16.ユ...なんとか
名前:シュン
種族:人間
職業:無し
冒険者ランク:F
称号:神童
LV:10
HP:300/300
MP:50/50
力:26
素早さ:24
耐久力:20
知能:18
精神力:18
スキル
アクティブ:衝波斬
パッシブ:感知 毒耐性向上 麻痺耐性向上
特殊:浄化 魔笛
魔法:キュアー ヒール
天啓:オールスキル オールマジック エターナルフォース
ギルドでランクF登録をした後、試験に疲れた俺は一度宿屋で部屋を借り簡単に昼を済ませて、ベッドの上であぐらをかき自分のステータスを確認していた。
冒険者ランクの欄が増えた気がする。
そして称号も神の子から神童に変わっている。まさかエイミーの呟きが影響したわけじゃないだろうな...
魔物としてはワームを狩っただけだが、俄然エルモナルの暮らしが楽しくなってきた。
エト神様ありがとう!
そういえばランク登録の際エイミーから聞いたが、エト神はどうやら世間一般的に神様として崇められている存在らしい。古くから伝わる神話の類いには必ず登場し、絶大な力で悪を滅ぼすそうだ。あのじいさん、やっぱり凄かったんだな。
エト神との出会いを回想していた時、俺は大事な事を思い出した。
「あれ?エト神は確か誰かに会えと言ってたよな?もしかしてその人が冒険のイロハを教えてくれる手筈だったんじゃ...」
少し前に聞いた事なのに、ファンタジーが色々ありすぎてすっかり忘れていた。
ついでに聞いた名前も何だったか忘れた...。
「まずい...なんて名前だったかな...?」
右手で顎をさすりながら、なんとか思い出そうとしてみる。
...そうだ、確かユで始まった気がする。
有名人と言ってたよな...。
ユディエルも剣聖でギルドマスターなので有名人かと思ったが、なんとなく聞いた名前とは違う気がする。
知ってる人に有名人でユで始まる名前の人を聞いていけば良いか。
俺は楽観的に考え、浄化を自分にかけ皮の服を脱ぎベッドに倒れこんだ。
***
「エイミー。あいつは一体何者なんだ?」
「分かりませんよ。私もあり得ない事ばかりが起こって訳が分からないんですから」
ギルドの奥にあるギルドマスター専用の部屋でユディエルとエイミーが話していた。
「いずれにせよ、あいつの特異性が世間に広まったら騒ぎになるのは確かだ。貴族の囲い込みや、最悪ガニメデ公国が手を伸ばしてくる恐れもある」
「えぇ...もしも敵国につかれようものなら相当な脅威となりえますね」
「うむ。幸いシュンが冒険者になったのは信じられんが今日の事だ。遅かれ早かれあいつの存在は世間に知れ渡るだろうが、そうなる前にギルドとの繋がりを強固なものにしておきたい。協力してくれるな?」
「もちろんです。私もシュンさんには不思議な魅力を感じますし、仲良くなりたい気持ちはありますから」
「よし、では、まずはなるべくこの街に長く居てもらいホーム感を植え付けよう。エイミー。何処か手頃な空き家を探してくれないか?シュンにはそこを仮の家にして貰おう」
「それは良いですね!って言うか、なんなら私の家に寝泊まりしてもらっても...ごにょごにょ」
「ん?後半声が小さくて聞こえんぞ?」
「いえ!すぐに空き家を探します!」
「うむ。貴族連中が金にモノを言わせたらとても敵わん。人情に訴えかけるしかない!くれぐれも宜しく頼んだぞ!」
「分かりました!では早速物件をリサーチしてきます!失礼します!」
こうして、ギルドマスター剣聖ユディエルとギルドの看板娘エイミーのシュン囲い込み作戦が始まったのであった。




