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四刀流の最強配信者 ~やり込んだVRゲームの設定が現実世界に反映されたので、廃止予定だった戦闘職で無双します~  作者: 木塚 麻弥
第2章 世界を翔る最強配信者

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第075話

  

「ここはどうかな?」


 玲奈、そして神様と同棲することが確定し、俺たちは候補の物件を見に来た。


 玲奈が最初に連れてきてくれたのは都内にある60階建てタワーマンションの最上階。億ションってやつかな。俺が想定してたモノの斜め上をいってる。


 1階には漫画喫茶を超高級にした感じのライブラリーラウンジ、経営者っぽい人がPCで仕事をしたりセレブなご婦人方が談笑してるオープンラウンジ、雑事を全てやってくれるコンシェルジュが24時間滞在してるというカウンターなどがあった。


 2階にはフィットネスジム、レストラン、だいたいなんでも揃いそうなほど品揃えが充実してるショップがある。もうこのマンションから外に出る必要は無いな。


 最上階までは専用のエレベーターで来た。これは最上階とその下2階までの住人しか使用できない。なるべく人に遭遇しないようにしたいという条件を満たしてる。


 部屋の内装も凄かった。

 何もかも高級感がある。


 リビングとダイニングにはほぼ壁がなく、外に面した部分は全て窓になっている。柱も少なく、視界を遮るものがほとんどない。


 付近にこのマンションより高い建物が無いので、見晴らしも素晴らしかった。アイランド型のキッチンからはダイニングの眺望がそのまま楽しめる。



「これは…、すごいな……」


 凄すぎて言葉が出ない。


「ふむ。なかなか良いではないか。我が住むのに相応しい」


 神様もお気に召した様子。


「寝室は3か所にある。それぞれが各自の個室ってことでいいかな? ちなみに、もっと居住区を完全に分けたいのならこのフロアの他の物件を使ってもいい。ハヤテは私と一緒じゃ…その、嫌かな?」


「ううん。全然嫌じゃない!」


 良かった、って小声で呟いてた玲奈が可愛い。


「我は颯が世話することになっておるからな。出来ればここの寝室を1部屋使わせてもらいたい。神域化するから、騒音等の迷惑はかけぬはずじゃ」


 なんかとんでもないキーワードが聞こえた気がするけど、大丈夫かな?


 それ、退去する時に現状復帰できます?


 ほかにも気になることがある。


「俺の要望は全部満たしてるんだけど……。ここって月いくら? さすがに高すぎると長期滞在は難しいかも」


 配信でかなり稼げてるとはいえ、このレベルだと月数十万ってわけないだろう。今は何とかなっても、ダンジョン攻略配信者が増えてきたら収入が減っちゃうだろう。


 玲奈の知り合いってことで、かなり割引してもらうとか無理かな? さすがに厳しいか。



「ハヤテ、なに言ってるの? 私があなたからお金をとるわけないじゃん」


 ……ん?

 どーゆーこと?


「もしかしてここを借りるつもりだった?」


「そ、そのつもりだったけど」


「あー。言ってなかったっけ。ここは私の所有物。だから全部私のだよ」


「えっ」


「ちなみにもし借りるとしたら、適正価格は月500万円くらいだって。ハヤテがここを気に入ってくれたなら、私と一緒に住んでほしいな」


「我も良いかの?」


「もちろんです、アマテラス様」


 東雲財閥御令嬢って凄いなぁ。

 住みたいって言えば、タダでここに住めるんだ。


「玲奈さん」

「は、はい」


 せっかくなので、ちゃんとやっとこう。


 玲奈の肩に手を置いて、彼女の目を見る。

 とても可愛い。


 こんな美少女が俺の彼女だっていうのが未だに信じられない。俺は幸せ者だ。


 本当は『俺と同棲してください』って言うつもりだった。でも玲奈が可愛い過ぎたのと、俺の言葉を凄く期待した目で見てくるもんだから……。


 その場の雰囲気もあり、間違えてしまった。



「俺と、結婚してください」


「ふぇ……。えっ、結婚!?」



 とんでもないミスをした。

 玲奈が驚いた顔をしている。


 出来るなら結婚したいって気持ちはある。

 でも俺たちはまだ16歳だから無理。


 冗談言うなって怒られるかと思った。


 言い間違いだって訂正しようと口を開いた時──



「ふ、不束者ですが、よろしくお願いします」



 玲奈からOKが貰えた。

 ……マジ?


「おおぅ。なにやらめでたいのぉ。初々しさが堪らぬわ。良いものを見せてもらった礼じゃ。我がそなたたちふたりを祝福してやろう」


「いいんですか?」


「えすえぬえすで希望者には祝言を述べることがあるからな。しかし此度は我がこの場におる。いつものとは別格の、正真正銘ガチなヤツじゃ」


 神様がフッと力を込めると、周囲が暖かい光に包まれた。


 この空間、居心地が最高に良い。


「日ノ本の神である我が、雫石 颯と玲奈の婚姻を認める。ふたりはここに固い契りを交わす。我がふたりに祝福を与え、何人たりともこの者らの絆を引き裂かせぬ」


 神様がじっと俺たちを見てくる。


「なにをしておる。契りを交わせ。ほれ、ちゅーせよ。ちゅー」


 え、えっと……。

 ファーストキスなんですけど。


 ファーストキスが誓のキスで良いんですか?


 玲奈を見たら、目を瞑って顔を少し上に向けている。


 俺がキスするのを待っている状態だった。



 こんなことになるとは思ってなかったし、実際に結婚できるのももっと先になるだろう。でも玲奈とこれから先もずっと一緒にいたいって思うのは変わらない。


 なにより日本の神様が認めてくれて、しかも祝福までしてくれるんだからこの機会は逃すべきじゃないよな。



 まだ高校生だから、ほんとに玲奈を一生幸せにできるかなんてわからない。見通しが甘いって色んな人に言われると思う。


 でも俺は全力で頑張るから。

 玲奈を悲しませないよう努力する。


 そう強く決意して──



 俺は神様の前で、玲奈にキスをした。

 

本作の小説1巻が発売されてるので、今日から2週間は毎日更新します!


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マガポケにて連載中!

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こんばんは。 とりま結婚おめでとナス!
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