撫でてくれた。
直ぐにナナミのご機嫌は良くなって、男にしがみつく様に眠ってしまった。
ナナミ、爽やかに目が覚めると、ヤッパリ自分の部屋のベッドの上だった。
もう、ナナミは最初の男と一緒になりたくて仕方がなかった。
優しいし、モノも平均以上 ・・・ いや ・・・ アフリカ系並みだった ・・・ 日本人なのに ・・・
直ぐにデータを調べて、男の居場所を確認した。
夢ではなく、魔法で実際に男の部屋に行ってみた。
ナナミは魔女である ・・・ 姿を見せなくするくらいは朝飯前。
平日の昼間だったので、男は会社に行っていなかった。
「ふ~!」とため息をついて、(本当は「残念!」と言いたかったが ・・・ )2階の男の部屋を出て1階に降りてみた。
人の気配はするが、今の自分が人間に見える筈はないと思っていた。
しかし、ナナミは声を掛けられた。
「ナナミちゃん? 」
ナナミが振り返ると、よく知っているというより、ナナミが小さい頃に母親代わりに育ててくれたおば様が立っていた。
「ナナミちゃんが隠れても、私には丸見えよ。」
おば様は魔法使いだった、それも世界トップクラスの ・・・
「どうしたの? 懐かしくて来てみたの? 」
「ううん。 おば様、、2階のあの部屋に住んでいるのは、、、ゆたかさん? 」
そう言って、ナナミは姿を現した。
「そうよ。 ゆたかがどうしたの? でも、うふふふふ、 ナナミちゃん、今日も可愛いわ。」
「あ、あの~、ゆたかさんが「お勧め」に入っていたの ・・・ 」
「ふ~ん。 魔女の誰かが推薦してくれたんだ ・・・ 」
「うん。」
「ナナミちゃんなら、世界中から「お勧め」が来たでしょう? 」
「う、うん。」
「どこの国の男が良かった? 」
「もう、おば様ったら。 夢の中の話ですよ。 本当じゃないんだから ・・・ 」
「ウフフ・・・ 知ってるわよ! でも、実際にヤッタのと変わらないって話だけど ・・・ 」
本当は、このおば様も「お勧め」の経験者である。
「そ、そんなこと、絶対ないってば ・・・ 」
「あんまり否定するって事は ・・・ 」
「もう、、私は処女です! 」
「はい、はい! 分かったわよ。」
そう言って、おば様はナナミの頭を撫でた。
ナナミは母親に撫でられている様で、嬉しかった。
「ところで、どうしてゆたかなの? 」
「だ、だって、私、、、ゆたかさんが最高だったんだもん。」
「ゆたかとは何番目にやったの? 」
「もう、おば様ったら。 夢の中ですって! 」
「それでゆたかは何番目に ・・・ 」
おば様、しつこい ・・・
「一番最初 ・・・ 」
「ふ~ん。 じゃあ、夢の中の処女を捧げたのはゆたかなのね? 」
「もう、、、おば様、、、 イケズなんだから ・・・ 」
ナナミの顔が真っ赤になった。
「まあ、座りなさい! 」
そう言って、コーヒーを飲みながらお話をする事になった。
「今度ね。うちのおとうさん、札幌に出張になるの。」
「はい?」
「その間、ゆたかがここで一人暮らしするんだけど。 どう? ゆたかと一緒に暮らしてくれる? 」
「え? 良いんですか? 」
「良いわよ。 ナナミちゃんが一緒にいてくれれば、ゆたかの食生活も安心だわ。」
「でも、、今日、わざわざゆたかの部屋に来たって事は ・・・? 」
「わ、私、ゆたかさんと一緒になりたいの。」
ナナミ、涙が溢れて、止まらなくなった。
「ゆたかと一緒になってくれれば、ナナミは本当に私の娘になるのね。」
「それと、本当の処女をゆたかに ・・・ 」
「もう、、、いや! 」
泣いていたナナミが、また、真っ赤になった。
折角なので、夕食を食べてから帰ることとなった。
ナナミ。
「おじ様とゆたかさんは? 」
おば様。
「おとうさんは送別会で、そのまま北海道に打ち合わせの為の出張。 ゆたかは会社から長野に出張で出掛けた筈だから、二人とも今日は帰ってこないわよ。」
ナナミ。
「な~んだ、ゆたかさんに会えないんだ ・・・ つまんない! 」
おば様 ・・・ ⇒ おかあさん。
「でも、娘のヨーコと、あなたのお姉さんのひろみは、今夜うちに来るって。」
ナナミ。
「え~? お姉ちゃん、二人とも? じゃあ、頑張って何か作らないと ・・・ 」
そんな訳で、おかあさんとナナミで夕食の準備。
「ナナミちゃんは手際が良いわね。」
「お酒の肴だと、頑張っちゃいます。」
居酒屋並みの料理を準備して、ヨーコお姉さんを待つ。
お姉さん二人が到着して夕食という名の飲み会が始まった。
おかあさん。
「今度、おとうさんと北海道に出張で行ってくるね。」
ヨーコ。
「良いなあ~。 北海道。 二人がいる間に遊びに行くね。」
ひとみ。
「私の旦那。いろんなとこ回っていて、今は旭川かな? 」
ナナミ。
「あ! それで週末、おねえちゃん、いっつもいなくなっちゃうんだ。 みんな良いな~。」
おかあさん。
「ナナミだって、ここに住めば、北海度に遊びに来て良いよ。」
ヨーコ + ひろみ。
「え? どういうこと? 」
おかあさん。
「ナナミはゆたかと一緒になりたいんだって。」
ヨーコ。
「え~? あんなのと? 」
ナナミ、思いっきり膨れる。
「ゆたかさん、格好良いもん! 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「ど、どこが? 」
ナナミ、思いっきり照れながら ・・・
「全部! 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「 ・・・・・・・・・ 」
おかあさん。
「まあ、人には好みってあるから。 それでねえ、ナナミったら「お勧め」を全部制覇したんだって。」
おかあさん、話題を変えた。
ひろみ。
「私の時は、1週間くらいで終わったな。」
ナナミ。
「え? 1週間で ・・・? 凄く頑張ったんだね。」
ひろみ。
「だって、「お勧め」の数って10人くらいだよ。」
ナナミ。
「 ??????? 」
ひろみ。
「日本国内だけよ。」
ナナミ。
「日本国内? 」
ひろみ。
「そうよ。 私は国際会議とか出席しないもん。 ねえ、ヨーコ。」
ナナミ。
「え? ヨーコお姉ちゃんも? お姉ちゃん、魔女じゃあなくて魔法使いじゃない?」
おかあさん。
「魔法使いも魔女と一緒で、「お勧め」があれば、男の夢の中に出掛けるのよ。」
ナナミ。
「お母さんも、お姉ちゃん達も、彼氏がいて結婚したんでしょう? 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「それはそれ! 「お勧め」は「お勧め」! 」
ナナミ。
「彼氏がいるのに「お勧め」もやったの? 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「お勧めしてくれた人達への礼儀よ。」
ナナミ。
「でも、でも ・・・ 彼氏がいるのに他の人とやっちゃったんだ ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「だって、夢よ。 本当じゃないんだもん。 夢! 夢! ナナミだって夢でしょう? 夢だから、沢山やちゃったんでしょう? 」
ナナミ。
「そ、そうよね。 夢だわ。」
おかあさん。
「さあ、飲も! 飲も! 」
全員。
「カンパ~イ! 」
取り合えずビール。
みんな500mlを飲み切る。
料理に合わせて赤ワイン、白ワイン。
チーズ料理には赤ワイン、皆、グラスで2杯ずつでボトルは空。
お魚料理には白ワイン。
赤ワインと同じく、皆、グラスで2杯ずつでボトルは空。
お好みで日本酒。
「白ワインと同じ!」との声で、皆、コップ酒。
最後は近頃お得意、ハイボール。
4人とも、ガンガンと飲む。
飲みながら、色々な話題が飛び交うが、ハイボールを飲みながら、ナナミの「お勧め」の話題に ・・・
ひろみ。
「わたしの時は、「お勧め」は日本国内で、どの男も、み~んな同じ! 」
ナナミ。
「何が同じなの? 」
ひろみ。
「ほら、男のアレよ。」
ヨーコ。
「他は違いがあるけど、アレにそんなに違いはないわよね。」
おかあさん。
「そうなのよ。 みんな同じ。 おとうさんが一番凄いわ。」
おかあさん、お酒が回ってドンドン下ネタ。
ひろみ。
「私もそう。 旦那がナンバーワンよ。」
ヨーコ。
「みんな同じね。旦那が最高よ。 ところで、ナナミは日本国内だけじゃないのよね? 」
ナナミ。
「えへへへへ。 そうだよ。世界一周しちゃった。」
「でも、みんな良いな~、旦那さんがいて。 あたしなんて、夢の中だもん。」
ナナミも十分お酒が回って口が軽い。
おかあさん。
「ウフフ・・・ 昔の話だけど、実際にヤッタのとそんなに変わらないのよね~ ・・・ 」
ナナミ。
「わたし、実際にやったことないもん。 ほら! 」
そう言ってジーンズを脱ぎだした。
ナナミ、酔い過ぎてパンツまで脱いでしまった。
ひろみ。
「ナナミの下着って、本当にパンツだね。 デカパン!」
ヨーコ。
「そんなダサいの履いてると、いざの時、恥ずかしいよ。」
おかあさん。
「そうよ。私だって ・・・ ほら!」
おかあさん、ジーンズを脱ぐと「ヒモパン!」。
ヨーコ。
「おかあさん、そんな小さいの履いてたの? 」
おかあさん。
「そうなのよ。 おとうさんがこれが好きなの。」
「ほら、ヨーコもゆたかもここから出てきたのよ。」
おかあさん、アソコをズラして ・・・ 説明が細かい。
パンツを脱いだままのナナミ。
おかあさんを見て、勢いがついた ・・・?
「ほら! 私、まだ処女なんだから!」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「あ! 本当だ! 」
一応、ヨーコもひろみも履いているパンティを見せびらかして、ナナミがデカパンから卒業する様に、ご指導。。。
ナナミ。
「お姉ちゃん達、物凄く小さいのだね。 殆ど布がないじゃない。 それに、、、Tバックって言うの、それ! 」
ひろみ。
「そうよ。 これだと下着のラインが外に出ないのよ。」
ヨーコ。
「ジーンズならいいけど、パンツスーツだと目立っちゃうもん。」
ナナミ。
「あたしのだって出ないわよ。」
ヨーコ + ひろみ。
「それは大き過ぎるからよ! だから、デカパン! 」
ナナミ。
「え~~~? みんな、こんなのを履いてると思ってた。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「どこで、そんなダサイの買ってくるの?」
ナナミ。
「普通の洋品店だよ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「ナナミのデカパン、素材は木綿?」
ナナミ。
「勿論! ヤッパリ下着は木綿よ! 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「ど、どこの洋品店?」
ナナミ。
「え~と、近頃のお気に入りのお店は「巣鴨」だよ。」
ヨーコ。
「あ、赤いパンツ、お店から勧められなかった?」
ナナミ。
「うん。 でも、赤いとアウターに響いちゃうから、白にしてるの。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「あ、アウター??? ・・・ ???」
ナナミ。
「そうよ、ジーンズなら良いけど、白のパンツスーツだと下着の色が分かっちゃうもん。」
ひろみ。
「あの格好良い白のパンツスーツの中身が、このダッセ~デカパンだったの??? ・・・ 」
ナナミ。
「え~~~? 何言ってるか分かんない? 」
「それと、お店の人が、色つきばっかり勧めるのよね。 困っちゃうわ。」
「お臍の上まで来るし、腹巻きも要らないのよ。」
そう言って、デカパン全部を見せた。
ジーンズを下ろしたくらいでは、デカパンの全容は見えなかったのである。
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「ブ~!! 」と言って、三人が口に入れたばかりのハイボールを吹きだした。
ナナミの顔がハイボールでビチャビチャになった。
ナナミが指を鳴らすと、右手に濡れタオル、左手に着替えのTシャツが現れた。
「もう、みんな、汚いんだから ・・・ 」
そう言いながら、濡れタオルで顔をゴシゴシ擦った。」
ヨーコ。
「な、ナナミちゃん。 化粧は大丈夫なの?」
ナナミ。
「化粧? ・・・ 」
ヨーコ。
「ファンデーションは? 」
ひろみ。
「コンシーラーとかは? 」
ナナミ。
「なに? それ? リップクリームくらいしか塗ったことないよ。」
おかあさん。
「ナナミ。 黒い魔女になってごらん。」
ナナミ。
「うん。 良いよ。」
ナナミが指を鳴らすと、黒のミニスカスーツに黒の10cm以上高いピンヒールを履いた「黒い魔女」に変身した。
ひろみ。
「ナナミ ・・・ 化粧、バッチリじゃない! 日本人ってより、欧米系の顔だわ。」
ナナミ。
「そう? 魔女の国際会議の時、フランスの魔女のおば様に教わったまんまなんだけど ・・・ 」
おかあさん。
「若いって良いわね~。」
ヨーコ + ひろみ。
「私達だって若いんですけど ・・・ 」
普通に戻ったナナミがハイボールで濡れた上着のTシャツを脱いだ。
おかあさん。
「あら、 ナナミ。 スポブラなのね。」
ナナミ。
「ジャンプしても、しっかりサポートしてくれるんだよ。 ほら、外しちゃうとこんなに揺れちゃうもん。」
シッカリ酔っ払ったナナミは、スポブラを外して、ジャンプをした。
無駄に?大きいナナミのオッパイが揺れた ・・・ だけど、張りがあってバインバインで垂れたりしなかった。
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「ふ~~~ ・・・ 」
みんな、ため息しか出なかった。
でも、おかあさん、負けず嫌いである。
「さあ、私もジャンプしてみせるわ。」
ヨーコ + ひろみ。
「わ、私達だって。」
みんな、負けず嫌いである。
四人でのジャンプ大会となった。
勝者はナナミ ・・・ 未使用のバインバイン ・・・ お勧めの時に揉まれたのはノーカウント!
二位は、ヨーコとひろみが同着の二位 ・・・ ナナミほどではないが大きく、使用済みなので、旦那のもみ方で回復の可能性あり。
最後はおかあさん ・・・ ナナミ並みに大きいが、年齢の所為か重力に負けてしまった。
ナナミ ・・・ 勝ち誇る!
ヨーコ ・・・ ウォーキングを頑張ろう!
ひろみ ・・・ 腕立て伏せが良いかな?
おかあさん ・・・ そうだ、北海道に行ったら、旦那に揉んでもらって、近所のジムに入会しよう!
みんな、それぞれの目論見がある様である。
その後、全員、ハイボールで、水分補給?
ヨーコ。
「でも、、格好良くても、ナナミの服の中身はスポブラと木綿のデカパンなのね?」
ナナミ、アッサリと ・・・
「そうだよ。」
ひろみ。
「それじゃあ、男の前で服を脱げないじゃない? 」
ナナミ。
「例の夢の中だと、最初っから裸だもん。」
ヨーコ。
「そ、そうじゃなくて、、、実際に好きな男の人の前で ・・・ 」
ナナミ。
「 ?????? 大丈夫じゃないの? 」
もう一回、濃いめのハイボールで乾杯して、「お勧め」の話に戻る。
ひろみ。
「日本国内は? 」
ナナミ。
「一番最初に東京。 だけど、この話は長くなるから最後ね。」
「次は大阪。 お話は面白いんだけど、あっちの方は早過ぎて、面白くなかったわ。」
ヨーコ。
「そうそう。若い子は早いのよね。」
ナナミ。
「あとは博多かな。男っぽいフリをしてたけど、やっぱり早過ぎ。」
おかあさん。
「私の頃も、そうだったわ。 やっぱり、おとうさんが最高よ!」
ヨーコ + ひろみ + ナナミ
「はい、はい ・・・ !!」
ナナミ。
「次は韓国。 お隣の韓国でね~、 やった後に言われたの ・・・ 勿論、夢の中よ。 私のオッパイが美容整形じゃないのかって。」
ヨーコ。
「そんな奴には一発カマセないと ・・・ 」
ナナミ。
「当然、ボコボコにしてやったわ。」
ひろみ。
「中国はどうだった? 人口14億人もいるじゃない? 」
ナナミ。
「でも、4人くらいかな? 一人っ子政策の所為か、みんなマザコンでさ~、オッパイばっかり弄るのよ。」
ヨーコ。
「1日に一人? 」
ナナミ。
「最初の頃だけ。 中国の時は一晩で4人。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「が、頑張ったのね~!!!」
ナナミ。
「だって、夢だもん。 その都度、自分のベッドに戻って、蝋燭の火で男の名前を書いた紙を燃やすの。 結構、面倒臭かったわ。」
ナナミ。
「東南アジアはミヤンマーだったかな?」
「政府がどうのこうのって言うんだけど、口先だけであっちの方は ・・・ 」
ひろみ。
「東南アジアはそれだけ?」
ナナミ。
「色々回ったけど、どこもみんな同じで、あっちの方は駄目なのばっかり。 それと最初の人以外、みんな小さい感じ ・・・ 」
ヨーコ。
「小さい? みんな、草食系なのかしら?」
ナナミ。
「インドは結構、期待したんだけど、5~6人の「お勧め」があったけど、みんなカーストの上の方の人ばっかりで、女の扱いが雑なの。頭来ちゃった。」
ひろみ。
「どんな風なの?」
ナナミ。
「男尊女卑! 女は男の言うことを聞けって感じで、たいしたモノでもないくせに、自分よがりで最低! 」
おかあさん。
「アラブの方はどうだったの? もの凄いお金持ちになれるかもしれないわね。」
おかあさん、目がギラついていた。
ナナミ。
「独身の人かと思ったら、既婚者なの。 結婚しても5番目か6番目の奥さんって感じだったわ。」
おかあさん。
「既婚者なら、上手だったんじゃないの?」
ナナミ。
「やり過ぎて、疲れてたみたい。 フニャって感じだったわ。」
おかあさん。
「あら、 残念だったわね。」
ヨーコ。
「ロシアは?」
ナナミ。
「5、6人のお勧めがあったんだけど、みんな戦争に連れていかれて、キャンセルだった。 でも、噂では、大した事ないみたいよ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「残念だったわね。」
どう言う意味だか ・・・
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「次はヨーロッパね ・・・ 」
ナナミ。
「国が多くて、あっちこっち行ったけど、みんな大した事はなかったわ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「そうなの? 残念ね~ ・・・ 」
ナナミ。
「フランスでね ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「どう? 凄かった?」
ナナミ。
「愛撫だけはね ・・・ 殆ど、そればっかり。 肝心な方はあっさりしてたわ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「な~んだ ・・・ 」
みんな、何を期待してるのやら ・・・?
ナナミ。
「イギリスは高学歴のオックスフォード出身の紳士だったけど、気位ばっかりで、肝心な方は気位がなかったわ。」
「もう一人いたけど、身体は細いし、アソコも ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「あら~~! でも、いよいよ、アメリカだね。」
ナナミ。
「アメリカでも南米のブラジル。 折角、行ったのに、夢の中でも女の人と遊びまわっていて、私とは全然駄目だったわ。」
ひろみ。
「結構、凄いって聞いてたけど ・・・ 」
ナナミ。
「ちょっとモノは大きめかなってくらいで、実際はヤルだけって感じでつまらなかったわ。」
「それに、最初からお尻を狙ってくるのもいてさ~、アレをへし折ってやったわ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「 ・・・・・・ 」
ナナミ。
「アメリカ合衆国だけど、アフリカ系の黒人と白人だったの。 ああ、中国系もいたかな? 」
ヨーコ。
「「お勧め」は三人だけ?」
ナナミ。
「お勧めしてくれたおば様達も自信があったんじゃないのかな? 合衆国だけで五人よ。 結果的に駄目だったけど ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「頑張ったのね~。 で、どう駄目だったの?」
ナナミ。
「アメリカの一人目は、マサチューセッツ工科大学出の秀才のアフリカ系だったの。 身体もアレも大きいんだけど ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「アレが大きい? ・・・ 」
3人とも目がギンギラギン。
ナナミ。
「だいたい、やり方が強引なのよ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「強引? ・・・ 」
ナナミ。
「自分だけ気持ちよくなりたくて、首を絞めたりするのよ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「首を絞める? ・・・ 」
ナナミ。
「女の首を絞めると女の身体の筋肉が硬直してアソコが締まって気持ちが良いらしいんだけど、気持ちが良いのは殆ど男の方だけよね。」
ひろみ。
「ナナミがそのまま首を絞められてたの?」
ナナミ。
「頭にきたから半殺しにしたわよ!」
「それに、大きくて長さもあるんだけど、自信過剰で下手糞で話にならなかったわ。」
ヨーコ。
「もう、その頃は、ナナミはベテランね。」
ナナミ。
「もう、ヨーコお姉ちゃん。 夢の中だけで、実戦はしたこと無いんだからね! 」
ナナミ、気を取り直して ・・・
「アメリカ人の二人目はカナダ出身で、オーロラを見せるって言われ、二人で裸のままで歩き回って、ただ歩き回ってるだけだったの。呆れて途中で帰って来ちゃった。」
「それに、夢の中なのに、アラスカの近くで寒かったのか、アレが縮こまって惨めなものだったわ。」
ナナミ、続けて ・・・
「アメリカ人の三人目は中国系で、テクニックもモノも大した事ないのに、親が金持ちなのを自慢しっぱなしで情けない男だったわ。」
ナナミ、調子が出て来て ・・・
「アメリカの四人目は、また、アフリカ系だったの。」
「結構いい男でモノも申し分なかったので、良いモノに当たったと思っちゃって、出身校は有名な大学だったんだけど忘れちゃったわ。」
「でも、モノは太くて長かったんだけど、やっぱり自分勝手で、本当に苦痛だけで楽しくも何ともなかったわ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「うん、うん。」
三人とも、ナナミの話に聞き入る。
ナナミ。
「アメリカ人の五人目はアメリカの魔女代表の息子でさ~、一応、こいつで「お勧め」の男は最後なの。」
ひろみ。
「一番期待出来る奴じゃないの?」
ナナミ。
「スペックはね。 ハーバード大学出で、こいつも秀才で将来有望なんだけど ・・・ 」
ひろみ。
「こいつにしちゃいなさいよ!」
ナナミ。
「う~ん。 対応は優しいし、女を喜ばすことを知っていて、こいつで良いのかなと思ったんだけど ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「だけど ・・・? 」
ナナミ。
「夢の中では、一人に対して一晩に一回しかしてはいけない決まりがあるの。 実際に一回しか出来ないんだけど ・・・ 」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「そうよね。」
ナナミ。
「そいつ、あまりにあたしの具合が良かったらしくて、二回目をしようとしたのよ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「うん、うん。」
ナナミ。
「駄目よ!ってと言ったのよ。 ・・・ 勿論英語よ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「うん、うん。 それで?」
ナナミ。
「男が怒り出して、わたしを平手打ちしてこう言ったのよ ・・・ 「イエローキャブのくせに!」って 。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「 ・・・・・・ 」
ナナミ。
「この言葉を聞いて一気に冷めたわ。 勿論、平手打ちをされたのにも腹が立ったから、そいつも半殺しにしてやったわ。」
おかあさん + ヨーコ + ひろみ。
「うん、うん。 当然ね。」
ナナミ、
「それでね、次の日になっても腹が立ってて、 我慢出来なくてあの人の夢の中に入ったの。」
ヨーコ + ひろみ。
「あの人? 」
ナナミ。
「最初の人。 私が夢の中の処女を捧げた人。」
ヨーコ + ひろみ。
「だ、誰? 」
おかあさん。
「それが、ゆたかなんだって。」
ヨーコ + ひろみ。
「え~~? その白人で良かったのに。」
ナナミ。
「嫌だよ! そんな人種差別する奴。 特に日本人をそう思ってるんだよ。」
ヨーコ。
「ナナミが教育すれば良かったのよ。 そうすれば、アメリカの大邸宅に住めたのに ・・・ 」
ひろみ。
「そうよ。 そうなれば、私達、アメリカに遊びに行けたのに ・・・ 」
ナナミ。
「もう、お姉ちゃん達、嫌い! 」
そう言って、ナナミがウイスキーを瓶のままラッパ飲み。
「プハ~~~! ほんっと、ゆたかさん以外、碌な男がいなかったわ。」
おかあさん。
「そう言えば、結婚してからも、例の蝋燭、使ってるのがいるんだって。」
ヨーコ。
「私も使うわよ。」
おかあさん + ひろみ + ナナミ。
「え? 誰のとこ、行くの?」
ヨーコ。
「旦那と喧嘩したとき。」
おかあさん + ひろみ + ナナミ。
「喧嘩? 」
ヨーコ。
「実際に殴ったら、死んじゃうでしょ。 だから、夢の中で殴ってやるの。」
おかあさん + ひろみ + ナナミ。
「は~~。 苦労があるのね。」
ひろみ。
「私も使うわよ。」
ヨーコ。
「魔法で旦那のとこ、行っちゃえば良いじゃない。」
ひろみ。
「行くのに、結構、魔力を使って疲れちゃうのよ。」
おかあさん。
「あら、私はそんなに疲れないわよ。」
ひろみ。
「おば様は魔法使いだけど、ベテランだから ・・・ 」
おかあさん。
「まあ、そこらのヒヨっ子魔女には負けないわ。」
おかあさん、強気である。
ヨーコ。
「でも、アレで行くと、旦那が誰が来たか分からないんじゃない?」
ひろみ。
「顔が分からなくたって、首から下だけで分かるわよ。」
ヨーコ。
「う~ん、それもそうね。 逆に分からなかったら、あたまに来ちゃうわよね。」
ヨーコ + ひろみ。
「おかあさんは? 」
おかあさん。
「わたし? わたしは、いっつも一緒に行っちゃうもん。 今日くらいよ、一緒に行かないの。」
ヨーコ + ひろみ + ナナミ。
「今から、行ったら? 」
おかあさん。
「そう? そうしようかしら ・・・ じゃあ、後片付け、宜しくね。」
そう言って、おかあさんはおとうさんの待っている?北海道のホテルに、魔法で素っ飛んで行った。
残った三人、朝まで酒を飲むつもりで、「お勧め」の話で大盛り上がり ・・・
酔っ払った ヨーコ + ひろみ。
「ナナミ! お勧めのリストとか持ってるの? 」
ナナミ。
「あるよ。 ほら! 」
ナナミの右手にA4のノートが現れた。
ヨーコ + ひろみ。
「ねえ、 なか、見せてよ。」
ナナミ。
「良いよ。」
ヨーコとひろみ、興味津々でページをめくる
ナナミ、真面目にリストを作っていた。
まず、お勧めに行った順序のリスト。
ナンバーが付いていて、その先のページにインデックスが貼ってある。
ひろみ。
「流石、ナナミね。 男のデーター、、細かく描いてあるわ。」
ヨーコ。
「最初の数字がアレの長さで。次の数字が太さかな?」
ナナミ。
「握った感じで大体分かるのよ。 メジャーで確認しても、殆ど違わなかったもん。」
ヨーコ。
「テクニックとかもチャンと書いてあるのね。 ナナミの一番のお勧めはどれかな? ・・・ 」
ナナミの一番のお勧めは ・・・ 金色のインデックスが貼ってある、一番最初の男だった。
ヨーコ。
「あ! 弟のゆたかじゃない? 」
ひろみ。
「な~んだ!
ナナミ。
「総合でナンバーワンよ! 」
ヨーコ + ひろみ。
「単品では? ・・・ 」
ナナミ。
「単品? 」
ヨーコ + ひろみ。
「アレよ! アレ! 」
ナナミ、暫く考えて ・・・
「あの人のは、単品でもベストスリーに入るわ ・・・ 」
ヨーコ + ひろみ。
「あの人? ・・・ 」
ナナミ。
「ヨーコお姉ちゃんの弟の ・・・ 」
ひろみ。
「あ~~あ! 私、ヨーコの妹になっちゃえば良かったな ・・・ 」
ナナミ。
「駄目よ! 私のなんだから ・・・ 」
ナナミ、ノートを確認すると ・・・
「あ! あの人、単品でナンバーツーだわ。」
ひろみ。
「なあに? 順位も付けてるの? 」
ナナミ。
「当然よ。 お勧めの中の一番と一緒になるんだから ・・・ 」
ヨーコ。
「そう言えば、おかあさんも言ってたな ・・・ おとうさんのって、物凄いんだって ・・・ 」
ひろみ。
「それでさっき、魔法で素っ飛んでったのね ・・・ 」
ヨーコ。
「でも、ゆたかの場合、宝の持ち腐れね。 」
ナナミ。
「なによ! わたしの「おたから」にするんだから ・・・ 」
ヨーコ。
「 ・・・・・・ 」
ひろみ。
「ねえ、、そんなページは良いから! アメリカ合衆国! ・・・ 」
ヨーコ。
「そ、そうだったわ ・・・ 」
何故か二人とも焦っている?
ナナミ。
「最後の方だから、後ろから見た方が早いよ。」
二人、争う様にページをめくる。
ヨーコ。
「私、一番目! 」
ひろみ。
「じゃあ、私、四番目! 」
ナナミ。
「お姉ちゃん達、なに言ってるの? 」
ヨーコ + ひろみ。
「なにって、決まってるでしょう! 」
ナナミ。
「 ?????? 」
ヨーコ + ひろみ。
「ナナミはお風呂に入って寝ちゃいなさい! 」
ナナミ。
「どこで寝ようかな? 」
ヨーコ。
「2階のユタカの部屋で良いわよ! 」
ナナミ。
「お姉ちゃん達が先に入ったら? 」
ヨーコ。
「わ、私達は、、多分、、、 明日の朝にシャワーを浴びるから ・・・ 」
ひろみ。
「そ、そうよ。 ナナミは早く寝ちゃいなさい。 大好きなゆたかさんの部屋よ。」
ナナミ。
「うん。 歯を磨いてシャワー浴びたら、寝ちゃおうっと。」
ヨーコ + ひろみ。
「そうしなさい!!! 」
ナナミがシャワーを終わって浴室から出てくると ・・・
ヨーコ + ひろみ。
「うわ~! 寝る時も木綿のデカパンにスポブラなの? 」
二人、小さい声で「ダッセ~~」と言ったが、ナナミに聞こえなかった様である。
ナナミ。
「スポブラは脱ぐけど、パジャマをチャンと着るよ。」
ヨーコ + ひろみ。
「はい、はい! おやすみなさ~い!」
ナナミは、しっかりノートを持って2階のゆたかの部屋に上がっていった。
ナナミがいなくなると、二人はシッカリ覚えた名前を魔法の紙に、ヨーコはアメリカ合衆国の一番目の男を、ひろみは四人目の男を書いた。
二人、ドキドキしながら言った。
まず、ヨーコ。
「でも、この蝋燭の魔法、凄いわよね。」
続いて、ひろみ。
「なにが? 」
ヨーコ。
「時空を越えるのよ。」
ひろみ。
「じくう? 」
ヨーコ。
「日本と他の国とは時差があるじゃない。 日本が夜なら欧米は昼。」
ひろみ。
「え? じゃあ、今からじゃ、駄目じゃない? 」
ヨーコ。
「そこが魔法の蝋燭なのよ。 こっちが夜で、あっちも夜。 うふふふふ ・・・ 夢だもん。」
ひろみ。
「そうだったわ。 魔法の蝋燭。 さあ、ヨーコ! 私は寝るわよ。」
ヨーコ。
「そ、そうね。 おやすみ~! 」
二人は大ダッシュで、それぞれの部屋に行って、蝋燭を用意して火を点けた。
ナナミはゆたかの部屋で、ゆたかのベッドの上で、ゆたかの掛け布団を抱き締めた。
ゆたかの匂いがした。
お誘いの時は魔法の蝋燭に火を点ける ・・・ 部屋中に淫靡な蝋燭の匂いが充満して、男のところに行っても、他の匂いなどは感じないのである。
夢の中で唯一感じないのが「匂い」なのである。
ナナミはゆたかの匂いを思いっ切り吸い込んだ。
ナナミの一番大好きな匂いは、ゆたかの匂いになった。
もう、ナナミはゆたかの掛け布団だけで嬉しかった。
暫くすると、それぞれの姉たちの部屋から「あ”ん~~! もっと~~! カモ~~ン! 」とか言う叫び声が聞えてきたが、ゆたかの匂いのお蔭で気にならなかった ・・・?
そんな事になってしまった ・・・ まあ、どうでも良いんだけど ・・・ 夢の中の話だし ・・・
蛇足
朝、ハツラツとした3人で朝食。
ヨーコ + ひろみ 、、小声で ・・・
「昨日、良かったわ~ !」
ナナミ。
「何の話? 」
ヨーコ + ひろみ。
「大人の話 ・・・ 」
ナナミ。
「ふ~~ん。 お姉ちゃん達、寝言、言ってなかった? 」
ヨーコ + ひろみ。
「そ、 そんな事ないわよ。 ナナミの空耳じゃない? 」
ナナミ。
「お姉ちゃん達、今日はどうするの? 」
ヨーコ + ひろみ。
「ど、どうするって、今日は旦那が相手よ。」
ナナミ。
「 ?????? 」
ヨーコ。
「な、ナナミはどうするの? 」
ナナミ。
「来た時と同じで、アレで帰るよ。」
そう言って、指を鳴らす真似をした。
ひろみ。
「私はヨーコと散歩しながら帰るから、片付けと戸締まり、宜しくね。」
ヨーコ。
「ナナミちゃん。 そのノート、貸してくれる? 」
ナナミ。
「駄目だよ。 おかあさんに言われたけど、本当は他の人には見せちゃいけないって言われたもん。」
ひろみ。
「そ、そうよね。 おかあさんには、ナナミのノート見たって言わないでね。 おかあさんに殺されちゃうわ。」
ナナミ。
「 ????? うん、言わないよ。」
ナナミ、素直である。
ヨーコ + ひろみ。
「じゃあね。」
そう言って、二人は帰っていった。
ナナミは、朝食の片付けをして施錠を確認すると、もう一度2階のゆたかの部屋で、ベッドに転がって掛け布団を抱き締めてから、嬉しそうに消えていった。
ただ、消える前に首から下がった「青い石」を強く握り締めて、言った。
「いい! 他の女がゆたかさんにチョッカイを出したら、ぶっ殺しても良いからね。」
・・・・・・・ ここから、この物語の1話目「まず」に続くのであるが ・・・ ナナミのデカパンは、何とかしないと ・・・
ヨーコとひろみは、遊歩道を歩いていた。
話題は当然、、お勧めである。
ヨーコ。
「あの資料、もっと中身を覚えておけばよかったな。 ・・・ 」
ひろみ。
「そうね。 ナナミの事だから、データベース化しないかな? ・・・ 」
ヨーコ。
「それ、高く売れそうよね。 相手ごとに、アレの長さや、太さ。 硬さや色とか反り具合。 持続時間。 癖とかアレのやり方とか色々書いてあったもんね。」
ひろみ。
「あ~~~! 残念だったな。 ナナミのセキュリティ、凄いから突破出来ないしな~~! ・・・ 」
ヨーコ。
「ねえ、情報交換しない? 」
ひろみ。
「え? なに? 」
ヨーコ。
「私達、昨日、ヤッた相手、違うじゃない。」
ひろみ。
「そうか。 お互いの相手を交換すれば良いのね。」
ヨーコ + ひろみ。
「はい、昨日の男のなまえ。」
スケベな笑いを浮かべたお姉さん達、情報交換 ・・・ 終了!
ヨーコ + ひろみ。
「今日の相手は旦那だから、明日は ・・・ 」
二人は嬉しそうに、駅に向かって歩いて行きましたとさ。
本当に、「蛇足」になってしまいました ・・・・・・