使い魔と武器の召喚
朝、メイズと共に食堂で朝ご飯を済まし、教室へ向かった。
「隣の席だね。同じルームメイトだと席も隣同士なんだね」
メイズが言った。
すると後ろから肩が叩けれた。すると白髪の男の子が立っていた。
「こんにちは。あなたが僕の隣の席なんだ。僕の名前はニコル・ホワイトウィング。仲良くしてね。名前から分かる通り純白の魔術師の一族なんだ。寮はホワイトウィングだよ」
「私はフレイア・クリムゾンで、こっちはメイズ・ルカイサール。寮はクリムゾンで彼女とはルームメイトなんだ。私は名前から分かる通り、紅の魔術師の一族だ。これからよろしく頼む」
「寮とクラスは関係ないんだね。それにしても2人もあの魔術師達の一族が集まるなんてすごいね」
その時、教室のドアがガラガラと音を立てて開いた。
「みんな、静粛に。私がこの召喚術を君たちに教える、ミカエラ・ケイルよ。今回は早速だけど使い魔と武器を召喚してもらうわ」
「まずは使い魔を召喚してもらうわ。名前は召喚した時にみんなの前で発表してもらうわ。それじゃあこう唱えてね。
Summon my faithful familiar spirit from their world. You will be my hands and legs.
|(我が忠誠なる使い魔をかの世界から召喚せよ。彼らは我の手足となり我を支えたまえ)」
どうやら私は最初に召喚するらしい。
「Summon my faithful familiar spirit from their world. You will be my hands and legs.|(我が忠誠なる使い魔をかの世界から召喚せよ。彼らは我の手足となり我を支えたまえ) 」
すると魔法陣が彼女の前に現れた。そしてそこから炎が噴き出した。炎が収まるとそこには全長2mほどのドラゴンがいた。
「フ、フレイアさん凄いわ! 最上級使い魔のインフェルノドラゴンよ。私、初めて見たわ。名前はどうするの」
「名前か。インフェルノドラゴン、インフェルノ、そうだ! お前はこれからインフェルだ」
「それじゃあ
Common next time when I summon you |(また今度)
と唱えてみて。これが使い魔を戻す呪文よ。それから
Show me
|(顔を見せて)
と唱えると召喚されるわよ」
「フレイアちゃんすごぉい」
その後、メイズとニコルも使い魔を召喚し、彼女らはそれぞれ子狐と羽猫にを召喚していた。メイズの使い魔である子狐の名前はルナ、ニコルの羽猫はウィングらしい。
「満足した気になっていると思うけどまだ終わってないわよ。今度は武器を召喚してもらうわ」
「呪文はこうよ。
Listen to my voice then take my hand to destroy our enemy.|(我の声に答えよ。我の手を取り共に敵を滅する手段となれ)
因みに武器を戻すのと出す呪文は使い魔の時と同じよ」
やはりフレイアが最初らしい。
「Listen to my voice then take my hand to destroy our enemy|(我の声に答えよ。我の手を取り共に敵を滅する手段となれ).
(我の声に答えよ。我の手を取り共に敵を滅する手段となれ) 」
すると使い魔の時と同じく魔法陣が現れた。
そしてその真ん中から大剣が出てきた。
「フレイアさんは大剣ね」
(先程インフェルを出したからかあまり実感がない。)
そしてメイズが召喚すると杖が出てきた。
「メイズさんは杖ね。魔法使いに適性があると思うわ」
最後にニコルが武器を召喚すると刀が出てきた。
「刀、この中ではニコル君だけね」
そうして召喚術の授業は終了した。そしてフレイアが次のクラスに移動しようとしたその時、黒髪の女の子にぶつかった。
(彼女は確かエリーナさんだったはず。声を掛けよう)
「君は確か」
「ドラゴンを召喚したからって調子に乗らないことよ」
「なにあれ感じ悪いのぉ」
「まあ次の授業に向かおうじゃないか」
「そうだけどぉ...」
こうして一時間目の授業が終わったのであった。