表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/182

1話 捨て子と食事

ある日、とある場所にヴァンパイアが暮らしていました。その時はまだ平穏な日々でしたが、悪い旅人もが城を訪れては、ヴァンパイアの母がその旅人を食い殺していました、そして年月が経ち、勇者に母親は倒され、子供はそのままほったらかしでした。そしてその子供はなぜ殺さなかったのか、疑問で城にくる悪い盗賊を食っていきました。物心がつく前に母親を殺され、記憶はあまり思い出せな……

子供「妙に生々しいな~」

疑わしい声で子供が言ってきた。

語り部「そうか……生々しいね……面白い表現するじゃんか……」

子供「これ現実にあったんでしょー?」

語り部「そうだね……最近の学び舎はそこまでおしえてるのね……」

最近の学び舎はすごいことを教えてるのね……さすが……あの子


その子供は、あまり記憶を思い出せなくなり、無差別に人を喰い殺すヴァンパイアになってしまいましたとさ……その子はローズ・マリー、ある日の雨が降りしきる昼、久しぶりに日光が遮断されていて、歩き回ろうと思っていたけど、城の横に何かの泣き声が聞こえてきたのです…………


マリー「……子供」

そこには子供がいた。

マリー「……ご飯……頂きま……」

私の手を子供が掴んだ。

マリー「無駄だよ、どうせ、人間に捨てられたんだから、助けは来ないよ」

そう言って、私は子供に手をかけようとした、その時。

子供「ぐふ」

マリー「……」

子供が指を掴んできた。何だろう、こんな……この子を殺せない……どうしてなんだろう。

マリー「……あれ」

そこには何もなかった、それにしても、背中になぜか重みを感じた……

子供「ぐふ」

背中に乗っていた、素早い奴だ。

マリー「降りて……」

その子を抱っこした、その子は……私の母上を殺した勇者の面影があった。

マリー「……なんで……あいつの」

そう思っていたら、晴れてきた、このままだったら焼けて死んでしまう。

マリー「……私には養えないんだ」

私はおいて帰ろうとしたが、足を掴んできた。

子供「ぐふ」

マリー「……どうしてそこまで生にしがみつくんだよ」

それに、この子……双子なのか……?

マリー「召使呼んでこないとな」

私は何でこの決断をしたのかわからないけど、召使を呼んだ。

召使「どうしましたでしょうか、お嬢様」

どうしたかを聞いてきた、背中を見ればわかるくせに。

マリー「……この子たちを、とにかく空き部屋に、いい?グリーン?」

グリーン「はい、了解しました」

こいつは巷で有名な機械人形だ、勇者が魔王を討伐した後、人間どもが電気という変なものを生み出した。それを活用したのがこの機械人形だ、普通なら電力というものがなければ動かないが、魔族だけが使える魔重石というものを使うと、電気の力に頼らなくても動くようだ。

マリー「……もう……お出かけできなかった……」

……吸血鬼だから、太陽が苦手だ。

マリー「……なんだろう、この気持ち」

この感じ……複雑。

マリー「ねー?ワシントン?」

ワトソン「ワトソンですよ、何度間違えるんですか?」

こいつはワトソン、同じく機械人形だ。ただ思考がすこしピング寄りだ。

マリー「からかってるだけなんだけどね……ご飯の準備は?」

ワトソン「準備はできています、気を失っているだけです」

マリー「じゃ……行こうかしら、おんぶして、歩きたくない」

ワトソン「仕方ないですね」

そう思って、嬉しいんでしょう……

ワトソン「そういえば、あの赤子、どうするんですか?非常食ですか?」

マリー「一応ね……でも、なにかが気がかり……」

ワトソン「そうですか……どうします?赤子のご飯は」

マリー「……どうしようかしら」

金は無いし……この周辺の動物はハンターに殺されているだろうし……かと言って人間に血を飲ませるのはよくない……どうしようか。

ワトソン「体を売るのはどうでしょうか」

意味わからないことを言いだしてきた。

マリー「それだけはやめなさいよ」

ワトソン「ヴァンパイアの体は気持ちいいって……」

マリー「聞いてたわよね?」

そしてご飯の場所に到着した。

ワトソン「着きましたよ、さて、ご飯の時間です」

私のご飯は血液だ、人によって味は違うけど、甘いものを食ってる人は血液が甘い味、苦いものを食っていたら苦い味……十人十色だ。

マリー「じゃ……いただきまーす♡」

そしてそいつの血液を吸い始めた、少し淡白な味だ、庶民だからこんなものだろう。

マリー「……ご馳走様」

それで私は食事を終え、おんぶされながら、こんなこと話した。

マリー「……どうしようかな」

ワトソン「だから体で……」

マリー「そのカードを除外、もっとましなものは?」

ワトソン「それは……」

グリーン「また困らせてるんですか?」

横からグリーンが割り込んできた。

ワトソン「困らせては……」

グリーン「これだから、製造から経ってる老人は……」

マリー「こらこら、そこまで、どうするの?お金稼ぎ」

グリーン「……夜の……」

こいつまでも同じことを言いだした。

マリー「却下」

グリーン「ちょっとぉ……最後まで聞いてくださぁい」

マリー「じゃぁ、どういうジャンル?」

グリーン「ハンター」

マリー「それって、えっちなほうじゃなく?」

グリーン「そうです、魔王様が殺され、統率が取れなくなった魔物が狂暴化してて、人間たちを襲っているらしいです」

マリー「……その仕事……いいわね」

ハンターか……戦闘したことのない私ができるのかわからないけど、一度やってみる価値はあるね。


そういうわけでハンターを始めるローズ・マリーでした……

子供「やけにバイオレンスだなてめー」

語り部「やんのか小僧~」

子供「おりゃー」

語り部「頭を押さえれば、当たらないもんねー」

話すのは明日にしようかな……その前に夜にある仕事を終えないとね……

感想・レビュー・誤字報告あればできる限りよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ