表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
四刀流の最強配信者 ~やり込んだVRゲームの設定が現実世界に反映されたので、廃止予定だった戦闘職で無双します~  作者: 木塚 麻弥
第2章 世界を翔る最強配信者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

83/143

第083話

 

「え、えっと……。どゆこと? 確か愛奈さんって、俺を玲奈の救出に向かわせるようアドバイスをしてくれたAIだよね?」


 玲奈から以前そう聞いていた。


「そうだよ。この子が愛奈」


『はい。愛奈です』


「えーあいとは凄いものじゃな。まるで人の様に話しておる」


 話し言葉だけじゃなく、画面上の口の動きや仕草なども人間の動きだった。実は彼女がリアルの人で、どこかからリモートで通話してるんじゃないかとも思える。


 でも今はそれを気にしない。

 それより俺は彼女に会ったら御礼が言いたかった。


「あの、東雲さんに俺を使うよう言ってくれて、ありがとうございました。おかげで玲奈を助けられたし、こうして付き合うこともできました」


 俺が幸せなのは愛奈さんのおかげといっても良い。

 心から感謝してる。


『いえ。お礼を言いたいのはこちらです。私は玲奈様を姉の様に慕っています。ですから私の姉をお助け頂き、本当にありがとうございました』


「私がお姉ちゃんだって。ねぇこの子、可愛いでしょ?」


「うん」


 もしかして姿が玲奈に似てるのは、姉妹って設定だからかな。


『さて、本題に入らせていただいてもよろしいでしょうか?』


「いいよー」


 玲奈に手を引かれ、俺とアマテラス様はリビングのソファーまで移動した。


『アマテラス様のバディ用3Dモデルを私にお任せいただけるか検討いただくため、私の技術をご覧いただきます』


 リビングの大型テレビの中央で話していた愛奈さんが少し横にズレる。画面の中央には3Dモデリング用のソフトらしきものが立ち上がり、足の指先から人間の身体が超高速でモデリングされていった。


『FWOの運営サーバーにハッキ……ではなく少しお邪魔して、自作3Dモデルで許容される範囲について調査しました」


 今ハッキングしたって言いかけたよね?


「現在判明しているリアルダンジョンで得られたバディの情報も確認し、どこまで人間を再現して3Dモデル化できるか検討しました。その結果──』


 無表情、着色なしの人型バディ素体が完成した。外観はゲットした状態のバディとあまり変わらないが、その内部構造は全然違う。図鑑とかで見たことある人体模型の筋繊維や骨格がほとんどそのままモデリングされているんだ。


『この程度のモデルであればダンジョン内で稼働可能であると判断致しました』


「待って。もしかしてもうモデリングできちゃったってこと? 今の、イメージ動画とかじゃなくて?」


『はい。リアルタイムで完成させました。もしこのモデルで稼働しなければ、筋繊維などのモデル数をもう少し簡易化するなどの対策を行います。それが必要なければ、アマテラス様が憑依してダンジョン攻略をされるのに十分なモデルであると判断致しました』


「筋繊維が無くとも我は問題ないがな。だが動かせる部品が多いなら、それだけ出せる最大の力も変わる。什造がしてくれたように、なるべく人に近い形で造ってくれるのは助かるのじゃ」


 師匠は土や木片で人の骨格とかをほぼ完璧に模倣して今のアマテラス様の身体を作り上げたらしい。師匠、凄すぎません?


 それを一瞬で造っちゃう愛奈さんも凄いけど。


『3DモデルのデータをULCS(超大容量記憶媒体)に出力しました。テーブルの上に乗っていますので、それをバディ素体に取り込ませてください』


 FWOでは3Dモデルやデザインデータを記録したメモリカードをバディ素体に読み込ませることで外観や骨格を調整することが出来た。


 愛奈さんが造ったモデルはデータ量が多すぎて、メモリカードじゃ対応できないらしい。ULCSって読み込めるのかな?


 とりあえずやってみよう。


 データが入力されているというデバイスを手に取り、軽作業台へ向かう。


「えっと、確かゲームじゃこんな感じで──」


 FWOでやったように、記憶媒体をバディ素体に近づけてみる。


「おぉ!」

「吸い込まれたね」

「見よ、変形しておる」


 身長150センチくらいのサイズだったバディ素体が、120センチくらいまで小さくなった。アマテラス様の身長と同じだ。


 ボールジョイントだった関節部も皮膚のようなもので被覆され、人間のような滑らかな表面になってる。性器とかは無いけど、体つきはちょっと女児っぽい。


『問題なさそうで安心致しました。後はデザインのデータに合わせて、体型の微調整などを行います』


「愛奈、ありがと」

「凄いよこれ、ありがとうございます!!」


 3Dモデラーさんを募集する前に完成してしまった。


 できれば人気のモデラーさんに頼んで、その人の発信力でアマテラス様の注目度を高めて信仰を稼ぎやすくしてあげたいって考えてたんだけど……。


「これが我の新たな身体か。素晴らしい、気に入ったのじゃ」


 アマテラス様がお気に召したらしい。

 なら、これでOKってことにしよう。


『現在のアマテラス様のお姿をそのままバディに投影させるのでしたら、デザインも私が対応可能です。いかがなさいますか?』


 うーん……。


 その方が早そうだけど、SNSで募集するって言っちゃったしなぁ。


 バディにオリジナルモデルを適用できるか確認してから募集開始するって言ってるのに、既に何件もDMが送られてきてる。


「今の姿は我が什造に頼んで造ってもらった。しかし我も什造も、そこまで絵心がある方ではないでな。できれば新たな姿を絵心ある者に頼みたい」


『承知致しました』


「あっ、なら予定通りデザイナーさんを募集しましょう」


「そうだね。有名イラストレーターさんに担当してもらえれば、それでもアマテラス様の人気が上がりそう」


 話がまとまって良かった。

 

 報酬とかどのくらいが良いのかみんなで相談しておこう。愛奈さんがいるから、その辺の相場とか調査を任せられそう。ところで彼女もハヤテ式四刀流推進室のメンバーってことで良いのかな?


 正式加入してもらえたら、これから色々助けてもらえそう。


 愛奈さん、入ってくれないかなー?

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

i889366
マガポケにて連載中!

ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ