アースレヴェン魔法高等学校 入学式
アースレヴェン魔法学校。このアスレードの学校の中で最も有名で最難関の学校、つまりは名門校である。
今日はその学校の入学式である。もちろんこの女、フレイア・クリムゾンもいた。
彼女以外にももちろん、総勢298名もの生徒達が新しい綺麗な制服と自分の杖を持っていた。
彼らは学校のホールに集められていた。
(ここが私のこれからの学び舎か)
「ようこそ我がアースレヴェン魔法高等学校へ。俺はこの学校の校長、アルウェス・ルークセンブル・アースレヴェンだ。名前から分かる通り、この学校はアースレヴェンの一族で出来ているんだ」
「アースレヴェン?あの黄金の魔術師のか」
と誰かが言った。
「いかにも。俺はあの物語で黒の魔術師に殺されなかった方の魔術師の一族だ。まあそれはさておきこの学校はおわかりの通り全寮制だ。これから君たちにとある呪文を唱えてもらうよ」
「Tell me my dormitory according to my status. I’m I strong as Earthleven, my spirit doesn’t fail as Crimson, I have a strong justice as Ultramarina, my intelligence doesn’t lose as moselight, I will give mercy as Whitewing. Chose me from these powerful magicians. |(我の寮を我が力の元に選びたまえ。アースレヴェンのように強く、クリムゾンのように強い不屈の精神を持ち、ウルトラマリーナのように強い正義感を持ち、誰にも負けない知力を持ち、ホワイトウィングのように慈悲深い者たち。かの魔術師達の名の下に寮を選びたまえ)」
「Tell me my dormitory according to my status. I’m I strong as Earthleven, my spirit doesn’t fail as Crimson, I have a strong justice as Ultramarina, my intelligence doesn’t lose as moselight, I will give mercy as Whitewing. Chose me from these powerful magicians|(我の寮を我が力の元に選びたまえ。アースレヴェンのように強く、クリムゾンのように強い不屈の精神を持ち、ウルトラマリーナのように強い正義感を持ち、誰にも負けない知力を持ち、ホワイトウィングのように慈悲深い者たち。かの魔術師達の名の下に寮を選びたまえ)」
彼らがそう唱えると、彼らの杖はそれぞれの魔術師達の色に染まっていった。
フレイアは紅の魔術師の末裔らしく彼女の杖は真紅に染まった。
「さあ、君たちはその杖の色の寮に入るんだ。真紅ならクリムゾン、群青色ならウルトラマリーナ、黄金色ならアースレヴェン、深緑色ならモセライト、そして純白ならホワイトウィングの寮だ。さあみんな杖が引っ張られるような感覚がしないか? その杖の先に君のルームメイトがいる。ルームメイトが見つかったら近くにいる教師に報告してくれ。彼らが部屋番号を教えてくれる。俺から話せるのはそれぐらいだ。さあスクールライフが楽しいことを祈ってるぞ」
入学式が終わってしばらくしたあと、赤みがかった黒色の髪を一つに束ねた女の子が近づいてきた。
「あのぉ。貴方がルームメイトですか? こちらに杖が引っ張られる感覚がしたもので」
「多分そうだと思う」
「それでは先生のところで報告しに行くか」
その後、2人はやはりルームメイトだったらしく、クリムゾンの寮の917号室が私たちの部屋となった。
「あっそう言えば自己紹介をしてなかったね。私はフレイア・クリムゾンだ。名前から分かる通り、紅の魔術師の一族だ。これからよろしく頼む」
「私はメイズ・ルカイサール。よろしくね。これからこの学校にいる間ずっと一緒にいることになるらしいから仲良くしようね」
ふと時計を見ると、夜の10時を指していた。
「明日は授業があるし、寝ようか」
「うん、そうだね」