魔法と調合
「よ、ようこそ。 私はこの魔法の授業を担当するティファニ・オートルンゲンです。 それじゃあまずしゅ、出席をとります」
「それじゃあまずこれを受け取ってください」
そうティファニが言うと教科書が一斉に浮いて生徒たちのもとへ飛んで行った。
その後ペンも飛んできて勝手に名前を書いていった。
その後、ペンだけは彼女のもとへ戻っていった。
(すごいな。こんな魔法もあるのか)
「み、皆さんこれから授業を始めるんですが、これから魔法型の適性を調べます。12歳の頃に一度適性を調べたかと思いますが、3人に1人という結構な頻度で魔法型が変わるのでもう一度この時期に調べます。
実は、今まで習ってきた魔法は大体全ての人が仕えるので魔法型が関係ない魔法なんです」
「あ、あとそれと魔法型は炎、水、光、地、氷、そして風です。
「そ、それじゃあまずフレイアさん。こ、この水晶に触ってください」
フレイアが水晶に触れると水晶が赫く光った。
「フレイアさんは火の魔法に適性がありますね」
他の生徒達が着々と魔法の適性を調べて行く中、メイズのターンになった時とある異変が起きた。
水晶が七色に光っているのだ。
「メイズさんはす、全ての魔法に適性があります」
「前はこんなじゃなかったんですけどぉ」
メイズというハプニングがあったけど無事に魔法の適性の検査を終えた。
ニコルとルエーズはそれぞれ光と風だったらしい。
「そ、それじゃあ先程渡した教科書の10p目を開いてください」
「まず最初に習うのは分身の魔法です。名前の通り、分身できる魔法です。分身には実体はありません。つまり幻ですね。この分身は使い手の使っている魔法をコピーし、その魔法を使うことができます。
一見強い魔法に見えるかもしれませんが30秒以上経つと消えます。さらにこの魔法を使うと15時間経たないともう一度この魔法を使えません」
「この魔法を使うにはこう唱えてください
Copy my self. Your are my doppelgänger
|(我を写したまえ。貴様は我のドッペルゲンガー)」
ティファニ先生がそう唱えると10体もの分身が現れた。
「この分身は使い手の実力によって人数が変わります。それじゃあ始めてください」
「「「Copy my self. Your are my doppelgänger
|(我を写したまえ。貴様は我のドッペルゲンガー)」」」
すると各々人数は違うが自分の分身が現れた。
「み、皆さん成功ですね。それじゃあ…」
そうして魔法の授業が終わった。
*****
「ヒャフォフォフォフォ」
(これまた笑い方の癖が強い先生だな)
「ワシは魔法調合の授業を担当するジェーメロ・マクイズ・レイストンじゃ」
「それじゃあ早速じゃがポーションを作ってもらおうか。ポーションはこれから何度も作って行くことになるから気をつけて作るんじゃぞ。
まずは自分の席の前にある毒抜きされたマンドラゴラと薬草を細かく切る、そしてその切ったそれを鍋に入れる。そのあと鍋に聖水を入れ、蜂蜜を加える。これを入れないと不味くて飲めたもんじゃないからな。そしたら色々なことが起き、ピンク色に変わるのじゃ。そしたら瓶に注ぎ、冷やして完成じゃ」
「それじゃあ始め」
生徒たちは手順通りポーションを作っていった。しかし、授業が終わるまでに作り終わった者がなかった。ピンク色にならないのだ。
「そろそろ授業も終わりじゃ。それは自分の部屋に持ち帰って自分で作ってくること。それが宿題じゃ。次の授業でなぁ。ヒャフォフォフォフォ」
そして彼らはモヤモヤしながら次の授業へ向かったのだった。のちに魔の授業と語られる授業へ。