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73.クロノ大闘技大会本戦 決着

登場人物紹介


・シュン

最強主人公。シュトロームと闘技大会決勝戦で対戦中。


・ローザ

死を呼ぶ踊り子。ガイアのパーティメンバー。シュンに好意を抱いている?


・シュトローム

魔人族の男。覚醒すると魔人の真の姿に。シュンと激戦中。


・バルガス

予選会でシュトロームに酷い目に遭わされた戦士。二人の子供を男手一つで育てている。


・タクト

バルガスの息子。キアラの兄。父を尊敬している。


・キアラ

バルガスの娘。まだ小さい。人見知りする。




ゴオオオォォォォ!


「ッシューーンッ!」



舞台上に展開されたシールド内部、シュトロームの目の前で獄炎玉にも匹敵する炎の竜巻が荒れ狂う。

逃げていた観客達も足を止めその凄まじい光景を固唾を飲んで見守る。


ゴォッ!


ドーム状に展開していたシールドの上部が破られ、巨大な炎の竜巻が空まで届く。


「さあ...、こっ、この私の...最大最強の攻撃を受け切れたのか...。見せて下さい!シュンさん...!」


観客達が絶望の眼差しで舞台上を見守る中、巨大な炎は急速に弱まり鎮火した。


「むっ!?どっ、どこに...?」


炎が消えた跡に何も無い事に驚くシュトローム。


「シュン...?まさか...そんな!!」


「シュン殿ッ...!?」


「シュンにいちゃん...やられちゃったの...?」







「...怒りのッ!鉄槌ッッ!!」







!?


炎の竜巻が消えた上空から召喚魔法の声が響く。


槍千本の時より遥かに大きな亀裂が空に入り、異次元空間がグングン広がって行く。


「な、なんですか...あれは...!!」


シュトローム、ローザ、観客達、その場にいる全員が空を見上げ、驚きの余り声も出ない。

そしてその空の亀裂から、槍の投げ手の巨人の10倍はあろうかという特大の目玉がシュトロームを見つめる。


「くっ...!あっ...あぁ...!!」


シュトロームは蛇に睨まれた蛙のように、脚が竦んで動けない。


と、次の瞬間!



ゴォォォォォォォォオオオオオオオオッッ!!



一本の巨大な腕が舞台上めがけ凄まじい勢いで振り下ろされた。

その光景はまるで大きな高層ビルが物凄い勢いで空から撃ち出されたかのようだ。




ドッッ!!ガアアアァァァアアアン!!!




『わああああぁぁぁっ!!』



怒りの鉄槌が地面に着弾すると、爆音と共に舞台は粉々に破壊され、幾多もの瓦礫が周囲に弾け飛ぶ。


「シールド!」


ヴイィンッ!


ドガガガッ!

ドスッ!ドスドスッ!

パラパラパラ...


間一髪、再び広大なドーム状のシールドが展開され、瓦礫はシールドに当たって地面に落ち、観客に被害を与える事は無かった。

巨大な腕がゆっくりと空に戻り、次元の裂け目が静かに閉じる。


シールドが解除され、遥か上空にまで舞い上がった砂塵が太陽の光を拡散させ幻想的な光景を作り出す。


そして、その光の中を、一人の男が空から降りてきた。


『ざわざわざわ...』


「あ、ああ、あ...」


「う、美しい...!!」


「おぉお!!あれこそまさに救世主」



その男は、静かにローザの横へと降り立つ。



「うっ...うっ...!シューン!」


泣きじゃくりながら俺に抱き着くローザ。


「バカバカ!心配かけて!もう許さないんだから!」


「あはは、ごめんごめん、切羽詰まっちゃって色々仕方なかったんだよ」


「もー!良かったよー...。本当に...良かった。うっ、うっ、ぐすっ」


「俺も...、またローザとこうして話せて、本当に良かった」


「ええーん!えーん!」


強く抱きしめ合う二人の元へ一組の親子が駆け寄って来る。


「シュン殿ー!」


「バルガス!良かった無事だったか!」


「ええ、おかげさまで子供たちもこの通り!」


「ふふっ!シュン兄ちゃんめちゃくちゃ強いんだね!」


「あはは、まあ...そうね!ごほん。ふふふ」


「しかし、一体どうやってあの攻撃に耐えたんですか?全く無傷じゃないですか!?」


「それはね...。こうやったのさ!」


バッ!


一瞬にして姿を消す俺とローザ。


「うっ、何処に...?」


「あっ!あそこにいるよ!」


タクトが上空を指さす。


「...上空に、瞬間移動...!?」


ローザをお姫様抱っこしたまま俺は再び地上にゆっくり降りる。


「とっておきの攻撃が来そうだったからね。咄嗟に空に逃げたのさ」


「そうでしたか...。いやはや、上には上がいるものですな」


「シュン、わたしはその後の巨人の方が気になるわ。あいつは何なの!?」


「あれは恐らくだけど槍投げ巨人の...親とか?」


「槍を投げてた巨人は...、あれで子供だったって事...!?」


「大きさからしてそうかなーって思っただけさ。またいつか次元の扉で会いに行こう」


「えーっ嫌よ!一人で行って!...あっ、いえ、やっぱりその時はわたしも行くわ!」


「え?」


「だってシュンとわたしは運命共同体なんでしょ?」


ウィンクつきの笑顔を俺に向けるローザ。


「あはは。そうだったね。改めてこれからもよろしくねローザ」


「ふふ、こちらこそ"末永く"よろしくね」



「ねぇねぇ、シュン兄ちゃんとローザ姉ちゃんはケッコンするの?」


見つめ合う二人に、キアラが純粋な目でとんでもないことを聞いてきた。


「なっ!」「えっ!?」


子供の無邪気な質問に俺とローザはお互い顔を赤らめる。


どうだろう?一応俺は気持ちを伝えたが...。どうだろう?

ねぇ?ローザさん。どうなんでしょう...?


「ふっふっふ、それは二人にしか分からないな。ただ、父さんはそうなってくれると嬉しいな!」


「ふふ、あたしも!」



「あはは、ねっ!そうねっ!これはまぁ、分からないねっ!」


「そっ、そうね!今はまだ分からないわよね!」


戦いの時にかいた脂汗とはまた違う類の汗が出てきた...。


「それはそうと...、あいつはどうなったのでしょう?」


バルガスの言葉に俺達はハッっとする。


「そうだ!すっかり倒した気でいたけど、確認しないと!」


感知Ⅱで舞台上の巨大なクレーターに目を向けると...。


「えっ!?」


「どうしたの?シュン」


「二人いる...」


「えっ!?」



感知Ⅱには、クレーターの中心で倒れている緑の輪郭の人影が二人映っていた...。






お読みいただきありがとうございます。


この人誰だっけ?的な事にならないか心配だったので、登場人物紹介つけてみました。


ここまで読んでくれている皆さんなら、忘れてた!なんてことは無いでしょうかね⁉︎



次回!二人の人物の正体が明らかに!お楽しみに!

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