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84.闇の眷属


「邪神が実在する...」


「それって、わたし達は神と戦うってことなの...?」


「そうなります。しかし神と言ってもそれだけの強さを持っているが故に崇められているというだけで、元は人間です」


「えっ、そうなの?」



エト神のような物か...。エトも元々は人間だったと言っていた。



「はい。なので、テオを倒す事は決して不可能ではないはずです。あっ、もちろん常人には不可能ですけど...」


「うぅむ。しかし、神と呼ばれる程となるとそれ相応の力を持っているのだろう...」



ユディエルを始め、俺もローザもどれ程の強敵を相手にするのか想像し、言葉を失う。



「...確かに簡単ではないでしょうが...。でも、僕はシュンさんを見て希望が見えました」


「...」


「むしろテオを倒した後、今度は魔人族を倒さないといけないのでしょう?」


「...うん」


「ならばテオは通過点です。そう考えて頑張りましょうよ!」



ミルコ、結構無責任な発言をするなぁ...。実際やる身にもなってみて欲しい。




...




しかし...ハーマンや、ルイザ、それに実験体として今も囚われている人達のように、闇の眷属に苦しめられている人達が大勢いる。



俺は自分に与えられた力で可能な事ならばやってあげたい。いや、やるべき運命なのだと感じている。例えそれが魔具に運命を左右されているとしても...。



「よっし。...そうだね...。俺にできることを、やってやろうじゃない!」


「...仕方ないわね。わたしもシュンの事信じてるし。運命共同体だしね!」


「ああ、...ありがとう。ローザ」



正直、この先は勝てるかどうかも分からない、負けは死を意味する戦いになる。まして不老不死でもないローザがどれだけの覚悟で言ってくれたのか俺には計り知れないが、心の底から精一杯の感謝の気持ちを込めてお礼を言った。




「ところで、闇の眷属や魔人族の規模はどれくらいか分かるのか?」



うっかりしてた。ユディエルがとても大事な事を聞いてくれた。



「闇の眷属の幹部は何人いるか分かりません。ただ、ハーマンさんや僕のように仕方なく幹部をやっている者も多いと思います。あとは金が良いのでやっているとか...。大幹部に昇進したいとか、組織の為に身を粉にしよう、だなんて考えている幹部はいないでしょう」


「そうか」


「要は大幹部の二人とテオを倒してしまえば、残った人員を纏めることが出来る者などいないので、闇の眷属は自然消滅すると思います」


「なるほど」


「魔人族については...すみません。僕もあまり良く知らなくて...」


「そうか、まあそっちはシュトロームから聞こう」


「そうね」


「シュトローム...さん?」


「ああ、俺達のパーティガイアのメンバーの一人です」


「しかし、シュンとローザに加えて人類最強の男ユーバーに魔人族のシュトロームか...。いまだかつて無い史上最強のパーティだな」


「ふふ、今はまだ分からないですけど、そうなるように頑張りますよ」



それと、本当に史上最強になる為にもう一つ期待している事がある。

ミルコのワームを潰した時に覚えたパッシブスキル経験値乗算だ。



デゼルとインビジブルに付与されている経験値ボーナスを俺のエターナルフォースに乗算して計算されるとなると...。考えただけでワクワクが止まらない。



「早くガイアメンバーを集結させてレベル上げがしたいなぁ...」


「え?」


「あ、いや、勝率を増す為にもっと魔物を倒して強くならないとなーって」


「そうね。一度ガイアで集まってレベル上げでもしましょうか」


「うん。そうしよう。ミルコさんのおかげで闇の眷属についても大まかに知る事ができたしね」


「お役に立てたのなら良かったです。是非闇の眷属と魔人族を倒して下さいね!」


「ええ、頑張ります。ユディエル様、ミルコさんの事これから宜しくお願いします」


「ああ、ハーマン同様ギルド職員はギルドが守るのは当然だからな。任せておけ」


「ありがとうございます。バッシュさんとシンディさんにもルイザさんを救えた事をお伝え下さい」


「うむ。分かった。伝えておこう。お前達、これからは今まで以上に過酷で命懸けの戦いが待っているだろう。...くれぐれも気をつけろよ」


「はい」



こうして俺達はユディエルとミルコを残しギルド長室から出ると、ユーバーに通信を入れる。



「ユーバー、そっちは片付いたかい?」


「おお、シュンか。ある程度はな。しかしシュン。流石に闘技大会優勝者を蔑ろにはできんぞ。明日一度こちらに戻って国王から表彰を受けてくれ」



やっぱりそうなるか...。決勝は覚醒シュトロームの暴走で勝負の行方が有耶無耶になったかと思ったが、しっかり俺が優勝者になっているらしい。



表彰式か...、緊張するのであまり気が進まないが、欠席と言う訳にもいかないだろう。



「分かった。こっちも済んだから、すぐ行くよ」


「そうか、ハーマンを...倒したのか?」


「いや、...救ったのさ」



俺はハーマンに関する事の経緯を説明した。



「ふっふっふっ、シュンらしいな。...お前は本当に救世主に相応しい男になってくれたな」


「ふふっ、まだまだ、これからだよ」


「そうだな。これからが本当の戦いの始まりだ」


「ユーバー。これからも頼むよ」


「ああ、私もお前達との冒険が、今から楽しみだ」



そして通信を切った俺はローザとクロノへ飛んだ。







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