【文盲急増中!?】文章読解能力向上法とは?【なろうユーザーは優秀】
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただき誠にありがとうございます、
今回は全国学力調査で中学・国語の正答率が前年度から11ポイント低下したこと。
それについて討論したABEMAの番組を踏まえての、
僕の考察と読解力を上げる方法について考案しましたのでどうぞご覧ください。
質問者:
でもこの小説を沢山掲載されているプラットフォームですと流石にそんな方は少ないんじゃないですか?
筆者:
あくまでも“念のため”ですね。
周りの方で“読解力に自信が無い方に対してはこういうアドバイスをすればいい“
と言った視点で読んでいただければと思います。
◇中学3年生で「この違い」が4割分からないという現実
質問者:
そもそも学力テストの問題によって大きく正答率と関わると思うのですが、
それについてはどうなんですか?
筆者:
それはそうですね。
ただ、“質“の面においても平易な問題だと僕は考えています。
ABEMAの番組で出題された中学3年生向けの問題は以下の画像の通りです。
ちなみに正解は、「2つの文章は別の意味」です。
このプラットフォームにおられる皆さんには釈迦に説法だと思いますが、
念のために解説しておきますね。
Aの文章では「幕府はポルトガル人を追放するとともに大名に沿岸警備を命じた」とあります。つまり、幕府が大名とポルトガル人より上の扱いです。
一方でBの文章では「幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」と幕府は受動態の文章になっており、大名より下の扱いになっているという事です。
質問者:
そりゃそうですよね……としか言いようが無いです。
しかし間違ってしまった4割の中学3年生の方はどういったことが脳内で起きているのでしょうか?
中学3年生の正答率が57%って、「同じ意味」か「別の意味」かの2択だと考えると “読解能力は危険なレベル”だと思うんですけど……。
こういう問題ばかりで正答率が下がっているのだとしたら今後皆さんの将来が心配になりますね。
筆者:
「小説家になろう」のユーザーの方々は「読解能力上位者」といっていいでしょうね。
たった1文すらもちゃんと読み込めていない方が4割もいるのに、何千字や何万字という文章を毎日読まれているわけですからね。
間違われた方々に何が起きていたのか? と言いますと、ABEMAでは「キーワード読み」と言ったことが起きているのだと解説されていました。
これは全ての方に当てはまるかは分かりませんが、
「同じ名詞が同じ順番で構成されている」ことに焦点に当たってしまっているのだと思います。
国語や文章と言うのは、書き手が違ったとしてもルール・言語の意味を共通化することによってほとんど同じように伝えるような仕組みづくりがなされています。
その本質を理解しきれていないことが問題なのではないかと思います。
特に「てにをは」が違うだけでも大きく内容が異なってしまいますからね。
質問者:
でもそう言った方って意外と「俺は理系だから文章読解なんてやらなくても大丈夫」みたいな答えをされてくるんですけど……。
筆者:
ですが、こういった平易な文章読解でも侮ることはできません。
なぜなら、国語以外のテストにおいても日本語によって出題されていることは変わりありませんからね。
先ほどの例題は歴史の問題っぽい内容でしたし、しっかりと言語構成を理解できなければ他のテストにも影響が出てしまうという事です。
2020年度の数学のセンター試験においては長文の問題が頻出しており、
「何を問われているのか」を把握するのに手間取ったと言ったことが起きました。
例え理系であったとしても最低限の文章読解能力は必須であると僕は考えます。
◇「文章の構造を理解すること」が大事になる
質問者:
しかしこの現象が仮に半数の中学生に起きているのだとしたら問題ですね……。
どのようにしたら読解能力は向上するのでしょうか?
やっぱり「読書時間が低下している」と言われていることが原因なんでしょうか?
筆者:
ABEMAの番組内では手書きで書いたりすることが読解能力向上になること。
スマートフォンが読解能力を低下させているにせよ、今更テクノロジーを変えることが出来ないこと。
そもそもSNSから離れなければ勉強時間を確保できないと言ったことが話し合われていましたね。
勿論、読書時間の低下という事も問題視されていました。
でも僕はそもそもの話、SNSをやっていようが本を読んでいなかろうが文章読解能力って関係無いと思うんですよ。
どうしてなのかと言いますと結局のところ「ルールをしっかり押さえる」ことが出来ているのであれば、本の読書量とは関係なく文章読解問題を解くことは可能ですからね。
読書に関しての研究で、読書の時間やどんなものを読んでいるかと、読書が得意かということには全く相関がないということも分かっています。
逆に言えることがあるのなら、
文章構造を理解できていない方は、
いくら文章を読んでいようとも「間違って解釈を続けている」という事を意味します。
頭の中での理解の仕方について外部からは可視化が出来ないので「間違い続けているのに気づけない」と言った要素もあると思いますね。
質問者:
では逆にどうしたら文章読解能力って上がるんですか?
筆者:
英語の「SVOC」などのいわゆる「5文型構成」を押さえることが大事だと思います。
ちなみに英語で出てくるこの「5文型」と言うのは、
「日本語を習得している人のための独自の分かりやすい英語文法」と言われています。
従って、欧米人はこの方法で英語を学んでいないそうなんですね。
そのために、分かりにくい問題文の構成の場合は、
例え日本語であったとしても、この文型通りに並べ直すことも大事だと思いますね。
例えば先ほどの例を活用させてもらいますと、Bは文章構造的に読みにくい形になっています。
それは、主語が最初に来ていないからです。
歴史的事実と異なりますが、Bの文章を分かりやすくする改変すると
「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名からは沿岸の警備を命じられた。」
とすると違いが分かりやすくなると思います。
特にBは「ポルトガル人は追放され」となっていますが「幕府」が主役の文章の筈なのにちょっと内容として歪んでいるんです。
このように読解が苦手な方は並べ替えてから構造を分析することをお勧めします。
◇書き手側はなるべく“悪文”を防ぐべき
質問者:
なるほど、だからBの文章は分かりにくい印象があったんですね……。
こうなってくると、書き手側にも工夫が必要だと思うのですがそれについてはどう思われますか?
筆者:
書き手側の工夫は絶対的に必須だと思います。
僕も書き手側の一人ですが、「なるべく誤解の与えにくい表現」と言うのを心掛けなければいけないと思います。
特に文章が長くなってしまうと、「主語と述語の不一致」と言う事態が起きる確率が上がっていくと思うんですよ。
僕はその現象をなるべく防ぐために「どんなに長くても3行以内で」という事を心掛けています。
この現象は「当初と書こうとしていた内容が途中からちょっと変わった」ために、
「主語と述語の関係性が文章の趣旨から変化したのに気づけなかった」などの要因が考えられると思われます。
僕もこのように偉そうに語りまくっていますが、
実は読みにくい悪文ばかりではないかと危惧しているんですけどね(笑)。
質問者:
え? 何が言いたいの? って思える文章って大抵は主語と述語が噛み合っていませんよね……。
筆者:
読み手の方も必ずしも慎重に読んでくださる方や、
時間を豊富に持ち合わせている方ばかりではないと思いますので、
なるべく分かりやすい文章を目指したいと思いますね。
という事でここまでご覧いただきありがとうございました。
今回は「キーワード読み」をしていることから中学3年生の読解能力が低下していること。
分かりにくい文章は「5文型」に直してみると分かりやすくなること。
書き手側は主語と述語を一致させることを心掛けることが大事であること。
をお伝えさせていただきました。
今後も時事問題や政治・経済について個人的な解説をしていますのでどうぞご覧ください。