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108.ガイア 対 怪鳥


グワッ!グワッッ!

ギャー!ギャーッ!

ケケーッ!キーッ!



コカトリスの大群がけたたましく叫びながら一心不乱にこちらに向かって来る。


「獄炎玉!」


俺は自身の持つ最上級スキルを、前方のなるべく遠くに発動した。


巨大な獄炎玉の半球内に炎の嵐が吹き荒れ範囲内のコカトリスは一瞬にして絶命し、ソウルイーターの効果で魂が光となり吸い込まれる。


発動された獄炎玉の後ろから、コカトリス達が半球を避け怯む事なく向かって来る。魔笛の効果で魔物達に恐怖心は無いようだ。


「剛雷撃!」


ズガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!


月明かりを遮るように黒雲が立ち込め、豪雷の雨がコカトリスの大軍に降り注ぐ。


ッ!


ガッ⁉︎


ギャッ!


幸い炎も雷も耐性を持っていないコカトリスにはどちらのスキルもダメージが通り、ランクBの敵とは思えない程呆気なく倒されて行く。


「やっぱりシュンは規格外ね…」


「私達は要るのでしょうか…?」


「まあ…不要かもしれんが…。一瞬の隙を突かれて石化でもしたら厄介だからな、できるだけサポートしよう」


「そうね!それに、戦闘に参加して経験値乗算ボーナスも発動させないとね!」


「そ、そうですね!」


俺から少し遅れて仲間の三人も動き出す。

ユーバーは俺の右に。

シュトロームとローザは左に立つ。


「ツインシュート!」


リィィイイイン!


見えない剣先が夜の空気を切り裂く。


ドッ!

ズガッ!

ドガガッ!


ギャッ!

ギャギャッ!

グワッ⁉︎


バサバサッ!

バササッ!


ユーバーが空に向けて放った見えない斬撃がコカトリス達に当たると、何匹もの巨大な怪鳥達が羽毛を散らしながら地面に落ちた。


「支援するんだから少し待ってよね!エール!」


ローザのバフで全員の基本ステータスが上がる。


「ミンストレル・エクステンド!」


ローザのデゼル・ファングが伸び、意思を持っているかの様に次々にコカトリス達に襲いかかる。


ザシュッ!

ドバッ!

ザンッ!!


ギャギャッ!

グワァッ!

ゲェーッ!


デゼル・ファングの攻撃力も半端じゃないのだろう。その刃に触れた者は空中で羽を失い、身体を分断され地に落ちる。



「私も負けていられませんね!全力で行きますよ!融合魔術!ルフト・シュトローム!!」


ゴオオオオォォ!


今度はシュトロームの最大魔術が発動され、獄炎玉並みの炎の竜巻が夜空を赤く染めあげる。


ッ!

ッアァッ!

グワッ…!


声にならない苦悶の呻きを残し、数十匹のコカトリス達が跡形もなく燃え尽きた。



「みんな良いね!このままガンガン行くよ!」


『了解!』


物凄い数の怪鳥を相手に俺達ガイアの四人は絶え間なく攻め続け、数百匹はいたであろうコカトリスの大群を一時間足らずで全滅させてしまった。


「ふー。終わったね」


「凄い…。この数の敵を一方的に倒せるなんて…」


ローザが多少の疲労感を滲ませながら呟く。


「本当ですね…。こんな体験は初めてです」


「二人とも、この先ガイアではこれが通常になるぞ。レベルの完ストも意外と早いかもしれんな」


ユーバーはさすがSランクだけあって、この異常な戦闘にも動じていないようだ。


「そういやさすがにレベルアップしても良さそうな気がするけど…アナウンスが来ないな…」


普通の冒険者はレベルが上がった事を自覚出来ないが、特殊な体の俺はレベルアップをタイムリーに知る事ができる。


「ちょっとシュン!それなら私を神眼で見てみてよ!」


「あ、うん」


はやるローザを見ようとしたその時。


レベルが上がった!

特殊スキル:覇王の証が覚醒した!


レベルが上がった!


レベルが上がった!

アクティブスキル:コカトリスの息吹を覚えた!


レベルが上がった!


レベルが上がった!

アクティブスキル:コカトリスの息吹のレベルが上がった!

コカトリスの息吹はコカトリスの邪眼になった!


レベルが上がった!

魔法:エデンのレベルが上がった!

エデンはエデンⅡになった!


レベルが上がった!


レベルが上がった!


レベルが上がった!


レベルが上がった!

特殊スキル:神眼のレベルが上がった!

神眼は神眼Ⅱになった!




………



「なんか、凄い上がったけど…」


おかしい…。ユーバーの話だと、レベル80以降は上がりにくかったはずだが…。


「え?私?」


予想外にレベルが上がり思わず呟いたのを、ローザが自分の事と勘違いする。


「あ、ごめん。俺の事。レベルアップのアナウンスが時間差で来た」


「あっ、そう…」


ローザさん…。そんなにあからさまに残念がらなくても…。


「もしかすると私達の経験値ボーナスがシュンの乗算効果で何倍にもなっている所に、この数のBランク魔物の討伐。異常な量の経験値を一度に獲得した事で、何かイレギュラーな事が起こっているのかもしれんな」


エト神と共に俺の身体を作ったユーバーが言うならそうなのだろうか…。


「まあ、それは良いとして、いくつ上がったの⁉︎私達は⁉︎」


「えっと…10上がったのかな?みんなも見てみるね」


気になるスキルや魔法をいくつか覚えたが、…先にローザを見てやるか…。


「早くっ、早くっ」


ローザはワンダラーになり初の戦闘だ。レベルが上がっていれば何か新しいスキルを覚えているかもしれない。


「神眼!」


神眼レベルが上がった事を言うとまた前の様に面倒そうなので、口ではⅡを言わずに見てみる。




名前:ローザ・キクイチ

種族:人間

職業:ワンダラー

冒険者ランク:A

通り名:エルミナ

LV:90


アクティブスキル


・オーラ

効果:一定時間武器がオーラを纏い射程が伸びる

オーラは敵対する者しか斬らない

ミンストレル・オーラよりもオーラの射程が長い


・エクステンド

効果:武器が自在に伸縮する


・鼓舞の舞

効果:パーティメンバーのステータスを急上昇させる、持続時間も伸びる。


・癒しの舞

効果:使用者が指定した者の体力と魔力を回復し、その後も持続的に回復させる


パッシブスキル


・カタールマスター

効果:カタール使用時攻撃力3倍


・踊りの極意

効果:踊りの効果を最大限発揮できる

踊り使用時疲労しない




「おお!上がってる!ワンダラーになったおかげか、ほぼ全部のスキルが強化されてるみたい!」


「本当⁉︎やった!」


「ちょ、シュンさん。今度は私を見ていただけますか⁉︎」


喜ぶローザに続き、シュトロームも珍しくテンションが高めだ。


「ああ。神眼!」




名前:シュトローム

種族:魔人/人間

称号:ダーティー

Lv:-

熟練度:900


魔術

・炎術 ・風術 ・精神操作術


特殊

・飛行 ・覚醒 ・次元移動 ・従者の証 ・次元制御



あれ?熟練度は100上がっているものの、術は変わらず。特殊が一つ増えただけのような…。記憶違いかな?


ローザと比較すると少し言いにくいが…、嘘を言うわけにもいかないし、そのまま事実を伝えるしかないだろう。


「やったね!熟練度900になってるよ!」


「おお!素晴らしい!…で、術の方はいかがでしょう⁉︎」


熟練度を強調したが、やっぱりそっちも気になるよね…。


「ええとね…。むっ!こっ、これは!次元制御ってのが増えてるよ!」


なんとか勢いで乗り切れないかと、さも物凄い事のようにシュトロームに伝える。


「おお!」


そして次に続く言葉を期待の目で待つシュトローム。


「えーっと…、おめでとう!特殊スキルみたいだよ!」


「はい!ありがとうございます!」


「…」


「…」


「………」


「………」


シュトローム、この沈黙の間で察してくれ!俺だって言いにくいんだ!


「あの…、もしかして以上ですか?」


「…う、うん」


「えっ⁉︎…そ、そうですか…」


何かと残念な男シュトローム…。本当に魔人族の王になれるのだろうか…。


「お、落ち込む事ないよ!次元制御だなんて凄そうじゃん!」


「…はあ。使い方や効果は分かりませんが…。ちょっと自分でも色々試しておきますよ…」


「う、うん…」


あからさまに落ち込むシュトローム。ローザのスキルが色々グレードアップしていると聞いて、自分もどれだけ強くなったのか、期待も大きかったのだろう。


「シュトローム、熟練度が900だからと言って術や技をそんなに覚えられる物ではない。私もLV99だが、覚えているスキルの数は少ないぞ」


さすが熟練の冒険者ユーバー、ナイスフォロー。


「そ、そうですね。せっかく皆で戦って勝利したのに、水を差すような態度をとってしまいすみませんでした…」


「いいよいいよ!レベルが上がって基本ステータスも上がってるだろうし、強くなってることは確かだからさ!」


「そうですね。こんなに簡単に熟練度が100も上がってるんですもんね。強くなれていることに感謝しないといけませんね…」


自分を納得させるように話すシュトローム。いつか報われて欲しいものだ。


「ね、ねえ!ところでシュンはスキルか魔法は増えたの?」


ローザ…。空気を変えるつもりで話したっぽいけど、その話題はシュトロームの傷口に塩を塗る事になっちゃうよ!まあ、俺も気になってはいるので確認するけども…。


「ああ、ちょっと見てみるね」


俺はいつものように頭の中で念じる。


…自分のステータスを知りたい!




名前:シュン

種族:人間

職業:王者

冒険者ランク:B

称号:救世主

LV:90


HP:12500/12500


MP:1250/1250


力:365

素早さ:360

耐久力:355

知能:340

精神力:340



スキル


アクティブ:衝波斬 鑑定Ⅱ 神眼II 獄炎玉 剛雷撃 コカトリスの邪眼


パッシブ:感知Ⅱ 毒耐性向上 麻痺耐性向上 精神攻撃耐性向上 竜人耐性向上 魔人耐性向上 自己再生 MP自然回復 鋼の心 剣技マスタリー 金剛 経験値乗算


特殊:浄化 魔笛Ⅱ 属性付与 瞬間移動Ⅱ ゼログラビティⅢ 次元の扉 覇王の証(覚醒) 治療Ⅱ


魔法:キュアー ヒール


フレイム ウォータ ライトニング アイス

ソウルイーター シールド 通信Ⅱ エデンII

フレイムサークル ウォータスプラッシュ ライトニングバースト アイスウォール


召喚魔法:槍千本 怒りの鉄槌


天啓:オールスキル オールマジック エターナルフォース




「⁉︎」


「どうしたの?シュン」


「ステータスの数値が…限界を超えてるみたい…」


『えっ⁉︎』




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