2話 ハンターギルド
私は夜にとある王国を訪れた、そして前の門には衛兵が数人いた。
マリー「……衛兵いるよね……どうしようかな……」
人間の国は入り口に守りを置いてるから、魔族は簡単に入れない、それに入ったとしても、ばれたら拘束されて殺されるだけだもんね。
マリー「八方塞がり……どうしよう」
戻っても、あれだし……ここの周辺を飛び回ろうかな。
マリー「やっぱり飛んでる方が気持ちいわねー」
私はヴァンパイアだ、空を飛べるんだ……人間も空を飛べるって聞いたことがあるけど……本当なのかな?
マリー「……ここにも国か……木に囲まれてる……涼しそう」
夜目でくっきり見えるからあれなんだけど、光りすぎてない?
マリー「これが……電気の力……すごい」
そして森を見ていた時、なにかが光った。
マリー「火花……?」
私はひきつけられるように、そこに向かった。
????「やめてぇぇ!!!」
女の声だった、おそらく人間の声なのだろう。
????「いいことしようぜぇ?」
へぇ……私がいる場でやるのか……私も混ぜてほしいね。
マリー「ちょっとおっさーん?」
????「誰だ貴様ッ……ッ」
私の姿を見て、恐怖に歪んだ顔になった。
????「なんで……ヴァンパイアがここに!?」
マリー「……知ってるんだ……私の事ぉ……♡」
すこしサキュバスみたいな感じになってしまったが、これでいいだろう。
????「野郎ども!出てこい!」
すると取り巻きが周りから出てきた。
マリー「……大人数でこの子を犯そうとしてたんだ……男として情けないね」
これが……人間の醜さ。
マリー「……スラッシュバレッド」
この魔法を唱えた途端、襲ってきた盗賊は一人だけをのこして、細切れになった。
マリー「なんであなたを残したと思う?」
????「あ……ぁ……」
恐怖に歪んだ顔、とっても素敵……
マリー「頂きます♡」
その男の血を私は吸った。これで魔力を回復できる、私には無尽蔵に魔力あるけどね、これは雀の涙ほどに少ない、もっと吸いたいけどね。
マリー「さて……あなた……」
????「こ……こないで!」
服はビリビリに裂けている、相当しっちゃかめっちゃかしたんだな、こいつら。
マリー「ちょっと……」
私に向けて落ちていた剣を構えた。
????「こっちに来たら切るんだから!」
マリー「ちょっとまって……こいつらは……」
私は誤解を解こうとしたが……もう手遅れなほどにおびえていた。
????「あなたが知っても、何も特はないでしょう!」
……何かを運んでた……それだけはわかる。
マリー「……少しだけ……教えてほしいんだ……」
そして私は歩き始めた。
????「セィヤァ!」
剣を振ったが、私は常時マナシールドを展開している、そして私のパッシブで魔力効率が馬鹿みたいに最高だ、常時発動だって朝飯前だ。
????「なんで空中で止まってるの……?」
この子、魔法知らないのか……
マリー「マナシールドだ、なんで剣を振るのかな」
????「だって……あなた魔族なのでしょう!」
マリー「魔族か……久しぶりだな、そう言われたの」
????「黙れ!お前の仲間に私のお父さんを殺したんだ!」
マリー「私も勇者に母上を殺されてるんだぞ!」
????「お前は悪だ!」
マリー「そっちから見たらな!こっちから見たらお前らは悪なんだ!」
????「……なんで……私をあの人みたいに殺さないの……魔族なら……なんで……」
マリー「だって、もう戦争は終わったんだから」
そう人間と魔族、前までは敵対していた、今は違う、戦争は終わったんだ。
????「まだ終わってないんだ!魔族を……根絶やしにしないと……私の気が収まらないんだ!」
マリー「収まったとしても……お父さんは……戻ってこないんだぞ……私の母上も……そうだ……」
私は少し涙を流し、そのことを話した。
????「……そうだな……死んだ人は、死んだきりだ」
そう言って剣を降ろした。
マリー「お前魔法の勉強全然してないな」
????「うるさい……魔法知ってるもん……」
マリー「じゃ、私に撃ってみろ?」
そして繰り出した魔法はファイアだった、基礎魔法程度なのか……あきれてくる。
マリー「……それで魔族を殺せないぞ、どうやって殺してきたんだ?」
????「じゃ……私に見せてよ、基礎魔法の上の魔法を」
マリー「いいよ、メテオライト!」
唱えた途端、一瞬で光に包まれ、私の周りを燃やし尽くすした。
マリー「……やけどしなかったか?」
????「少しだけね」
私は発動直前、マナシールドを彼女に分けていた。
マリー「……それで……ここからどうするの?」
????「馬は……逃げているか……足がないね」
マリー「……目的地に連れて行こうか……?」
????「でも荷物……どうしようか」
マリー「……魔法で保管できるけど」
????「じゃ……頼むよ……」
マリー「それで?どこに行くの?」
????「ホーリーナイトってところ」
マリー「あそこかーあそこ行ったけど、ゴリゴリに衛兵がいたんだよね」
????「そこは……私が言っておく……けど、あなたを許したわけじゃないからね!」
マリー「はいはい」
そして私は荷物を魔法で入れ、彼女は……持って移動するか。
マリー「じゃ……飛ぶよ」
????「飛ぶ……え」
マリー「ぎゅーん」
????「ブエェェェ!?!?」
この人間は飛んだことがないのか……だから叫んでるのね」
????「首に口がぁぁぁ!!!」
そのことか……
マリー「噛まないし、噛みたくない」
????「私の血がまずそうだと思うのかぁ!!!」
マリー「暴れないの、バランス崩れるじゃん」
私はホーリーナイトに着いた。衛兵が私が攻めてきたと思って攻撃しようとしてきた。
マリー「危ないな……ちょっと待てよ……」
????「だいじょうぶ……ここで下ろし……少しだけこの腕の中でぬくぬくさせて……」
マリー「……いい?」
????「……皆!聞け!」
下ろした途端、急に上のような話し方をした。
????「この魔族は見逃してやれ!」
衛兵「でも、これは遊びじゃないんですよ!」
????「いいや、私の恩人なんだぞ!だから許してやれ!」
衛兵「……わかりました、あなたが言うなら……でも王様には報告しておきます、ただ処刑はしないようにと、念押しに言っておきます」
????「ああ、お願いだ……名前は……聞いてなかったな」
マリー「……マリー、ローズマリーだ、あなたは?」
????「ベアトリスだ、ハンターギルドで待ってるよ」
マリー「ちょっとついて行っても……?」
ベアトリス「いいんだよな!衛兵たち!」
衛兵は無言で明日の夜空を見ていた。
ベアトリス「無言は肯定、いいね!」
そして私を連れて、歩き始めた。
ベアトリス「それで……?なんでハンターギルドの単語で反応したの?」
マリー「実はね……私の城の前に捨て子が捨てられてたんだ……それであの子が食べれるものを買う金を稼ぎに来たんだ」
ベアトリス「……そういうことか……一応、このローブと、羽引っ込めなよ」
マリー「どうしてなんだ?」
ベアトリス「魔族を見つけると国上げて処刑するんだ」
マリー「じゃ、不法入国……」
ベアトリス「ばれなきゃいいの、ばれなきゃ……」
そして着いた場所は、綺麗な場所だった。
ベアトリス「……それで?今赤子はなにを食ってるの?」
マリー「盗賊がもってたパンとかかな……」
ベアトリス「早くおいしい料理を作ってあげないとね、あんたの胸ではミルクが出ないだろうからな」
マリー「それいじってる?」
ベアトリス「すこしマウントを取ろうと」
マリー「……それで?なにか登録しないと駄目な奴あるの?」
ベアトリス「一旦、体力、魔力、その他もろもろを測定だね」
そして私は謎の石板に手をかざしてと言われ、かざした途端、ベアトリスがすこし驚いた。
ベアトリス「HP 27459でMPが……MP 5932847/508……見たことない……でもその他が普通だね」
マリー「そんなの出るんだね」
ベアトリス「……じゃ、このクエスト行ってくれる?」
それは町の周りをたむろしてるスライムを駆除して来いという依頼だった、金は……A8枚って何だろう。
ベアトリス「金の種類わからないの?」
マリー「そうなんだよね……」
ベアトリス「基本的にC・A・G・Pって分かれてるんだ、銅貨、銀貨、金貨、プラチナメダルか……その違いだ、パン1個でA1枚だね」
マリー「じゃ、これを受けてくる!」
ベアトリス「……私もついてく、勉強になるだろうからね」
マリー「ただ単に好きなだけ……」
ベアトリス「なにかやらかさないかね」
そして私は正式にハンターギルドに入って、最初のクエストに挑むのだった。
子供「今も金の価値変わってないね」
語り部「……そうだね、今日はクソガキがいないのね」
子供「そうだね、何かしてるのかな?」
語り部「今日の話は終わり、はい、帰った帰った」
そして私は片づけて、家に帰った。
語り部「ただいまー」
????「おつかれー、過去話なのか?」
語り部「そうだ、あなたのね」
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