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◆3

 アラームで目が覚めたがめちゃくちゃ眠い。お酒が抜けていない感じもする。昨日は帰ってから頭の中でゆいの笑顔がグルグルしてなかなか寝付けなかった。ラインを見たが、昨日の「ありがとうございました!」から何も来ていない。そりゃそうか。今日仕事が終わったくらいでなにか送ってみようかな。そう思うと仕事に集中することが出来た。昼休憩になって、いつも通りしんが俺の席まで来た。


「昼飯行こうぜ」

「今日は油そば」


 しんから昼飯誘われて、俺がメニューを決める。俺が食べたい物があれば俺が決めるし、無ければしんが決める。いつもそんな感じだ。いつもの油そば屋さんについて、しんがニヤニヤしながら話しかけてきた。


「ゆいちゃんの連絡先ゲットした?」

「した。」

「ゆうの好みだったよなあ」

「うるさい。」

「上手くいったらいいねえ。」

「うるさい!」

「照れちゃって~。でももっと言うべきことあるよね?」

「アシストありがとう。」

「どういたしまして~」


 しんは終始ニヤニヤしていた。やっぱり昨日は俺の好みってわかった上でアシストしてくれていたんだな。素直にそこは感謝しつつ、照れくさいからこれ以上は話したくない。でもああいう時に自然に女性に話しかけられるしんは素直に尊敬できる。もしかしたら、しんのことだから初めからゆいを見て俺の好みって思って話しかけてくれたのかもしれないな。


「次の約束はしたの?」

「まだしてない。ていうか聞いてくるな!なんかあったら自分から言うから!」

「わかった。報告待ってるよ」


 俺は油そばを食べて、前向きな気持ちで午後の仕事を終わらせた。今日は予定もなかったから1時間半ほど残業をして、しんと一緒に家に帰った。家に帰ってから30分悩んで、ゆいにラインを送った。


『仕事お疲れ様!また会いたいな』

 ラインは5分ほどで帰ってきた。


『今週末とかどうですか?』

 今日が水曜日だから、3日後か、近くてすごい楽しみだ。既読をつけずに、何を誘うか考えた。そういえばゆいの歳を聞いていない。20代前半に見えたけど、何するのが楽しいんだろう。あまり自分で考えても進まなさそうだし、返事をすることにした。


『今週末いいね!土曜日はどう?なにかしたいことある?』

『美味しいもの食べたいです!おすすめないですか?』


 今度は送信して1分以内に返事が来た。ゆいももしかしたら好意的に思ってくれているのかもしれない。


『俺ビーフシチュー好きなんだけどどうかな?お昼からビーフシチュー食べて、その後ぶらぶらするのはどう?』

『いいですね、おまかせしたいです!』

『じゃあ12時半に◎◎駅でいい?』

『はい!楽しみです!』


 ラインでも反応可愛いな。土曜日がめちゃくちゃ楽しみだから、それまで仕事頑張ろう。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

基本的には毎日連載していく予定です。

感想など頂けますと嬉しいです。

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